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1283番目の訪問者です |
第39回しらさぎ賞
2001.3.21 浦和競馬場
条件)サラブレッド系3歳 距離)ダート1600m 1着本賞金)10,000,000円 馬場コンディション)晴れ/良
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過去5回の優勝馬 |
第38回 キングリファール(船橋)
第37回 トサノテイオー(船橋)
第36回 カネショウシュホー(川崎)
第35回 キクノウイン(船橋)
第34回 ノムラテンカムテキ(船橋)
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平成12年度最後の浦和開催のメインイベントは3歳重賞『しらさぎ賞』であります。
南関東のクラシックロードは、やはり『京浜盃』から『羽田盃』へと向かうステップが王道。ローテーション的にも相手関係をはかる意味でも最もポピュラーなステップ。
『京浜盃』の後に行われる『しらさぎ賞』には、『京浜盃』に間に合わなかった、いわゆる「遅れてきた大物」の出現に期待する。ただし、今年のトップクラスであるトーシンブリザード、ロイヤルエンデバーあたりは例年と比べてもレベルが高そうなので、このあたりで相当強い勝ち方をしないとクラシック戦線で太刀打ちするには厳しいと見る。
浦和1600m戦はスタート直後すぐカーブに差掛かる"枠や展開によっての紛れ"が出やすいコースで非常に馬券を当てるのも(?)難しいコース。
出走馬の傾向としては、やはり左回りに走り慣れている船橋・川崎からの遠征馬が多く、成績的には船橋遠征馬の活躍が目立っています。
枠 |
馬 |
馬名 |
斤量/性齢 |
騎手 |
所属 |
1 |
1 |
テンポウキング |
54.0/牡馬3歳 |
今野忠成 |
川崎)安池 |
2 |
2 |
ミキノポテンシャル |
56.0/牡馬3歳 |
佐藤 隆 |
浦和)広瀬 |
3 |
3 |
カミカゼアミー |
54.0/牡馬3歳 |
山中尊徳 |
船橋)金澤 |
4 |
4 |
スローンブラン |
54.0/牡馬3歳 |
小林真治 |
大井)高橋 |
5 |
5 |
イシノギャラント |
54.0/牡馬3歳 |
久保秀男 |
川崎)武井 |
6 |
6 |
バイカルフォンテン |
54.0/牡馬3歳 |
佐藤祐樹 |
船橋)波多野 |
7 |
トミケンファントム |
55.0/牡馬3歳 |
石崎隆之 |
船橋)出川克 |
7 |
8 |
ラパンアジル |
54.0/牡馬3歳 |
桑島孝春 |
船橋)岡島 |
9 |
ナミ |
57.0/牝馬3歳 |
的場文男 |
大井)蛯名 |
8 |
10 |
ノトテイオー |
55.0/牡馬3歳 |
金子正彦 |
川崎)山田 |
11 |
インターヴェッタ |
54.0/牡馬3歳 |
森下 博 |
川崎)岩本 |

トミケンファントム
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インターヴェッタ
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ミキノポテンシャル
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イシノギャラント
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1番人気は「遅れてきた大物」のネーミングに最も相応しい気がするトミケンファントム(船橋)。
笠松でデビューして3走目のJRA認定レースを勝った後船橋に転厩。前走地元船橋の3歳重賞『ブルーバードカップ』(2/6船橋)を豪快に差し切り南関東での1勝目を挙げた。
前2走でようやく関東の水に慣れて来た感じで本当の実力を発揮するのはまだこれからかもしれないが、この相手なら楽に勝ってクラシック戦線になんとか間に合わせたいのが陣営の正直なところだろう。ポリッシュパトリオット産駒。
2番人気はインターヴェッタ(川崎)。
デビュー以来土付かずの4連勝中の馬でその快速振りに期待が掛かる。500キロを越える大柄の馬だが前々に付けて安定した競馬で毎回余裕のある勝ち方をしている。
初コース、初輸送、大外枠と不安材料もあるが、スピードタイプで浦和コースにあっていそうだ。未知の魅力1番といえばこの馬。。ティンバーカントリー産駒。
3番人気はミキノポテンシャル(浦和)。
浦和名物、年明け最初の重賞戦である3歳重賞『ニューイヤーカップ』の勝ち馬。タイム的には平凡だったが内を巧く突いて1番人気に応えたレースで、420キロ台の小柄な馬だが勝負根性がありそうだ。地元の利と好枠を生かしたい。
