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第34回ばんえい記念回顧  3542人目の訪問者です
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ばんえい記念 レース紹介

ばんえい記念 歴代優勝馬
 *1998年までは「農林水産大臣賞典」/賞金単位:万円
年月 開催地 馬名 性齢/重量 騎手 厩舎 賞金
1973.09旭川 カツタロー 騙7/700 金山 野々宮 150
1974.11岩見沢 ダイニミハル 牝9/740 木村 木村 300
1975.11帯広 トクヨオーザ 騙8/760 山田 山田 400
1976.10旭川 ダイニミハル 牝11/640 木村 木村 500
1977.11帯広 ニジヨウホウ 騙10/1000 木村 木村 500
1978.11北見 ハクリユウ 牡7/1000 大友 嘉見 500
1979.10旭川 キヨヒメ 牝6/990 山田 600
1980.11岩見沢 ダイケツ 牡7/1000 金山 650
1981.11帯広 キヨヒメ 牝8/990 水上 650
1982.11北見 キヨヒメ 牝9/990 水上 650
1983.10旭川 キンタロー 牡7/1000 尾ヶ瀬 谷内 700
1984.10岩見沢 ハイスピード 牡7/1000 工藤 松井 700
1985.11帯広 キンタロー 牡9/1000 尾ヶ瀬 谷内 700
1986.12北見 キンタロー 牡10/1000 金山 尾ヶ瀬 700
1987.10旭川 ハクマサヒカリ 牡10/920 皆川 前原 700
1988.11帯広 ニユーフロンテヤ 牡6/1000 久田 前原 700
1989.12帯広 イエヤス 牡6/1000 西 弘 山本 1000
1990.12帯広 タカラフジ 牡10/1000 久田 小北 1000
1991.12帯広 ヒカルテンリユウ 牡9/1000 金山 大友 1000
1992.12帯広 テンシヨウリ 牡9/1000 藤本 田上 1000
1993.12帯広 マルゼンバージ 牡8/1000 金山 大友 1000
1995.01帯広 フクイチ 牡7/1000 西 康 晴披 1000
1996.01帯広 マルゼンバージ 牡11/1000 金山 大友 1000
1997.01帯広 フクイチ 牡9/1000 西 弘 山田 1000
1998.01帯広 フクイチ 牡10/1000 西 弘 山田 1000
1999.02帯広 シマヅショウリキ 牡7/1000 藤野 水上 1000
2000.02帯広 シマヅショウリキ 牡8/1000 藤野 水上 1000
2001.02帯広 サカノタイソン 牡7/1000 大河原 西邑 1000

スーパーGIレース
 ばんえい競馬には多くの重賞レースがありますが、文句無しにこの『ばんえい記念』は最高峰に位置付けられたレースですね。
 現在、北見・岩見沢・旭川・帯広の開催ごとに北見記念・岩見沢記念・旭王冠賞・帯広記念というばんえい競馬の中では高額賞金である賞金500万円のレースがありますが、『ばんえい記念』の賞金はその2倍の1000万円。まずこれだけを見てもそのステータスの高さがうかがえます。グレードを勝手に付けさせて頂くとすれば、スーパーGIレース。
 自分も去年初めて観戦したのですが、この『ばんえい記念』はばんえい競馬の醍醐味が凝縮されている素晴らしいレースです。まだ御覧になったことのない方は是非冬の帯広に足を運んで頂きたい。

帯広最終週、フィナーレを飾る
 レース名が『農林水産大臣賞典』であった時代は施行時期や開催地が転々としていた時期もあったようだ。特に重賞戦/特別戦勝ち馬による『チャンピオンカップ』と、どちらを年度のフィナーレに持って行くかという点で色々試行錯誤が行われたようですね。
 現在は帯広開催の最終週は同時にばんえい競馬開催の年度最終週ということになる。締めくくりの大一番を多くの観客が生で観戦ようと競馬場へ足を運んで来ます。
 そして、観客もこのレースは完走するだけでも大変なレースと知っているので、レースになると全馬完走するのを見届け最後に入線した馬にも拍手を送る、そんな暖かい光景も『ばんえい記念』の魅力のひとつです。

名馬たち
 この最高峰に位置するレース『ばんえい記念』の負担重量は定量の1000キロ(牝馬はマイナス20キロ)。賞金体系を見ても分かる通り、ばんえい競馬では高重量戦にステータスが置かれている。極論を言うと「重い荷物を曳いて勝った馬が強い馬」ということになる。
 そして1000キロもの荷物を曳いて勝負になる力を持った馬はかなり限られてくるものである。だからこのレースは割かし人気サイドの決着で決まる傾向が強いみたいですね。同じ馬が複数回優勝しており、また連対馬も前年優勝争いをした馬だったりする。まさに高重量戦を得意とする馬達のガチンコ勝負が観れるというわけだ。

 このレースの優勝馬からはフクイチ、マルゼンバージ、ヒカルテンリュウ、タカラフジ、キンタローなどの1億円賞金獲得を超えた名馬達が生まれ出た。

 なかでも、ばんえい史上初の1億円賞金馬キンタローがばんえい史上最強馬としてその呼び名が高い。当時の開催は17開催の102日開催、『農林水産大臣賞典』の賞金は750万円。現在、例えば2001年度を例に取ると25開催の126日開催、『ばんえい記念』の賞金は1000万円になっている。それを踏まえるとキンタローがいかに確実に稼いでいたかがうかがい知れる。『農林水産大臣賞典』を制すること3回。引退レースとなった蛍の光賞には身動き出来ない程の観客が最後の勇姿を観に来たという話ですわ。

