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2319番目の訪問者です |
第26回 帝王賞 GI
2003.6.25 大井競馬場
条件)4歳以上 距離)ダート2000m 1着本賞金)80,000,000円 天候)曇 馬場状態)不良
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過去5年間の優勝馬 |
回数(開催日) |
優勝馬 |
第25回(2002.6.19) |
カネツフルーヴ |
第24回(2001.6.26) |
マキバスナイパー |
第23回(2000.6.22) |
ファストフレンド |
第22回(1999.6.24) |
メイセイオペラ |
第21回(1998.6.24) |
アブクマポーロ |
春の古馬ダート重賞総決算である『帝王賞』です。
JRAからは強豪が賞金を獲りに来ますが、地方馬でも中長距離で一流の成績を持っていれば十分太刀打ち出来るレースである、と過去の成績は物語っています。
かつてのアプクマポーロやメイセイオペラに匹敵する強烈なインパクトを持った地方馬も今回不在ではありますが、なんとかJRA勢に一泡吹かせて欲しいな、と。
まあ、いつもダート重賞を観る時はそう思っているんですがネ(笑)。
枠 |
馬 |
馬名 |
斤量/性齢 |
騎手 |
所属 |
1 |
1 |
ナイキダンサー |
57.0/牡馬6歳 |
左海誠二 |
船橋)出川 |
2 |
2 |
メイショウアーム |
57.0/牡馬5歳 |
的場文男 |
大井)矢作 |
3 |
リージェントブラフ |
57.0/牡馬7歳 |
吉田 豊 |
JRA)大久保 |
3 |
4 |
ジェネスアリダー |
57.0/牡馬4歳 |
桑島孝春 |
川崎)八木 |
5 |
スナークレイアース |
57.0/牡馬8歳 |
和田竜二 |
JRA)川村 |
4 |
6 |
マンボツイスト |
57.0/牡馬8歳 |
M.デムーロ |
JRA)古川 |
7 |
ドラールアラビアン |
57.0/牡馬8歳 |
内田博幸 |
大井)赤間 |
5 |
8 |
ビワシンセイキ |
57.0/牡馬5歳 |
横山典弘 |
JRA)松田 |
9 |
ネームヴァリュー |
55.0/牝馬5歳 |
佐藤 隆 |
船橋)川島 |
6 |
10 |
ベルモントアクター |
57.0/牡馬7歳 |
石崎隆之 |
船橋)出川 |
11 |
ゴールドアリュール |
57.0/牡馬4歳 |
武 豊 |
JRA)池江 |
7 |
12 |
ミツアキサイレンス |
57.0/牡馬6歳 |
川原正一 |
笠松)粟津 |
13 |
アオバコリン |
55.0/牝馬4歳 |
森下 博 |
大井)高岩 |
8 |
14 |
マルカセンリョウ |
57.0/牡馬5歳 |
上松瀬竜一 |
名古屋)瀬戸 |
15 |
テンリットル |
57.0/牡馬5歳 |
水野貴史 |
高崎)川嶋 |
 ゴールドアリュール(JRA) |
断然の1番人気はゴールドアリュール(JRA)。
「大井で勝てない」と嘆いていた武豊を、『ジャパンダートダービー』(02'大井)の圧勝劇で男にした馬ですねえ(笑)。
その後も、『ダービーグランプリ』(02'盛岡、GI)、『東京大賞典』(02'大井、GI)、『フェブラリーステークス』(02'大井、GI)とダートGIを計4つ勝っている実績はメンバー中ではやはり抜けている。
前走の『アンタレスステークス』(4/27阪神、GIII)も好位から折り合って抜け出すソツの無い競馬で圧勝。ここを予定通り勝って『ドバイワールドカップ』へ駒を進める、というのが陣営のシナリオ。負けられない一戦。
2番人気、ビワシンセイキ(JRA)。
前走『かしわ記念』(6/4船橋、GII)では1番人気に支持され、結果不可解な10着惨敗。原因が左回りと馬場状態が合わなかったと割り切ってみれば、やはり打倒ゴールドアリュールの1番手はこの馬か。
ゴールドアリュールとの対戦では2度とも2着に破れているが、『東京大賞典』では0.3秒差あった差を『フェブラリーステークス』(2/23東京、GI)では0.1秒差のクビ差まで差を詰めている。さて今日は?
