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1663番目の訪問者です |
第6回グランシャリオカップ GIII
2001.7.25 旭川競馬場
条件)サラブレッド系3歳 距離)ダート1600m 1着本賞金)30,000,000円 馬場コンディション)小雨/稍重
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過去5年間の優勝馬 |
第5回 マイネルブライアン(JRA)
第4回 マイシーズン(JRA)
第3回 ウイングアロー(JRA)
第2回 テイエムメガトン(JRA)
第1回 ヒダカリージェント(JRA)
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真夏の古馬交流重賞である『ブリーダーズゴールドカップ』と並ぶ旭川ナイター競馬のメインイベントの一つであるグランシャリオカップ。貴重な3歳交流重賞である。
この時期、実力も勿論のこと、各地のクラシック戦線を戦って来てここでどれだけ余力があるか?という意味で各馬のコンディションも気になるところである。
レース設立以来JRA勢から優勝馬が出ております。
今年のメンバーを見渡すと。。。『兵庫チャンピオンシップ』を勝った兵庫のロードバクシン、『ユニコーンステークス』を勝ったJRAのナスダックパワー、『名古屋優駿』を勝ったJRAのナリタオンザターフ、『ジャパンダートダービー』を勝った船橋のトーシンブリザードといった重賞優勝あたりが出ていないので主役不在で混戦模様という感もあります。
枠 |
馬 |
馬名 |
斤量/性齢 |
騎手 |
所属 |
1 |
1 |
アイエスビッグ |
55.0/牡馬3歳 |
星野純一 |
北海道)小林 |
2 |
2 |
ミキノアルピニスト |
53.0/牝馬3歳 |
丸野勝虎 |
名古屋)井上 |
3 |
3 |
ムガムチュウ |
55.0/牡馬3歳 |
藤田伸二 |
JRA)清水 |
4 |
トップウイナーコン |
55.0/牡馬3歳 |
吉田 稔 |
名古屋)井上 |
4 |
5 |
ニセンネンノオトコ |
55.0/牡馬3歳 |
井上俊彦 |
北海道)田中 |
6 |
フジノコンドル |
55.0/牡馬3歳 |
安藤勝己 |
笠松)後藤 |
5 |
7 |
イシヤクマッハ |
55.0/牡馬3歳 |
本田 優 |
JRA)田所 |
8 |
カネマサヘイロー |
55.0/牡馬3歳 |
松本隆宏 |
北海道)鈴木 |
6 |
9 |
ミヤマエンデバー |
55.0/牡馬3歳 |
堂山直樹 |
北海道)堂山 |
10 |
マイニングレディ |
53.0/牝馬3歳 |
宮崎光行 |
JRA)目野 |
7 |
11 |
サンダンサー |
55.0/牡馬3歳 |
竹内仁志 |
北海道)伊藤 |
12 |
フレアリングマズル |
55.0/牡馬3歳 |
宮浦正行 |
大井)高橋 |
8 |
13 |
マイネルジャパン |
55.0/牡馬3歳 |
中舘英二 |
JRA)佐々木 |
14 |
スイートソウル |
53.0/牝馬3歳 |
川島洋人 |
北海道)鈴木 |
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1番人気はフレアリングマズル(大井)。
道営競馬で7戦4勝、その中には交流重賞『北海道3歳優駿』(00'門別)での2着の実績も含まれている。その後、大井へ転厩して南関東3歳クラシック路線に挑戦したが、3冠馬トーシンブリザードの前に3冠とも涙をのむ形となった。
しかし例年なら南関東クラシックの一つは取れるであろう実力の持ち主である事には間違いない。久々に旭川競馬場に戻ってのレースということで故郷に錦を飾りたい。
2番人気はイシヤクマッハ(JRA)。
レベルの高かったオープン特別『端午ステークス』(4/22京都)でマルハチマエストロ以下に楽勝。当然期待されてのユニコーンステークス(6/2東京,GIII)であったがまさかの10着大敗。
次走ジャパンダートダービー(7/12大井、GI)は初コース・初ナイターの厳しい条件にしてはトーシンブリザードの5着に負けたが良く追い込んではいる。新聞のコメントによると陣営は「前走は順調さを欠き距離も長かった」と見ている。
今回適距離のマイル戦で改めて期待か。
3番人気はフジノコンドル(笠松)。
交流重賞は『兵庫チャンピオンシップ』(5/2園田、GIII)で4着、前走の『名古屋優駿』(6/13名古屋、GIII)で2着。3度目の挑戦となる。
今回早めの旭川入厩をして陣営のやる気度はかなり高そう。しぶとい先行力でフレアリングマズルを負かしたい。
4番人気マイネルジャパン(JRA)。
ここまで芝・ダートを両にらみしてのステップ。去年の函館3歳ステークスを優勝している重賞ウイナーである。交流重賞では惜しいところまで行くもののまだ結果が出ていない。
今回5ヶ月間の放牧明けで条件的には厳しそうだが能力的には無論遜色無い。
