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1697番目の訪問者です |
第47回 東京大賞典 GI
2001.12.29 大井競馬場
条件)指定交流/サラブレッド系 距離)ダート2000m 1着本賞金)80,000,000円 馬場コンディション)晴れ/良
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過去5回の優勝馬 |
第46回 ファストフレンド(JRA)
第45回 ワールドクリーク(JRA)
第44回 アブクマポーロ(船橋)
第43回 トーヨーシアトル(JRA)
第42回 キョウトシチー(JRA)
*第42回/第43回は距離2800m
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暮れの総決算、東京大賞典です。
例年JRA勢が強いこのレースでありますが、今年のJRA勢の顔ぶれを見ますと。。。去年の優勝馬ファストフレンドは先日引退したし、『ジャパンカップダート』を脅威の大差で勝ったクロフネも不在、『南部杯』を優勝したアグネスデジタルも不在、『JBCクラシック』を優勝したレギュラーメンバーすら不在と、う〜ん、もう一声!という感がメンバー的にはあるかなあ。
人気的にはウイングアローが期待を一手に引き受ける形となりました。
地方勢は『帝王賞』馬・マキバスナイパーが出走しないここでは、大将格はやはり岩手のトーホウエンペラー。
そして南関東では今年のクラシック3冠馬トーシンブリザードに人気が集まった。
それにしてもこの日の大井競馬場はスタンド改修中の影響で立ち入り出来ない区域がありなんとも狭苦しかったですわ。
天気は穏やかで、競馬日よりの中多くの観客が新しい「東京ダート伝説」を観に所狭しと詰めかけておりました。
枠 |
馬 |
馬名 |
斤量/性齢 |
騎手 |
所属 |
1 |
1 |
ノボトゥルー |
57.0/牡馬5歳 |
蛯名正義 |
JRA)森 |
2 |
ロイヤルエンデバー |
55.0/牡馬3歳 |
繁田健一 |
浦和)川島 |
2 |
3 |
オンユアマーク |
55.0/牡馬3歳 |
鷹見 浩 |
大井)福永 |
4 |
イエローパワー |
57.0/牡馬4歳 |
桑島孝春 |
大井)高橋 |
3 |
5 |
トーホウエンペラー |
57.0/牡馬5歳 |
菅原 勲 |
岩手)千葉 |
6 |
ドラールアラビアン |
56.0/牡馬6歳 |
的場文男 |
大井)赤間 |
4 |
7 |
サプライズパワー |
56.0/牡馬7歳 |
佐藤 隆 |
船橋)川島 |
8 |
フレアリングマズル |
55.0/牡馬3歳 |
左海誠二 |
大井)高橋 |
5 |
9 |
レイズスズラン |
56.0/牡馬7歳 |
江田照男 |
JRA)増澤 |
10 |
ムガムチュウ |
55.0/牡馬3歳 |
藤田伸二 |
JRA)清水 |
6 |
11 |
リージェントブラフ |
57.0/牡馬5歳 |
吉田 豊 |
JRA)大久保 |
12 |
イナリコンコルド |
56.0/牡馬6歳 |
内田博幸 |
大井)福永 |
7 |
13 |
ボナンザーローマン |
57.0/牡馬5歳 |
蔵重浩一郎 |
金沢)宗綱 |
14 |
トーシンブリザード |
55.0/牡馬3歳 |
石崎隆之 |
船橋)佐藤 |
8 |
15 |
ウイングアロー |
56.0/牡馬6歳 |
横山典弘 |
JRA)南井 |
16 |
アローウィナー |
57.0/牡馬4歳 |
澤佳宏 |
大井)井上 |
トーシンブリザード(大井)は南関東史上初の無敗のクラシック3冠馬。
3冠後は『ジャパンダートダービー』(7/12大井、GI)勝ちもあり今年の南関東3歳の頂点に立つ馬であることは誰もが認めるところ。
しかしながら、今回は骨折明けで約5ヶ月半ぶりの出走で初の古馬対戦。正直かなり条件的には厳しい。が、不利を吹き飛ばしそうな未知の魅力を持っている事への期待込みの今回の人気でしょうね。
調教過程は順調の様で直前もサプライズパワーを突き離す動きを見せており体調面の準備は整ったと見れる。ポイントはレース勘が戻っているか?という点でしょうね。
まだなんとなく子供っぽい表情を見せる馬だが特に入れ込んだ様子も無く落ち着いた馬場入りであった。
ウイングアロー(JRA)の実績についてはあまり多く語る必要はないでしょう。
この馬は特に直線の長い東京コース/長距離レースと条件が揃うと無類の強さを発揮する。『ジャパンカップダート』(11/24東京、GI)でも勝ったクロフネは別格としても期待通りの走りを見せた。
反面、条件が揃わないレースだと案外ポカを見せたりする点が不安材料か。昨年の『帝王賞』(6/22大井、GI)も5着止まり。距離ももっと長い方がこの馬にとっては良さそう。距離面で有馬記念も視野に入れていたわけだしねえ。
