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1835番目の訪問者です
 第49回 東京大賞典 GI  2003.12.29 大井競馬場
 条件)サラブレッド系3歳以上  距離)ダート2000m  1着本賞金)80,000,000円  天候)晴  馬場状態)良

 Introduction !

過去5年間の優勝馬
回数(開催日) 優勝馬
第48回(2002.12.29) ゴールドアリュール
第47回(2001.12.29) トーホウエンペラー
第46回(2000.12.29) ファストフレンド
第45回(1999.12.29) ワールドクリーク
第44回(1998.12.23) アブクマポーロ
 ダート交流重賞の年末総決算レース『東京大賞典』です。
 近5年の優勝馬の名前を見てもアブクマポーロ、ファストフレンド、トーホウエンペラー、ゴールドアリュールとそうそうたる実力馬達の名前が並んでおり、その年を締めくくるに相応しいレースだと思います。
 えっと、ワールドクリークという優勝馬もいましたがその後の活躍がぱっとしませんでしたねえ(苦笑)。

 この『東京大賞典』というレース、私にとって興味深いビッグレースである一方で。。。この時期それぞれの競馬場でグランプリレースと銘打って下半期の地元のチャンピオン決定レースが行われますが、さて、南関東の地元チャンピオン決定戦ってどのレースなんでしょうね?
 ダート交流重賞の重さの比重を上げて行くと、何かそのあたりの地方競馬ならではの「地元競馬」っていう部分が失われて行くなあ、というちょっと寂しい感じがするのは私だけなんでしょうかねえ。


 Entry !

馬名 斤量/性齢 騎手 所属
1 1 ネームヴァリュー 55.0/牝馬5歳 佐藤 隆 船橋)川島
2 カネツフルーヴ 57.0/牡馬6歳 松永幹夫 JRA)山本
2 3 ビワシンセイキ 57.0/牡馬5歳 横山典弘 JRA)松田
4 ケリーライト 57.0/牡馬6歳 戸崎圭太 大井)遠藤
3 5 シャイニングボス 57.0/牡馬4歳 今野忠成 大井)小野
6 ウエノマルクン 57.0/牡馬4歳 鈴木啓之 大井)岡部
4 7 アオバコリン 55.0/牝馬4歳 左海誠二 船橋)佐藤
8 ナチュラルナイン 55.0/牡馬3歳 森下 博 船橋)川島
5 9 サイレントディール 55.0/牡馬3歳 O.ペリエ JRA)池江
10 オンユアマーク 57.0/牡馬5歳 鷹見 浩 大井)福永
6 11 ビッグウルフ 55.0/牡馬3歳 蛯名正義 JRA)中尾
12 コアレスハンター 57.0/牡馬6歳 内田博幸 大井)高橋
7 13 カイジンクン 57.0/牡馬5歳 山田信大 大井)藤村
14 スターキングマン 57.0/牡馬4歳 武 豊 JRA)森
8 15 デンゲキヒーロー 57.0/牡馬4歳 佐々木 忍 岩手)櫻田
16 トーシンブリザード 57.0/牡馬5歳 石崎隆之 船橋)佐藤

 1番人気はダート界の新星、3歳馬サイレントディール(JRA)
 『皐月賞』(6着)、『ダービー』(4着)と芝のクラシック路線を進んでいたが、『宝恚L念』の10着惨敗後、路線変更して『武蔵野ステークス』(11/1東京、GIII)へ挑戦、圧勝。続く『ジャパンカップダートダート』(11/29東京、GI)は2番人気で7着と振るわなかった。
 今回は南関東での短期免許を取得してまで名手・ペリエが騎乗して来たことを考えても本気度は高そうだ。さて、ホンモノかどうか真価の問われる一戦。

 2番人気、堅実スターキングマン(JRA)
 同世代に引退したゴールドアリュール、今やダート界のチャンプの位置を固めつつあるアドマイヤドンなど強者が居た為に、どうも強烈なインパクトに欠ける感もあるが今やダート重賞には無くてはならない存在になりつつあり、堅実な走りを見せている。
 今年は『日本テレビ盃』(9/15船橋、GIII)で待望の重賞タイトルを手に入れ、次はGIのタイトルが欲しいところ。

 3番人気、ビワシンセイキ(JRA)
 ゴールドアリュール引退後はこの馬が重賞タイトルをいくつ持って行くのかなあ、なんて思っていたが、最近出遅れ癖なども出てきたりして取りこぼしが多い成績が続いている。
 前走『とちぎマロニエカップ』(03'宇都宮、GIII)は久々に強い勝ち方だったようで、かつて出走した『東京大賞典』(02'大井、GI)、『帝王賞』(03'大井、GI)はともに2着の実績があり大井でのコース適性は十分。

