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1832番目の訪問者です
 第14回マイルチャンピオンシップ南部杯 GI  2001.10.8 盛岡競馬場
 条件)サラブレッド系一般  距離)ダート1600m  1着本賞金)60,000,000円  馬場コンディション)曇り/良

 Introduction !

南部杯 過去の優勝馬
第13回 ゴールドティアラ(JRA)
第12回 ニホンピロジュピタ(JRA)
第11回 メイセイオペラ(岩手)
第10回 タイキシャーロック(JRA)
第9回 ホクトベガ(JRA)
 午後になるにつれて、午前中は顔を見せていた陽が陰ってきて時折冷たい風が吹くような寒々とした気候になってきた。

 そんななかでも本日の盛岡競馬は、中央遠征馬との芝の交流競争『フレンドリートロフィーターフ』や『M&Kジョッキー』と称した東北(盛岡・新潟)vs九州の騎手対抗競争(姉妹競馬場提携記念レース)などホットなレースが組まれていてメインレース以外も観客を楽しませてくれるプログラムが組まれていた。

 今年の『南部杯』は、登録していた道営・クラキングオー回避でJRAを除く他地区からのエントリーが無くなってしまい、文字通りJRA勢対岩手勢となってしまった。注目のGIレースでこの状況は寂しいなあ。このレースを使ってしまうと今年から新設された『JBCのクラシック』あたりを目指す馬のローテーションが厳しくなるからなんですかねえ。

 ところで来年度はJBCが盛岡競馬場で行われるのが正式に決定したようだが、開催時期とこの南部杯の位置付けがどうなって行くのか興味のあるところだ。


 Entry !

馬名 斤量/性齢 騎手 所属
1 1 トーホウエンペラー 56.0/牡馬5歳 村上 忍 岩手)千葉
2 2 クラシックホリデー 56.0/牡馬4歳 鮫島克也 岩手)熊谷
3 3 ノボトゥルー 56.0/牡馬5歳 菅原 勲 JRA)森
4 4 ゴールドティアラ 54.0/牝馬5歳 蛯名正義 JRA)松田
5 5 ハイフレンドピュア 56.0/牡馬6歳 沢田盛夫利 岩手)千葉博
6 6 ウイングアロー 56.0/牡馬6歳 岡部幸雄 JRA)南井
7 7 アグネスデジタル 56.0/牡馬4歳 四位洋文 JRA)白井
8 8 ヤマサコンドル 56.0/牡馬5歳 小林俊彦 岩手)村上
9 メイセイユウシャ 56.0/牡馬5歳 阿部英俊 岩手)佐々木

アグネスデジタル
アグネスデジタル
ウイングアロー
ウイングアロー
ノボトゥルー
ノボトゥルー
トーホウエンペラー
トーホウエンペラー


 さて岩手勢大将格、地元期待の1番手といえばやはりトーホウエンペラーでしょう。
 ここまでGI帝王賞5着を含めてデビュー以来21戦とも掲示板を外していない驚くべき成績。『マーキュリーカップ』(7/20盛岡、GIII)で3着、前走エルムステークス(9/1札幌、GIII)でも2着と、もう一歩で重賞タイトルに手が届きそうな位置にいる。9月に入って2回使われていてローテーション的には少々キツイのかなあ。

 メイセイユウシャはデビュー当時から期待の高かった馬。
 なんといっても、かのメイセイオペラの弟ですからね!、という呪縛からようやく逃れつつあるような地元でマイペースの活躍。
 交流重賞には5回挑戦してまだ掲示板を確保出来ていないのは事実で。。。今回一つでも上の着順を確保したいところ。

 先行力のあるハイフレンドピュアは流れを作ってどこまで?という感じでしょうか。

 対してJRA勢は。。。これは強力だなあ(苦笑)。1番人気アグネスデジタルは中央芝のマイルチャンピオンシップを勝って底力のあるところを見せているし、ダートでも重賞は既に3勝しておりこちらも問題無し。
 というかこの馬ダートの方がより適正あるような気がするがなあ。

 GI馬ウイングアローは休養明けで万全でなかった前走のブリーダーズゴールドカップ(8/16旭川,GU)を制しており、叩き2走目となる今回は更に上昇が見込めそう。距離はもっと長い方がより条件的には合うのでしょうが。

 去年の覇者ゴールドティアラはここのところ勝ち星から遠ざかっており、さらに4ヶ月の休養明けとなる今回は条件が少々厳しそうではある。

 ノボトゥルーは地元の名手・菅原勲騎手にスイッチしてどんな走りを見せるか興味深い。フェブラリーステークスを制しておりマイルは距離的にはベストか。

 中央馬はアグネスデジタル以外はすべてダートGIのタイトルを持っているというのは。。。こりゃ豪華なメンバーですな。

 Race's Impression !

 スタートは第2コーナーの奥深いポケットからである。
 スタートしてハナに立ったのはやはり予想通り地元のハイフレンドピュアで、2番手にはゴールドティアラがカカリ気味にハイフレンドピュアを突っつく。
 2頭を見ながらアグネスデジタルが3番手あたりの好位置をキープ。トーホウエンペラー、ノボトゥルーは中団から。
 後方集団はメイセイユウシャ、クラシックホリデー、ハイフレンドピュア。そして置かれ気味にヤマサコンドル。


抜け出したトーホウ、追うアグネス

トーホウとアグネスの叩き合い  3コーナーから4コーナーへと緩み無いペースでレースは進む。

 直線に向いて、内の経済コースをじっと進んでいたトーホウエンペラーが先頭に踊り出た。
 が、すかさずアグネスデジタルが坂をモノともせずにグングンと追い上げて来る。
 馬体を合わせての叩き合いとなったが脚色はアグネスデジタルの方が明らかに優勢。ゴール前きっちり指し切った。

 2着トーホウエンペラーとの着差は3/4馬身であったが。。。アグネスデジタルは着差以上の完勝であった。


   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
アグネスデジタル、芝とダートのマイル王に!
Click! 【大きな画像で観る!(jpeg画像48KB)】
 アグネスデジタルはこれで芝とダートのマイルの頂点を極めたことになり改めてマイルでの強さを見せ付けました。

 もうひとつ特筆すべきはやはり、トーホウエンペラーが期待以上の走りを見せたこと。
 村上忍騎手が道中ロス無く進みゴール前イン強襲したのも最高のファインプレーであった。

 人気の一角ウイングアローはやはり1600m戦では忙し過ぎるのかなあ。。。流れに乗れずまったく良い所がなかった。

 トーホウエンペラーはローテーションはキツイがぜひ第1回のJBCのクラシックに挑戦して来て欲しいものである。(が、この観戦記をアップする時点ではすでにJBC回避のニュースが入ってきており。。。残念!)


レース結果
着順 馬名 人気 タイム
1 アグネスデジタル 1 1.37.7
2 トーホウエンペラー 5 3/4馬身
3 ノボトゥルー 3 1/2馬身
4 ゴールドティアラ 4 1/2馬身
5 ウイングアロー 2 5馬身
(払い戻し)
単勝【7】210円  複勝【7】130円/【1】300円/【3】140円
枠番連複【1-7】1610円
馬番連複【1-7】1840円/馬番連単【7-1】2450円
ワイド【1-7】480円/【3-7】220円/【1-3】620円
Winner
 アグネスデジタル  父)Crafty Prospector
母)Chancey Squaw
母父)Chief's Crown




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