昔みたいに2800mの東京大賞典だったらもっと信頼度が上がったんでしょうが(苦笑)。
とはいえ、このメンバーの中では『フェブラリーステークス』、『ジャパンカップダート』、『ブリーダーズゴールドカップ』(2回)、『スーパーダートダービー』、『ユニコーンステークス』、『グランシャリオカップ』、『名古屋優駿』とそうそうたる多くのタイトルを持つこの馬が実績ナンバーワンである事は間違いない。
本馬場入りもさすがに落ち着き払って堂々としている。いつもの通り平常心といったところだろうか。
トーホウエンペラー(岩手)は今や誰でも認める実力馬。
前走『浦和記念』(12/5浦和、GII)は正直メンバー的に取りこぼしてはいけないレースであったが、どうにも左回りが苦手のようで最後の直線もヨレヨレになっているのを何とか真っ直ぐ走らせるのに菅原勲騎手も苦労していた。
菅原勲騎手自身も、2年前のこのレースで圧倒的な1番人気に支持され11着に沈んだメイセイオペラの時の悪夢を払拭すべくリベンジを胸に秘めている事だろう。
ローテーションも『JBCクラシック』をスキップしてここへ照準を絞っており満を持してという感じだ。
この馬はパドックでも本馬場入りでも頭をぐっと下げちょっと入れ込んでいるような素振りを見せるが、これがいつもの彼の表情。闘志を表に出すタイプなのかな。
他に中央勢では、いつも堅実に走るノボトゥルー、初の大井コースであった『帝王賞』でマキバスナイパーの2着に食い込んだリージェントブラフは大井コースに適性がありそう。
他地区遠征馬の中にミツアキサイレンス、ゴールドプルーフあたりがいないのはちょっと寂しいなあ。
私的にはトーシンブリザードの復帰に奮起してライバル・ロイヤルエンデバーの激走が観られないものかと密かに期待(笑)
黄金色に輝く夕日の中スタートが切られた。
大方の予想通りハナを奪ったのはイエローパワー。2番手サプライズパワー。
トーシンブリザードはペースに戸惑う素振りも見せず3番手につけ、行きぷっは悪くない。フレアリングマズルが宿敵トーシンをピッタリマーク。そしてイナリコンコルド、ノボトゥルー。その後ろあたりからトーホウエンペラー。
末脚が身上のウイングアローはやはり中団よりやや後方からの競馬。
平均ペースで流れて激しい入れ替わりは無く、各馬互いの出方を観ながら進むが、3コーナーあたりに差しかかると徐々にピッチが上がって行きぐっと馬群が押しあがって行く。
4コーナーあたりでイエローパワーは一杯か。
代わってサプライズパワーが先頭を奪うが、後続も殆ど差が無く4コーナーをカーブ。
このあたりでトーホウエンペラーの手ごたえが少々怪しくなってきたが。。。
直線、最内から馬群を抜け出たのがトーシンブリザードで堂々先頭へ踊りだす。
後続は。。。外からエンジン掛かったトーホウエンペラーがやって来た!一気にトーシンブリザードを交わす。力強くゴールへ一直線。
菅原勲騎手はゴールと同時に喜びの大きなガッツポーズを上げた。
トーシンブリザードは最後2着を死守出来ずリージェントブラフにも差され3着となった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
見応えのある良いレースであった。トーホウエンペラーは、以前は好位から粘りの競馬を見せるレースのイメージがあったが、ここへ来て内外自在に差し込んでくる幅のあるレース振りに成長の跡が見られるなあ。偉大なる先輩、メイセイオペラに続け!
トーシンブリザードも負けてなお強し!の良い内容でした。今後に期待だ!
レース結果 |
着順 |
馬名 |
人気 |
タイム |
1 |
トーホウエンペラー |
3 |
2.05.2 |
2 |
リージェントブラフ |
5 |
1/2馬身 |
3 |
トーシンブリザード |
1 |
2馬身 |
4 |
ドラールアラビアン |
6 |
ハナ |
5 |
ムガムチュウ |
7 |
1馬身 |
(払い戻し)
単勝【5】510円 複勝【5】160円/【11】190円/【14】150円
枠番連複【3-6】1510円/馬番連複【5-11】1550円
枠番連単【3-6】2940円/馬番連単【5-11】2840円
ワイド【5-11】560円/【5-14】420円/【11-14】850円
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Winner |
トーホウエンペラー
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父)ブライアンズタイム |
母)レインボーブルー 母父)ノーリユート |
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