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1632番目の訪問者です |
第17回 東京プリンセス賞
2003.5.15 大井競馬場
条件)3歳、牝馬 距離)ダート1790m 1着本賞金)25,000,000円 天候)雨 馬場状態)不良
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過去5年間の優勝馬 |
回数(開催日) |
優勝馬 |
第16回(2002.6.18) |
サルサクイーン |
第15回(2001.6.6) |
ナミ |
第14回(2000.6.6) |
アインアイン |
第13回(1999.6.8) |
デアヴィクティー |
第12回(1998.6.2) |
ホクトオーロラ |
現在3歳牝馬では川崎所属のパレガルニエが4戦4勝、かつ重賞2勝(『東京2歳優駿牝馬』『鎌倉記念』)で1番手評価だと思います。
今回そのパレガルニエが休養中につき中心不在で混戦模様。
それにしても。。。今回出走馬の14頭中10頭はホッカイドウ競馬からの移籍組。これは、ホッカイドウ競馬のスター候補生流出という点と南関東の生え抜き組の実力低下に繋がる意味で憂うべき事態なんじゃないでしょうかねえ。。。
まあ、そういうこと言うのも今更という感もありますが。
枠 |
馬 |
馬名 |
斤量/性齢 |
騎手 |
所属 |
1 |
1 |
ラブトップレディ |
54.0/牝馬3歳 |
内田博幸 |
大井)山藤 |
2 |
2 |
フレンドリーマナー |
54.0/牝馬3歳 |
石崎隆之 |
船橋)川島 |
3 |
3 |
テンノベニバラ |
54.0/牝馬3歳 |
佐藤 隆 |
船橋)凾館 |
4 |
スナッグランナー |
54.0/牝馬3歳 |
桑島孝春 |
大井)赤間 |
4 |
5 |
リヴァーブ |
54.0/牝馬3歳 |
早田秀治 |
大井)高岩 |
6 |
サンデーマイレディ |
54.0/牝馬3歳 |
石井勝男 |
川崎)田村 |
5 |
7 |
ケージーローズ |
54.0/牝馬3歳 |
納谷和玖 |
大井)荒居 |
8 |
モエギノマズル |
54.0/牝馬3歳 |
酒井 忍 |
川崎)八木 |
6 |
9 |
フジノタカネ |
54.0/牝馬3歳 |
的場文男 |
大井)赤間 |
10 |
ネイルアート |
54.0/牝馬3歳 |
山田信大 |
大井)三坂 |
7 |
11 |
パークリーマアコ |
54.0/牝馬3歳 |
左海誠二 |
船橋)出川 |
12 |
ムギワラボウシ |
54.0/牝馬3歳 |
今野忠成 |
川崎)池田 |
8 |
13 |
ディーエスメイドン |
54.0/牝馬3歳 |
森下 博 |
川崎)足立 |
14 |
メモリヒメ |
54.0/牝馬3歳 |
堀千亜樹 |
大井)鈴木 |
『東京2歳優駿牝馬』(02'/12/30大井) 1590m |
着順 |
馬名(所属) |
タイム(着差) |
1 |
パレガルニエ(川崎) |
1.42.0 |
2 |
ネイルアート(大井) |
1馬身 |
3 |
ムギワラボウシ(川崎) |
1馬身 |
4 |
エミネントプリティ(川崎) |
3/4馬身 |
5 |
フジケンルビー(船橋) |
クビ |
実績を取るか。。。
重賞戦の結果から見た実績をおさらいすると。。。
『東京2歳優駿牝馬』組
優勝馬・パレガルニエを基準にすると、2着だったネイルアート、3着だったムギワラボウシあたりはやはり実績面で評価されて良い組。
今回ネイルアートは主戦である御神本騎手が落馬による負傷中で乗り替わりは少々心配材料か。
このレース、テンノベニバラは9着、メモリヒメは12着。
『ローレル賞』(2/27川崎) 1600m |
着順 |
馬名(所属) |
タイム(着差) |
1 |
マルダイメグ(川崎) |
1.43.8 |
2 |
モエギノマズル(川崎) |
クビ |
3 |
メモリヒメ(大井) |
2馬身 |
4 |
スギノワンダー(川崎) |
4馬身 |
5 |
ラベルビジュー(川崎) |
1馬身 |
『ローレル賞』組
2着モエギノマズル(川崎)はホッカイドウ競馬から転入後、初戦は6着に敗れたものの、その後特別戦を3連勝。
『ローレル賞』でも1着マルダイメグにクビ差まで迫り惜しい結果。
3着だったメモリヒメ(大井)は『桜花賞』トライアルのオープン戦『ユングフラウ賞』を勝った後ここへ。
逃げ馬なので展開に左右されそうだが、『東京2歳優駿牝馬』で12着に大敗した時に比べて着実に力を付けているようだ。
ディーエスメイドンが7着、サンデーマイレディが9着。
『桜花賞』(4/3浦和) 1600m |
着順 |
馬名(所属) |
タイム(着差) |
1 |
メモリヒメ(大井) |
1.42.1 |
2 |
モエギノマズル(川崎) |
1馬身1/2 |
3 |
ビューティープリマ(船橋) |
1/2馬身 |
4 |
マルダイメグ(川崎) |
4馬身 |
5 |
フジノタカネ(大井) |
2馬身1/2 |
『桜花賞』組
