ぶらり、草競馬 Home


ぶらり、訪問記
ぶらり、観戦記
きまぐれ写真館
ぶら草特集
ぶら草通信
リンク
ぶら草通信
 11555人目の読者です
 
浦和馬券考察!?  2004/5/26

 ゴールデンウィークはどうも体調を崩してしまい家でごろごろ。1日くらいは競馬でも観たいなと思いつつも休日最終日5/5。
 メンバー的に地元のタイガーロータリーが良い勝負できそうな高崎『群馬記念』に行こうかな、とも思いましたが、あいにくの天気の中病み上がりで遠方に出かけて行っても体調崩して帰ってくるのが関の山で取り止め。武豊ご来場目当てのお客で激混みのはずなのも足を重たくさせた一因かも(苦笑)。
 「そういえば最近重賞レース目当てでしか競馬場に行かなくなったなあ」と思い、重賞レースの無い浦和競馬に出かけてみました。

 競馬場に到着。地元だから近くて楽だわ。入場門をくぐり、レース結果の張り出しをチェック。馬連複でも4ケタの良い配当が並んでますね。正面の入り口近辺は新聞販売所が移動したあとはずいぶん広々した感じになりましたよね。パドックは8レースの出走馬達が周回していました。

 スタンド側にまわると。。。この競馬場は西向きにコースが作られているんでもともと寒い中での観戦という状況が多いんだけど、この日は異常に競馬場のコース側が寒かったな。「こりゃ、風邪がぶり返すわな」覚悟しましたねえ(苦笑)。いつ雨が降ってもおかしくない天気のせいだろうなあ、祝日でダート交流重賞の場外発売もされているにしては客足はやや物足りない感じがする。

 準メインあたりからちょこっと買ってみるか、って感じで出てきたけど、まあ、レースがあれば買ってみたくなるのが人情、ということで8レース。C1三組、距離1400m。
 先行馬が揃ったが、ここは前走C1四組勝ちを含め3連勝中の地元のフレスベルグが控えても行けそうで人気で旨味は無いが軸に。鞍上は加藤和博。この人は昨年栃木競馬から移籍してきて新天地で頑張っているが、私は浦和での騎乗を観るのはこれが初めて。
 相手はやはり遠征馬だな。大井から遠征のミツアキザウルス(怪獣の名前みたいだ)が的場文男を配して勝負気配。これと佐藤隆騎乗の船橋遠征馬と、山崎誠士騎乗の川崎遠征馬を相手にチョイス。やや自信アリ。
 レース。フレスベルグは2番手キープで軽快に進むが、先行馬が多かったせいか突っつかれる厳しい流れ。直線向くと先行勢は皆失速。中段に控えたミツアキザウルスが直線伸びて1着。2着も差しにまわった組で佐藤隆のアルファビーバー。
 2番人気-4番人気の組み合わせで馬複1540円。フレスベルグに人気が被っていたぽいですなあ。自分の馬券もおもいっきし縦目(涙)。

 次は『群馬記念』場外発売を買いましたが他場のレースということで「馬券はハズレた」とだけ書いておきましょうか(苦笑)。やはり、ちょっと砂が湿って足抜きが良くなると持ち時計で勝るJRA勢有利に働く気がしますね。
 タイガーロータリーは勝ち馬とは勝負にならなかったものの3着入線と健闘。着実に力を付けているようで今後も楽しみ。

 9レースは迷っているうちに時間切れ。1番人気の酒井忍の川崎・メイハイスーキーが逃げ切ろうとするのを、4番人気だった鈴木啓之の浦和・ダンツアラジが余裕の手応えで差し切った。馬複1440円。馬単では3910円の好配当。
 浦和はほんと人気の逃げ馬が逃げ切れないレースって多いよなあ。コースが小回りだから逃げ馬絶対有利、なーんて印象持っている人がいたらちょっと違うと思いますよん。まあ、展開によりけりですがネ。

 10レースはA3・B1一組『薫風特別』。浦和競馬のみどころはこのあたりのクラスやB2クラスの特別戦じゃないかな。重賞だと他場の馬に馬場貸す状態になってしまうんで(苦笑)。いや、地元勢から重賞で勝ち負け出来る馬が出てきて欲しいんですけどね。
 1番人気は佐藤祐樹騎乗の船橋・ジェラシックキセキ。昨年末より本格化の気配を見せ、GII 『ダイオライト記念』に挑戦。結果は10着と振るわなかったが、このメンバーに入れば実績上位か。酒井忍騎乗の川崎・スクオールグラスは浦和コースが得意。的場の川崎・シンプウオペラも浦和コースでの実績がある。
 石崎隆之騎乗で一発ありそうな地元のタイキブレイズだが後方からの追い込みタイプでやや信頼度は落ちる。引退した佐々木竹見元騎手が最後に騎乗したのがこの馬でしたな。地元勢ではトップギャラントも期待できる1頭だが近走少々詰めが甘い成績。現状は短い距離の方が向いている感じ。


