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1318番目の訪問者です |
第27回 帝王賞
2004.6.30 大井競馬場
条件)3歳以上 距離)ダート2000m 1着本賞金)80,000,000円 天候)晴れ 馬場)稍重
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過去5年間の優勝馬 |
回数(開催日) |
優勝馬 |
第26回(2003.6.25) |
ネームヴァリュー |
第25回(2002.6.19) |
カネツフルーヴ |
第24回(2001.6.26) |
マキバスナイパー |
第23回(2000.6.22) |
ファストフレンド |
第22回(1999.6.24) |
メイセイオペラ |
頂上決戦!
交流重賞GI帝王賞です。
まだ交流重賞ではノンタイトルながら昨年の『南部杯』『東京大賞典』でともに2着している有力馬の一頭コアレスハンターの直前回避はメンバー的に痛い。
昨年は船橋のネームヴァリューが優勝したことで地方競馬ファンにとっては印象深いレースとなったが、他地区からも東海地区からマルカセンリョウ、ミツアキサイレンス、高崎からはテンリットルと実力馬達のエントリーがありメンバー構成的にも楽しみがあった。
一方今年は他地区所属馬の遠征が無かったのがなんとも寂しく、そういった面で物足りないメンバーと言わざるを得ないのが正直なところ。
枠 |
馬 |
馬名 |
斤量/性齢 |
騎手 |
所属 |
1 |
1 |
タイムパラドックス |
57.0/牡馬6歳 |
横山典弘 |
JRA)松田 |
2 |
2 |
シャイニングボス |
57.0/牡馬5歳 |
今野忠成 |
大井)小野寺 |
3 |
3 |
オンユアマーク |
57.0/牡馬6歳 |
佐藤 隆 |
大井)福永 |
4 |
4 |
アンドゥオール |
57.0/牡馬5歳 |
松永幹夫 |
JRA)長浜 |
5 |
5 |
ナイキアディライト |
57.0/牡馬4歳 |
石崎隆之 |
船橋)出川 |
6 |
6 |
アドマイヤドン |
57.0/牡馬5歳 |
安藤勝己 |
JRA)松田 |
7 |
ビッグウルフ |
57.0/牡馬4歳 |
蛯名正義 |
JRA)中尾 |
7 |
8 |
コアレスハンター |
57.0/牡馬7歳 |
御神本訓史 |
大井)高橋 |
9 |
サンデーバニヤン |
57.0/牡馬4歳 |
鷹見 浩 |
大井)岡部 |
8 |
10 |
スターキングマン |
57.0/牡馬5歳 |
武 豊 |
JRA)森 |
11 |
ウエノマルクン |
57.0/牡馬5歳 |
鈴木啓之 |
大井)岡部 |
やはり中央勢に人気が集まった。1番人気は『ドバイワールドカップ』(3/27UAE)帰りのアドマイヤドン(JRA)。現在ダート界の頂点に立っている馬という評価で異論は無いだろう。
地方競馬では『JBCクラシック』(02'/03'大井、GI)、『南部杯』(03'盛岡、GI)と3戦3勝。『ドバイワールドカップ』遠征での疲れが残っていなければ相手関係的には楽な一戦か。
2番人気のアンドゥオール(JRA)は『マーチステークス』(3/28中山、GIII)、『東海ステークス』(5/23中京、GII)と重賞2連勝中。戦歴を見るとダートでは1着8回、2着4回、3着以下3回。なかなかの砂の猛者ですな。ブライアンズタイム産駒でこれからさらに伸びそうな出走馬中最大の上がり馬か。母の名スターバレリーナは個人的には懐かしい名前。
スターキングマン(JRA)は昨年末の『東京大賞典』(03'大井GI)優勝馬としては不本意であろう3番人気。
『川崎記念』(2/4川崎、GI)2着後骨折休養。3ヶ月で復帰してきたということは軽傷だったのだろう。復帰初戦となった『かしわ記念』(5/26船橋、GII)での5着の評価が微妙なところで、勝ち馬ナイキアディライトに0.5秒差なら前哨戦としては上々だったと見るか、物足りないと見るか。
実践向きとはいえ追い切りタイムを見てもまだまだ復調途上。地力でどこまでアドマイヤドンに肉薄できるか。
タイムパラドックス(JRA)が4番人気。『東海ステークス』ではアンドゥオールとの追い比べで0.1秒破れたが、その前走『アンタレスステークス』(4/25京都、GIII)を勝っておりアンドゥオールとは実績的にはほぼ互角の評価で良いのではないか。父がブライアンズタイムという点も同じだわ。
アンドゥオールもこの馬もそうだが、前走『東海ステークス』ではなかなかの切れ味を見せており、逆に今回大井の深い砂でその持ち味を発揮できるか?というのは走ってみないと分からないという感じですかねえ。
ナイキアディライト
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昨年の南関東3歳クラシック『羽田盃』(03'大井)、『東京ダービー』(03'大井)の2冠を制している素質馬ナイキアディライト(船橋)が5番人気。
古馬となった今年のレースは人気を集めながらも少々不甲斐ない結果が続いた。