南関東牝馬クラシック第1弾『桜花賞』。
コースに癖がある浦和1600mなので、優勝馬が必ずしもこのレースに直結するかどうかは怪しいものであるが、近年でもナミの様に力のある馬もいたわけでやはり要注意組でしょう。
メモリヒメは『ローレル賞』3着からの巻き返しを見せて優勝。『ローレル賞』で2馬身先着されたモエギノマズルにも借りを返している。
しかし、逃げ馬で外回りコースの大外枠は条件としては厳しいですねえ。
『ローレル賞』で2着だったモエギノマズルがここでも2着。安定感が有ると見るか、勝ち味が遅いと見るか評価が難しいところか。
フジノタカネは『桜花賞』では5着止まりだったが、今回2番人気に支持されている。
JRAの芝でのレースで好走。『ラベンダー賞』(1着)、『函館2歳ステークス』(4着)、『コスモス賞』(2着)、『札幌2歳ステークス』(5着)。
『兵庫ジュニアグランプリ』(02'園田、GIII)では3着確保とはいうものの勝ち馬エースインザレースに1.0秒離されてのもの。素質馬という評価に変わりはないものの、芝に比べてダートでの走りは少々物足りないと言わざるを得ない。エース的場文男騎手に秘策はあるか?
パークリーマアコが8着、ラブトップレディが11着。
 1番人気・フレンドリーマナー |
それとも、勢いか。。。
1番人気に支持されたのは新興勢力組のフレンドリーマナー(船橋)。
もっか2連勝中でサンデーサイレンス産駒という良血。川島厩舎所属で鞍上石崎騎手となれば人気にならないハズはないんだけど、やや押し出された感じの1番人気ではありますねえ。
2番人気のフジノタカネに続いて、3番人気は持ち時計が優秀ということで重賞初挑戦のリヴァーブ(大井)。
4番人気は『東京2歳優駿牝馬』では15着に大敗していたケージーローズ(大井)。
重賞での成績とはうらはらな、ちょっと不思議な感じの人気順となりました。
 激しい先行争い! |
どの馬にもチャンスあり、しかも不良馬場。。。
この日は折からの激しい雨により水の浮く不良馬場。3歳牝馬にとっては厳しいコンディション。
レースは馬場が悪いということもあり、先手必勝という感じで人気のフレンドリーマナーも加わり激しい先行争い。
その中からリヴァーブが先手を奪い、『桜花賞』馬・メモリヒメが続く。
フレンドリーマナーは控えて3番手あたりから。その直後にフジノタカネ、ケージーローズといった人気どころも続く。
さて最終コーナーあたりで、先頭で走っていたリヴァーブはずるずると後退加減。人気のフレンドリーマナーも手応えが既に怪しくなって来た。結構ペースが速かったのか。
リヴァーブ脱落の後、メモリヒメが直線入るまで先頭で頑張っていたが、徐々に位置を上げて来ていたムギワラボウシ、そして、前半は力を温存させて3コーナーあたりから一気に上位へ押し上げていたディーエスメイドンなどがそれに迫る。
直線に入ってディーエスメイドンが1頭抜け出た。余力十分で後続を突き放す。これは勝負あった。
2着以下混戦になったが、モエギノマズルがネイルアートの追撃を振り切って2着入線。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
レース結果 |
着順 |
馬名 |
人気 |
タイム |
1 |
ディーエスメイドン |
8 |
1.53.7 |
2 |
モエギノマズル |
6 |
4馬身 |
3 |
ネイルアート |
10 |
3/4馬身 |
4 |
ムギワラボウシ |
7 |
3/4馬身 |
5 |
スナッグランナー |
11 |
1馬身1/2 |
(払い戻し)
単勝:【13】1480円
複勝:【13】420円/【8】370円/【10】820円
枠番連複:【5-8】1980円/馬番連複:【8-13】10510円
枠番連単:【8-5】4330円/馬番連単:【13-8】28970円
ワイド:【8-13】2980円/【10-13】5080円/【8-10】2880円
三連複:【8-10-13】61740円/三連単:【13- 8-10】399170円
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ベテラン騎手が混戦を制す
レースのペースと馬の手応えを的確に読んだ、ベテラン・森下騎手の好騎乗が勝利を呼び入れた結果だと思います。
前走牡馬に混じっての『クラウンカップ』(2/27川崎)4着からの挑戦であったが、1頭だけ2000mを経験していた強みが出た結果になりました。
モエギノマズルは重賞戦線で揉まれた経験をここでも生かせた、と。
1番人気・フレンドリーマナーは12着、2番人気のフジノタカネは10着、3番人気のリヴァーブは11着と敗れ馬券的には波乱の結果となりました。
Winner |
ディーエスメイドン
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父)カコイーシーズ |
母)タケハナホープ 母父)ナグルスキー |
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