シンプウオペラを外からスクオールグラスが捕らえた
シンプウオペラを外から
 スクオールグラスが捕らる
 さて、どの馬も軸として全幅の信頼が置ける、というタイプはいなんだけど、やはり信頼度が高いのはジェラシックキセキか。この馬からスクオールグラスとシンプウオペラへ厚めに。

 スタート。1番人気だったジェラシックキセキは出負けしたのかどん尻から。オイオイ。的場シンプウオペラが主導権。
 そのシンプウオペラを3番手あたりできっちりマークしたスクオールグラスが最後直線で計ったようにハナ差差し切り勝ち。ジェラシックキセキはほとんど見せ場無く6着。で、負けていると買い目に余裕がなくなるんだよなあ、縦目を押さえなかったんだわ。しょぼーん。

 ああ、もう今日は馬券はいいわ、ツキが無い、と思ってたら「500円、600円の配当持って帰ってもしょうがないよ!これ1本当てて行きな、オッズ見たらまだ80倍ついてたぞ!どうせあんたら今日はやられっぱなしなんだろ?」と予想屋さんの声。珍しく100円出して予想を購入。最終レースに逆転を賭ける。
 予想屋さんの買い目は1点。1番人気・加藤和博の地元・ブライトネスレモンと、的場騎乗だが転入後今ひとつで7番人気の地元・マイネルゲーリック。マイネルゲーリックは的場とのコンビで1発もありうる冨田厩舎だわな。面白い、乗った。

 スタートが切られると、人気のブライトネスレモンは3番手の好位に付き、僕の穴馬君マイネルゲーリックもなかなか良い手応えでその直後につける。的場やる気モードだな、いいねいいね。
 そして、馬群は3コーナーをカーブして。。。その時、バタバタと馬群が乱れた。落馬発生。一気に4頭落ちた。僕の穴馬君マイネルゲーリックはと。。。落ちてなかった、が、落馬の煽りを食らったかそれともこれが実力なのか(苦笑)、いつの間にか後方に下がってしまっていた。人気のブライトネスレモンは余裕の手応えでゴールイン、人気に応えた。

最終は加藤和博が決めた
最終は加藤和博が決めた

 馬券完敗。負け組は馬券の反省が大事(苦笑)、ということで少々浦和の馬券考察。

 地元ジョッキーでは移籍して来た加藤和博は移籍した厩舎も良い厩舎だし、他厩舎からも良い馬が回ってきているようで浦和のリーディングトップをキープ。けどその分人気馬に乗った時のマークもかなりキツそう。まあ、試練ですな。
 見澤譲治や繁田健一が成績的にちょっと元気ないようにも感じるけど。


レース 本日5/5の遠征馬 1着馬所属・騎手
6R(C2) 川崎3頭 川崎/川崎・久保勇
7R(C2) 川崎3頭 船橋2頭 川崎/川崎・山崎誠士
8R(C2) 川崎1頭 船橋2頭 大井1頭 大井/大井・的場文男
9R(C2) 川崎3頭 船橋1頭 浦和/大井・鈴木啓之
10R(A3B一) 川崎3頭 船橋1頭 川崎/川崎・酒井忍
11R(B3三) 川崎2頭 船橋1頭 浦和/浦和・加藤和博
 それと他場所属のトップジョッキーや川崎、船橋の左回りな厩舎が浦和開催というと本気で賞金を獲りに来るよね。
 石崎隆之も内田博幸も無論成績は良いが、浦和というと的場文男の方が凄みのある印象が私にはあるなあ。人気が無くても勝負が賭かると上位に持ってくる。
 大井の鈴木啓之も浦和開催での常連さんで地元厩舎との組み合わせで一発を狙える騎手。案外人気になりきらないので馬券的には面白い存在。