 平成の最強馬といえばやはりここまではフクイチ。『農林水産大臣賞典』を3度優勝。キンタローを超える馬として期待がかかったが、引退の年の『ばんえい記念』を優勝できず獲得賞金ではキンタローに及ばなかった。
 そのフクイチの最後の『ばんえい記念』の優勝を阻んだのが現在も現役であるシマヅショウリキでありました。


フクイチ
フクイチ、騎手は西康幸騎手
 写真提供:北海道市営競馬組合
騎手にもドラマあり
 ばんえいジョッキーは皆「是非1度はばんえい記念を勝ちたい」という想いを持たれているといいます。誰もが目標とするレースなのです。

 3000勝ジョッキーであるミスターばんえい・金山明彦騎手(現調教師)は『ばんえい記念』(農林水産大臣賞典含)を5度も優勝している。
 キンタロー、マルゼンバージといった複数回優勝した名馬達の名前とともに往年のファンの記憶にその勇姿が残っている事でしょう。

 フクイチをこのレースで初勝利させたのは西康幸騎手。そして、その後同じフクイチで兄の西弘美騎がこのレースを2度制している。誰もが目標とするレースを兄弟で制覇するというのはこれは強運の家系なんでしょうね(笑)。

 今年も騎手の手綱さばきに注目です。


過去5年の成績

第33回ばんえい記念結果
2001/2/18-帯広- (天候:晴/水分:0.9)
馬名(勝ちタイム) 性齢 重量 騎手 厩舎
1 サカノタイソン
(3.42.3)
牡7 1000 大河原和雄 西邑
2 グレイトジャイナー 牡9 1000 藤本 匠 梨本
3 ジェットタイガー 牡7 1000 岩本利春 三浦
4 サロマオーカン 牡8 1000 坂本東一 木村
5 シマヅショウリキ 牡8 1000 藤野俊一 水上
6 ハイトップレディ 牝6 980 尾ヶ瀬馨 尾ヶ瀬
7 アキバオーショウ 牡9 1000 西 弘美
8 ウンカイ 牡7 1000 松井浩文 松井
9 エビスホウザン 牡10 1000 鈴木勝堤 宮崎
10 ホワイトキャップ 牡8 1000 細川弘則 槻舘
第33回・サカノタイソン
第33回 サカノタイソンが初挑戦、初制覇

第32回ばんえい記念結果
2000/2/6(帯広) (天候:曇/水分:1.8)
馬名(勝ちタイム) 性齢 重量 騎手 厩舎
1 シマヅショウリキ
(3.58.8)
牡8 1000 藤野俊一 水上
2 サロマオーカン 牡8 1000 尾ヶ瀬馨 尾ヶ瀬
3 キタノビッグエース 牡8 1000 松井浩文 野々宮
4 アトミックドラゴン 牡10 1000 鈴木勝堤 大友
5 シルバーファースト 騙12 1000 細川弘則 槻舘
6 コブラテンリュウ 牡11 1000 大河原和雄 今井
7 エビスホウザン 牡10 1000 千葉 均 宮崎
8 ジェットタイガー 牡7 1000 岩本利春 三浦
9 ヒメコマチ 牝9 1000 坂本東一 梨本
10 アキバオーショウ 牡9 1000 西 弘美

第31回・シマヅショウリキ
第31回 シマヅショウリキがフクイチを破る
  Photo by しも
第31回ばんえい記念結果
1999/2/7(帯広) (天候:曇/水分:2.4)
馬名(勝ちタイム) 性齢 重量 騎手 厩舎
1 シマヅショウリキ
(3.59.2)
牡7 1000 藤野俊一 水上
2 フクイチ 牡11 1000 金山明彦 山田
3 サロマオーカン 牡7 1000 尾ヶ瀬馨 尾ヶ瀬
4 コブラテンリュウ 牡10 1000 鈴木勝堤 今井
5 シルバーファースト 騙11 1000 細川弘則 辻本
6 アトミックドラゴン 牡9 1000 千葉 均 大友
7 エビスホウザン 牡9 1000 岩本利春 宮崎
8 ヒカルセンリュウ 牡8 1000 坂本東一 大友
失格 グレイトタイショウ 牡11 1000 皆川公二 梨本

第30回ばんえい記念結果
1998/1/25(帯広) (天候:晴/水分:4.7)
馬名(勝ちタイム) 性齢 重量 騎手 厩舎
1 フクイチ
(3.29.9)
牡10 1000 西 弘美 山田
2 ダイヤキャップ 牡9 1000 金山明彦
3 アトミックドラゴン 牡8 1000 大友栄人 大友
4 シルバーファースト 騙10 1000 岩瀬和幸 福森
5 ヨウテイクイン 牝9 1000 千葉 均 大友
6 トウケイクイン 牝8 980 坂本東一 大友
7 ヒカルセイコウ 牡10 1000 松井浩文 松井
8 マルカネチカラ 牡11 1000 大河原和雄 平田
9 クリフジ 牡8 1000 山本正彦
10 アキバオーショウ 牡7 1000 岩本利春

フクイチ
96年度 フクイチがダイヤキャップを退け2度目の制覇
  写真提供:北海道市営競馬組合
農林水産大臣賞典結果
1997/1/26(帯広) (天候:晴/水分:2.5)
馬名(勝ちタイム) 性齢 重量 騎手 厩舎
1 フクイチ
(4.36.9)
牡9 1000 西 弘美 山田
2 ダイヤキャップ 牡8 1000 金山明彦
3 ヒカルシンザン 牡11 1000 坂本東一 梨本
4 キンヒデ 騙12 1000 山本正彦
5 ヨウテイクイン 牝8 980 千葉 均 大友
6 ダイユーザン 牡11 1000 皆川公二 梨本
7 エビスタイショウ 牡11 1000 大口泰史 梨本


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