『報知オールスターカップ』(1/2川崎)はエスプリシーズの7着、『報知グランプリカップ』(2/11船橋)はイシノファミリーの3着、『テレビ埼玉杯』(5/6浦和)はベルモントソレイユの3着。
相手関係を考えると昨年の3歳レベルに疑問符をつけたいところであったが、前走『かしわ記念』(5/26船橋、GII)で鮮やかに逃げ切って復活。展開は恵まれたようだし、1番人気だったスターキングマンが走らな過ぎたのに助けられた面もあるだろうが、自分の形に持ち込めばシブトイ面を再びアピールできた。
サンデーバニヤン
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サンデーバニヤン(大井)が6番人気。3歳春は体質が弱かったせいもあり『羽田盃』(7着)まで駒を進めたものの、その後休養入り。その休養が結果的には功を奏した形になり復帰してからは9戦7勝、2着1回(残り1戦は落馬による競走中止)と破竹の勢い。
特に前走は地元の長距離2600mの重賞『大井記念』(6/2大井)でしぶといレース振っぷりを見せて初タイトルを手にしている。
南関東勢では最も勢いのある一頭と言って良いでしょう。このレースが今後への試金石。
ウエノマルクン(大井)やオンユアマーク(大井)あたりももっと距離が長ければ面白いところだが、2000mのスピード勝負となるとやはり相手が強すぎるか。
レースは石崎が引っ張る
さてレースは。。。アドマイヤドンが枠入りを嫌った。ようやくゲートに入ってからも少々チャカチャカしていた。久々の実戦ということが影響かな?
スタート。大方の予想通りナイキアディライトが無理なくハナを奪い無理に競り掛ける馬もおらず。それを積極的にマークしたのが、サンデーバニヤン、そして押してビッグウルフ。
多少距離をおいてスターキングマンも本日は前々の位置取り。アドマイヤドンはその後ろ。
アンドゥオール、タイムパラドックスは本日も末脚勝負か、後方グループからの競馬。
ナイキアディライトの作るペースはそれほど速くない平均的なペースか。
向正面半ばを過ぎたあたりからこの落ち着いたペースを嫌ったか、タイムパラドックスが一気に動き出しポジションを上げて行き、ビッグウルフを交わし3コーナー手前ではピタリとナイキアディライトの直後に付ける。
3コーナー過ぎたあたりで満を持してスターキングマンが一気に仕掛ける。ほぼ同時に1番人気アドマイヤドンが動き出す。場内に歓声があがる。
馬群は4コーナーをカーブして最後の直線へ。
ナイキアディライトのペースはまだ落ちない。さすが名手石崎騎手は絶妙のペースで逃がしている。
後続勢からスターキングマンが良い雰囲気で上がって来たが、いざ追い出してからは案外伸びが無い。
モタついているスターキングマンを交わしてエンジン全開スパートして来たのはやはりアドマイヤドン。逃げるナイキアディライトの脚よりも勢いでは勝っているが、リードを持っているナイキアディライトに果たして届くか?
アドマイヤドンはじわりじわりと距離を詰めナイキアディライトとほとんど同時にゴールイン!きわどい勝負となった。
写真判定となり、ハナ差でアドマイヤドンが交わして優勝。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
王座をキープし続けるアドマイヤドン
アドマイヤドンは本日のGI勝利計上で計5つのGIタイトル保持馬となり、現役馬では他に追従を許さない実績となった。秋は『南部杯』(10/11盛岡、GI)を目指すとのこと。
安藤勝己騎手は89年のフエートノーザン以来の帝王賞2勝目。
アドマイヤドンは競馬は上手だし強い馬だ。でも個人的には。。。やはりライバルあってこそ名馬は輝きを増すし高い評価を得られるものだと考えるので、今の好敵手不在のアドマイヤドンはある意味不幸な気がします。
レース結果 |
着順 |
馬名 |
人気 |
タイム |
1 |
アドマイヤドン |
1 |
2.04.0 |
2 |
ナイキアディライト |
5 |
ハナ |
3 |
ビッグウルフ |
7 |
4馬身 |
4 |
タイムパラドックス |
4 |
1/2馬身 |
5 |
アンドゥオール |
2 |
ハナ |
(払い戻し)
単勝:【6】130円
複勝:【6】120円/【5】240円/【7】340円
枠番連複:【5-6】970円/馬番連複:【5-6】1100円
枠番連単:【6-5】1530円/馬番連単:【6-5】1400円
ワイド:【5-6】460円/【6-7】650円/【5-7】2090円
三連複:【5-6-7】4270円/三連単:【6-5-7】12190円
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Winner |
アドマイヤドン
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父)ティンバーカントリー |
母)ベガ 母父)トニービン |
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