 今開催の特別戦の連対馬を列記してみました。ご参考まで。


レース 所属)1着馬/所属)騎手/人気 所属)2着馬/所属)騎手/人気
5/3 若緑特別(3歳一) 船)キタノウルフ/船)桑島/2番 浦)アスキットアジュ/浦)見澤/4番
5/3 菖蒲特別(B2二・B3一) 浦)ストームスウィープ/浦)細川/5番 大)エターナルフレイム/大)戸崎/1番
5/4 宮沢湖特別(C1一) 浦)マルダイプレゼント/浦)見澤/1番 浦)サイレントヒーロー/浦)薮口/2番
5/4 新緑特別(B1二・B2一) 浦)ジョージシャトル/船)石崎隆/1番 船)ビッグビクトリー/浦)佐藤隆/3番
5/4 つつじ特別(B3二) 浦)テルソルジャー/船)石崎隆/6番 浦)スマイルフェイス/浦)見澤/2番
5/5 端午特別(C2一) 浦)ダンツアラジ/大)鈴木/4番 川)メイハイスーキー/川)酒井/1番
5/5 薫風特別(A3・B1一) 川)スクオールグラス/川)酒井/2番 川)シンプウオペラ/大)的場/3番
5/6 マルチレッグ特別(B2・B3選抜) J)ゴールデンヴィット/浦)見澤/4番 船)タルマエホープ/船)桑島/6番
5/6 テレビ埼玉杯(重賞) 大)ベルモントソレイユ/大)早田/6番 船)ファイブビーンズ/大)内田/1番

 船橋なんかと比べてもちょっと癖のあるコースなんで、馬の実力プラスジョッキーの巧拙の差がより出るコースの様な気がします。ジョッキーの配置と厩舎の思惑をちょっとでも読めると勝ち組への道が見えて来ると思うんですけど。なかなかねえ。。。
 皆様も是非馬券攻略法を見つけて浦和競馬に挑戦を挑んでみて下さい。グッドラック!


コスモバルク  2004/4/27

 高知競馬で負けに負け続けているハルウララがかなり話題になりました。名前が可愛らしいということもあったんでしょうが、あまりの盛り上がりぶりに少々びっくり。
 負けても負けてもレースに出られるのはある意味地方競馬の特徴が紹介されたわけで、それに実際ハルウララの走る姿を観て勇気付けられた方が居たならばそれはそれで結構な事だと思います。
 けど、負け続けている馬の話題がここまでヒートアップするのもなんだか不健康な違和感を感じ得ないというのが私の素直な感想です。

 それとは対極的に、地方競馬から強い馬が出現しスポーツ紙面をにぎわせました。ホッカイドウ競馬所属のコスモバルクです。
 JRAクラシック第1冠目の『皐月賞』(4/18中山)で1番人気に支持され結果2着に敗れはしましたが、『東京優駿』への優先出走権が与えられ中央競馬でのクラシック制覇の夢はまだ続きます。

 レース前、五十嵐冬樹騎手はスポーツ紙に「他の競馬場がつぶれる中、僕らは存続に向けて頑張るしかない。勝てばみんなの仕事の励みになる。恩返しがしたいんです」と話していた。
 彼は分かっているはずだ。不振のホッカイドウ競馬、そして、地方競馬にとってお客を呼び戻す本当に強力なカンフル剤は、連敗馬の話題でも無く、サポータークラブでも無く、本当に強い馬を出現させ全国区にアピールすることだと。
 私は『皐月賞』はテレビ観戦だったが、ダイワメジャーを交わせず2着で入線した瞬間の五十嵐冬樹騎手のガックリと肩を落としてうな垂れた姿が印象的だった。彼は本当に多くの想いを背負って中山競馬場へ来ていたんだろうなあ、と。
 レースは典型的な前残りの流れの中で1番強い競馬を見せたのがコスモバルクだったと思う。展開のアヤだった部分もあるわけで、ダービーで男を上げて欲しいと思いますヨ。

 コスモバルクは地方競馬所属でありながら、東京芝の特別戦を勝った後、『ラジオたんぱ杯2歳ステークス』(03'阪神)、『弥生賞』(04'中山)を優勝。JRAクラシック路線の王道路線を勝ち進んだ。これだけでも快挙。ライデンリーダーやレジェンドハンターといった先輩達がぶつかった壁をいとも簡単に乗り越えて行った。
 コスモバルクは今年度からホッカイドウ競馬に導入された外厩制度(認定厩舎制度)の第1号馬。競馬場以外の民間施設管理施設で調教され直接競馬場に輸送出走できる制度だ。コスモバルクはビッグレッドファームの長い長い坂路コースでビシビシと鍛え上げられたという。

 コスモバルクの活躍によってこの外厩制度というものが今後大きくクローズアップされて行くことでしょう。地方競馬にとって良いことずくめとは言えない気もしますが、一つの転機を迎えようとしている気がします。





Copyright©2004 ぶらり、草競馬 ,All Rights Reserved
ぶらり、草競馬 https://www.burakusa.com/