5番人気ムガムチュウ(JRA)。
『北海道3歳優駿』でフレアリングマズルを退けて優勝したのがこの馬。ただその後の成績があまりパッとせず『全日本3歳優駿』(00'川崎、GII)で5着だった後はオープン特別でも掲示板を確保出来ない近況。
正直早熟だったかな?という感もあるが、新聞コメントでは「このレースが目標だった」とのことで正念場か。

ミヤマエンデバー
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カネマサヘイロー
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アイエスビッグ
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ニセンネンノオトコ
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地元の期待1番手は絶妙のペースで地元の重賞『北斗盃』(5/24札幌)を後続に影をも踏ませず逃げ勝っているミヤマエンデバー。
『北斗盃』で2着に敗れたカネマサヘイローであるが今回改めて注目。
他も素質馬が揃っており、旭川コースでまだ負け知らずのアイエスビッグあたりまで魅力十分。ただ遠征馬との力関係は正直「やってみないと分からない」という感じか。
この日は第1レースが始まる頃から小雨がパラパラと降っていたが、レース後半に向かうにつれ徐々に本降りへと。。。第9レースからは馬場状態発表も良から稍重へと変わった。
8レースでもレコードタイムが出ている様に非常に脚抜きの良い馬場で、グランシャリオカップも早い時計の決着になるのは必至。
そうなるとタイムの早い馬場で走りなれている中央勢に分が良くなっちゃうんだよなあ。。。地方側のファンからすると既に嫌な予感(苦笑)。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
レースのスタートは4コーナ地点からなので先行争いの様子が良く見えた。
アイエスビッグ、フジノコンドル、ミヤマエンデバーあたりが好スタート。が、外からじんわりと交わして上がって行ったのがフレアリングマズル。宮浦騎手は手綱を抑えたまま最初のコーナーをカーブして行った。
2コーナーをフレアリングマズル先頭でカーブし、馬群はバックストレッチヘ。
フジノコンドル、マイニングレディ、ミヤマエンデバー、カネマサヘイロー、マイネルジャパンあたリまでが先行集団か。
3コーナーに差し掛かるあたりから、後方に控えていたイシヤクマッハが一気に上がって行った。
つれてムガムチュウあたりもポジションを上げて行き馬群と先頭のフレアリングマズルとの間隔がぐっと詰まって行く。
そして4コーナ差し掛かるあたりだろうか、フレアリングマズルまさかの失速で。。。ズルズルと馬群に呑まれて行った。
それを尻目に先頭で直線コースへと入って来たのが終始2番手をキープしていたフジノコンドル。
そして、目標はこの一頭!とばかり襲い掛かるイシヤクマッハ。
直線はこの2頭のマッチレースとなった。
懸命に追うフジノコンドル・安藤勝己騎手であったが手応えで外イシヤクマッハの方が勝っていた。ゴール前、首差捕らえてきっちり差し切った。
イシヤクマッハ悲願の重賞初制覇となった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
本田優騎手にとってはヒダカリージェント以来2度目のグランシャリオカップ制覇ということで相性の良いレースのようですね。
1番人気に支持され11着に大敗したフレアリングマズルについては体調が万全でなかったのかもしれない。が、それにしても南関東クラシックでトーシンブリザードに負けた時と同じような溜めた逃げで負けているわけで。
宮浦騎手には後続に脚を使わせるようなもっと思い切った騎乗を期待したのだが。。。
このまま無冠のまま終わってはいけない馬であるので秋の巻き返しに期待したい。
レース結果 |
着順 |
馬名 |
人気 |
タイム |
1 |
イシヤクマッハ |
2 |
1.38.8R |
2 |
フジノコンドル |
3 |
クビ |
3 |
ムガムチュウ |
5 |
3馬身 |
4 |
マイネルジャパン |
4 |
9馬身 |
5 |
マイニングレディ |
6 |
3/4馬身 |
(払い戻し)
単勝【7】400円 複勝【7】160円/【6】170円/【3】540円
枠番連複【4-5】1380円/馬番連複【6-7】1360円
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Winner |
イシヤクマッハ
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父)アフリート |
母)ヴェルシエンカ 母父)Nijinsky |
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