レースはそのニューイヤーカップ以来。クリエイター産駒。
4番人気イシノギャラント(川崎)。
重賞初挑戦であるが既に3勝を挙げている注目馬。川崎所属馬であるが既に浦和コースで2戦2勝しており、ここ目標であることはローテーションからも明確。
浦和で勝った時のタイムもなかなか良く好位から進める脚質も浦和1600m戦には合っていそうだ。スキャン産駒。
5番人気ノトテイオー(川崎)も『平和賞』(00'/11/29船橋)を勝っている重賞タイトル馬。
3ヶ月の休養を挟んだ初戦で7着に沈んで今回人気を落としている。前走は、『平和賞』出走時に対して馬体重が15キロ減だったことから見ても体調が本物だったのかもしれない。
ちなみに今日も馬体重は前回と変わらず。体調はどうなんでしょう。自力に期待か。エルハーブ産駒。
そして。。。注目の1頭としてホッカイド競馬から転厩して2戦目を迎えるナミ(大井)を挙げておきましょう。
交流重賞『エーデルワイス賞』(00'門別、GIII)の優勝馬であるから実績はナンバーワン。
前走はいきなり『京浜盃』にぶつけて結果12着。今回は牝馬ながらも賞金別定戦ということで57キロの斤量を背負っていてさすがに条件はキツそう。
大井のエース・的場を配しての今回の出走は次走の『桜花賞』に向けての試走と見られる部分が多く。。。8番人気と低い評価。カコイーシーズ産駒。
スタート。逃げ候補は何頭かいたが。。。好枠をりしてスロンーブランがハナに立つ。
続いて斤量を背負っているナミが思い切って2番手に付けた。インターヴェッタ、テンポウキング、イシノギャラントが続きミキノポテンシャルは先行集団を見る形で中団から。
バイカルフォンテンを挟み注目のトミケンファントムは内の経済コースでじっと我慢。最後方、カミカゼアミー、ノトテイオー。
スローンブランの作るペースはそれほど速くは無い。早めに仕掛けた者勝ちと見たか、向こう正面でナミがスローンブランに並びかけて行く。インターヴェッタも連れて上がって行く。
この時点でテンポウキング、バイカルフォンテン、ミキノポテンシャル、ラパンアジル、トミケンファントムあたりまでが4馬身くらいの圏内で付いて来ているが、以下は少し置かれ加減になった。
4角回って直線へ。
コーナーワークを利してスローンブランがナミを突き放しにかかる。食い下がるナミ。3番手で頑張っていたテンポウキングはもう余力は無さそうだ。インターヴェッタは既に馬群に沈んでいる。
そして満を持して追い上げにかかるミキノポテンシャル、トミケンファントム。ミキノポテンシャルは反応良くグイグイと伸びてナミを交す勢い、が一方のトミケンファントムは反応が悪くもがいている。
ナミを交し先頭のスローンブランを捉えるかの勢いだったミキノポテンシャルであったが。。。間に合わず!という感じでスローンブラン1馬身逃げ切った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
展開を作れる馬とそうでない馬達の差が出たかな、というレースでした。
小回りが合わなかったかなあ、とはいうものの人気のトミケンファントム、インターヴェッタは走らな過ぎでこの結果ではクラシック戦線うんぬんというのはちょっと厳しいと言わざるを得ないですねえ。
勝ったスローンブランは大井の新鋭・高橋三郎厩舎所属の馬だが、前2走とも浦和に出走で、2走とも浦和のベテラン・小林真治騎手が手綱を取っていた。配当を見ると伏兵馬が穴を開けた!と見えるが、実は狙いすましたレースだった様でして、って終わってから気づいても遅いんだよネ(笑)。
そしてそして、殊勲の小林真治騎手にとっては97年にエフテーサッチで勝った『トゥインクルレディー賞』以来の久々の重賞制覇ということで嬉しい勝利となりました。
レース結果 |
着順 |
馬名 |
人気 |
タイム |
1 |
スローンブラン |
6 |
1.43.1 |
2 |
ミキノポテンシャル |
3 |
1馬身 |
3 |
ナミ |
8 |
アタマ |
4 |
トミケンファントム |
1 |
1/2馬身 |
5 |
テンポウキング |
7 |
1/2馬身 |
(払い戻し)
単勝【4】2190円 複勝【4】500円/【2】360円/【9】1170円
枠番連複【2-4】7080円/枠番連単【4-2】30850円
馬番連複【2-4】9310円/馬番連単【4-2】28770円
ワイド【2-4】1910円/【4-9】5280円/【2-9】3090円
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Winner |
スローンブラン
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父)シャンハイ |
母)グレイチキータ |
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