 4番人気、今年の『帝王賞』(6/25大井、GI)ネームヴァリュー(船橋)
 期待された『JBCクラシック』(11/3大井、GI)は自身の理想の形の競馬が出来ず4着止まり。次走『ジャパンカップダート』(11/29JRA東京、GI)では10着惨敗。
 今回は枠順も1枠と恵まれたし再度見直ししたい一頭。この一戦で現役引退とのことで有終の美を飾りたいところだ。

 5番人気、カネツフルーヴ(JRA)
 ここ大井の『帝王賞』(02'大井、GI)で母ロジータから受け継いだ素質を一気に開花させた馬。その後も『川崎記念』(1/29川崎、GI)、『ダイオライト記念』(3/26船橋、GII)、『オグリキャップ記念』(4/29笠松、GII)、のタイトルを手に入れている。
 『オグリキャップ記念』(4/29笠松、GII)で1着入線後転倒するアクシデントがあり休養があった。今回叩き3戦目で変わってくると当然怖い一頭。

 以下、復活を賭けるトーシンブリザード(船橋)、3歳馬ビッグウルフ(JRA)ナチュラルナイン(船橋)、他地区からの唯一の挑戦馬デンゲキヒーロー(岩手)あたりにも注目してみたい。


 Race's Impression !

ハナはカネツフルーヴ
ハナはカネツフルーヴ
レースは速いペースで流れた
 大方の予想通りカネツフルーヴが内枠を利して難なくハナに立った。
 後続とは1馬身くらいのリードを保って進むが、2番手のカイジンクンと、その直後に付ける1番人気サイレントディールがプレッシャーを掛ける。
 出足が悪かったネームヴァリューも押して4番手あたりに付け、ビワシンセイキがそれに続く。ビッグウルフ、コアレスハンターあたりが丁度中段。
 人気の一角スターキングマンは後方グループを進み、復活の期待が掛かるトーシンブリザードはスタートが悪く最後方からの競馬。

速いペースで流れ、2コーナーあたりではサイレントディールがカイジンクンを交わして早々と2番手まで押し上げる。多少カカリ気味か?セイフティーリードを保ったまま4コーナーまで粘り込みたいカネツフルーヴにとっては厳しい展開となった。


スターキングマンがまとめて差し切った!
Click! 【大きな画像で観る!(jpeg画像58KB)】
 3コーナーあたりでは早くもカネツフルーヴは後退。代わって先頭に立つサイレントディールに今度はビワシンセイキがプレッシャーを掛ける。
 その直後に後方から徐々に位置取りを上げてきたスターキングマン、そしてコアレスハンター、ビッグウルフが続く。

 4コーナーをカーブして直線へ。
 まくり気味に上がって来たスターキングマンが直線でビワシンセイキを交わしにかかるとそのまま突き抜けた。脚色断然で直線半ばで勝負あった。
 終始先行していたビワシンセイキは脚が上がり、コアレスハンターがそれを交わし2着に入線。


   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

レース結果
着順 馬名 人気 タイム
1 スターキングマン 2 2.03.7
2 コアレスハンター 7 3馬身
3 ビワシンセイキ 3 3/4馬身
4 デンゲキヒーロー 10 4馬身
5 アオバコリン 11 1馬身1/2
(払い戻し)
単勝:【14】380円
複勝:【14】160円/【12】290円/【3】190円
枠番連複:【6-7】1350円/馬番連複:【12-14】1620円
枠番連単:【7-6】2150円/馬番連単:【14-12】2650円
ワイド:【12-14】470円/【3-14】370円/【3-12】810円
三連複:【3-12-14】1990円/三連単:【14-12-3】7140円
混戦。。。やはり最後はジョッキーの腕か
 スターキングマンが2着以下に3馬身差を付けて快勝。やはり、カネツフルーヴが飛ばし人気のサイレントディール以下有力どころが前で競馬しているのを見て、完璧なペース判断で後方からの競馬をした武豊騎手の手腕に尽きるんじゃないかな。
 スターキングマンは『JBCクラシック』ではアドマイヤドンの2着という実績を残しており、アドマイヤドン不在のこのメンバーでは結果的にも人気的にも妥当な結果だったと言えるでしょう。

 一方2着のコアレスハンターは『JBCクラシック』でスターキングマンに次ぐ3着の実績を持ちながら随分と低評価だった。着実に力をつけており今後も期待できそうだ。

 岩手から参戦のデンゲキヒーローは初物尽くしだった今回、この強豪相手で4着に健闘。頑張りを評価したい。


Winner
 スターキングマン  父)Kingmambo
母)Princesse Timide
母父)Blushing Groom




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