3番人気、リージェントブラフ(JRA)。
ダート重賞には無くてはならない存在になってきているこの馬。力がある割には『川崎記念』(02'川崎、GI)、『ダイオライト記念』(01'船橋、GII)の2つしかタイトルを持っていないのが不思議な感もある。勝ち味に遅い馬と言えるんでしょうけど、とにかく意外性のある馬。
以前は最後方から直線で一気に上がってくる競馬しか出来ないイメージがあったが、ここ何戦かは結構前々の位置取りで競馬しているようで、器用な競馬が出来るようになるとこの馬はさらに怖いですなあ。
 ベルモントアクター(船橋) |
さて南関東勢は。。。本来ならこのレースのタイトルを持っているマキバスナイパーが大将格ということになるんでしょうが、今年はエントリーしてこなかった。というか今年はまだ出走していないなあ。
4番人気に支持されたのはネームヴァリュー(船橋)。
『東京大賞典』4着の成績から、人気上位のJRA勢3頭に次ぐ高い評価は妥当かと。対ベルモントアクターとの成績もこちらの方に分があり、牝馬ながらも南関東の古馬上位1、2番手評価が得られる馬でしょう。
南関東へ転入後、『京成盃グランドマイラーズ』(02'船橋)、『ファーストレディー賞』(02'大井)のタイトルをいきなり手中に収め、『東京大賞典』の後の牝馬同士の『TCK女王盃』(2/5大井、GIII)でダート重賞タイトル馬の仲間入り。
前走の2600mの『大井記念』(5/28大井)は相手が軽かったとはいうものの強い勝ち方だったし、2400mの『ダイオライト記念』(3/26船橋、GII)も強豪相手に3着と健闘している。男馬相手でもスタミナでは負けない。
6番人気、ベルモントアクター(船橋)。
前走の『かしわ記念』は5着に破れたものの、1着スターリングローズとの着差は0.3秒差。まだまだチャンスはある。
デビュー以来破竹の17連勝をしたこの馬であるが、その後の勝鞍は『マイルグランプリ』(4/24大井)のみ。素質馬も一線級の馬達相手に苦労しているようだ。距離的には2000mあたりがベストのような気がするし、夏場も得意となれば『東京大賞典』以上の走りを期待したいところ。
この馬、強豪達にもっともっと揉まれれば強くなって行くと思いますが。。。気が付けばもう7歳馬かあ。ダート重賞タイトルを獲らせてやりたいけどなあ。
 マルカセンリョウ(名古屋)
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他地区からの挑戦馬達
7番人気、マルカセンリョウ(名古屋)。
今回の最大の惑星馬といえばやはりこの馬でしょう。中央未勝利から名古屋へ転厩して素質開花。14戦11勝、2着2回の抜群に安定した成績をもって初のダート重賞に挑戦した『名古屋大賞典』(3/12名古屋)でマイネルブライアン以下を下して見事優勝。
前走『かきつばた記念』(5/1名古屋、GIII)では不発の5着であったが、勝ったビワシンセイキとの着差は僅か0.5秒差しかない。
遠征競馬と初のナイター競馬と厳しい条件が揃ったが、どこまでやれるかに期待。
実力馬ミツアキサイレンス(笠松)は9番人気。
南関東の競馬場とは今ひとつ相性が悪い気がするし、今回よりチャンスの大きかった『佐賀記念』(2/11佐賀、GIII)を3着、『オグリキャップ記念』(4/29笠松、GII)を4着と結果が出なかった点も気になる。
この馬の実力は誰もが認めるところでしょうが、やはり少々ピークを越したかな?という感は否めない。しかしながら、東海の顔であるこの馬の底力に期待したい。
テンリットル(高崎)は12番人気と低評価ではあるが、今後に繋がる良いレースを期待したいですね。
大井コースは初めて。ダート重賞では3歳時に『サラブレッドチャレンジカップ』(01'金沢、GIII)で3着、『ダービーグランプリ』(01'盛岡、GI)で5着と入着成績がある。
不良馬場でレーススタート
不良馬場の中でのスタート。1番人気のゴールドアリュールの位置取りが大きなキーポイントになるはず。
スタートしてネームヴァリューが気合を付けられて先頭へ。ゴールドアリュールは無理に競り掛けず、ネームヴァリューを行かせて2番手をキープ。マルカセンリョウがゴールドアリュールの馬体にピタリと寄せて厳しいマークで併走。
内を進むマンボツイスト。ミツアキサイレンスも今日は好位から進む。ビワシンセイキは中団から。
ベルモントアクター、リージェントブラフは後方からの競馬となった。
先頭を行くネームヴァリューからやや距離を置いて2番手を進む大本命のゴールドアリュール。やはりこの馬が動き出すまでは仕掛ける馬はいないか。淡々と流れる。これは直線の競馬になりそう。
ゴールドアリュールは3コーナーあたりでも武豊騎手の手綱は持ったままで楽な手応えに見える。
4コーナーをカーブして直線へ。
さあ、ゴールドアリュールがここで一気に先頭へ!というシーンを想像していたんだが。。。押しても引いても反応無しという状態でズルズルと後退して行く。これは波乱。
それを尻目に水の浮いた馬場をスイスイ逃げまくるネームヴァリュー。
目標を切り替え全馬スパートするが既に前を行くネームヴァリューはセーフティーリード。追い込んで来たビワシンセイキ以下に4馬身の着差をつけて先頭ゴールイン!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
レース結果 |
着順 |
馬名 |
人気 |
タイム |
1 |
ネームヴァリュー |
4 |
2.04.6 |
2 |
ビワシンセイキ |
2 |
4馬身 |
3 |
リージェントブラフ |
3 |
2馬身1/2 |
4 |
ベルモントアクター |
6 |
1馬身 |
5 |
マンボツイスト |
5 |
1/2馬身 |
(払い戻し)
単勝:【9】2510円
複勝:【9】280円/【8】190円/【3】190円
枠番連複:【5-5】7060円/馬番連複:【8-9】6150円
枠番連単:【5-5】7080円/馬番連単:【9-8】21190円
ワイド:【8-9】710円/【3-9】810円/【3-8】420円
三連複:【3-8-9】7000円/三連単:【9-8-3】79670円
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競馬は終ってみなけりゃわからない
勝負師・佐藤隆騎手の好プレーだった。ゴールドアリュールがあまりにも走らなさ過ぎた為、マークしていた後続組に対しネームヴァリューは展開的に有利に向いハズではあるが、やはりそのチャンスに応える実力とスタミナを持っていたわけで勝ち馬を称えたいですね。
いまや名調教師として名高い川島正行調教師もこのタイトルは初めてということで満面の笑顔を披露しておりました。
2着以下のビワシンセイキ、リージェントブラフも力通りに良く走っていますね。
ベルモントアクターについては。。。もっと勝ちに行く競馬をしていた方が今回は面白かったかなと思います。まあ、結果論ですがね(苦笑)。
Winner |
ネームヴァリュー
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父)Honour and Glory |
母)マジソンカウンティ 母父)Seattle Slew |
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