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1355番目の訪問者です
 第1回北関東弥生賞  2001.3.18 足利競馬場
 条件)サラブレッド系3歳  距離)ダート1900m  1着本賞金)3,000,000円  馬場コンディション)晴れ/良

 Introduction !

過去5回の優勝馬
2000年 カヌマオペラオー(栃木)
1998年 ロイヤルブリッジ(高崎)
1997年 イヴニングスキー(栃木)
1996年 ナスノステージワン(栃木)
1995年 マルワカプライズ(高崎)
 久し振りの足利競馬遠征。のんびりと電車に揺られて。小山駅で30分の接続待ち、両毛線を45分揺られてようやく最寄りの山前駅に到着。そこから路線バスもなくテクテクく歩いていると。。。覚悟していたとはいうもののやはり「遠いなあ」と実感する。
 この日は天気も良く近くの山々の景色も映える絶好の競馬日和であったが、少々風が強く埃っぽかった。

 競馬場に着くと。。。以前平日に足利記念を観に来た時はガラガラだったので結構な観客の入りに少々驚く。なかなか活気があっていいなあ。

 去年度までは『しもつけ弥生賞』として宇都宮で行われていたが、今年度からレース体系が高崎競馬と統一された中で『北関東弥生賞』として生まれ変わり、開催地も足利競馬場へと移された。

 新生弥生賞、その第1回目の開催となる。『しもつけ弥生賞』がそうであった様に来年度の北関東クラシック戦線を占う上で重要なレースであり、またJRAの日本ダービートライアルレースへの北関東代表選定レースとなっております。


 Entry!

馬名 斤量/性齢 騎手 所属
1 1 スーパーウインザー 55.0/牡馬3歳 斎藤 誠 高崎)一倉
2 2 ブラックキング 55.0/牡馬3歳 加藤和博 栃木)仁岸
3 3 ミホノコトブキ 55.0/牡馬3歳 平沢則雄 栃木)長島
4 4 コイノボリ 55.0/牡馬3歳 久保田政弘 高崎)一倉
5 5 デビュタントボール 53.0/牝馬3歳 水野貴史 高崎)川嶋
6 6 ベラミチケット 55.0/牡馬3歳 内田利雄 栃木)室井康
7 7 エイシンスキー 55.0/牝馬3歳 山口竜一 栃木)室井兼
8 ファストテンション 53.0/牝馬3歳 青木秀之 栃木)室井康
8 9 ヒカリシュタイン 55.0/牡馬3歳 鈴木 正 栃木)中村
10 ワカオフラワー 53.0/牝馬3歳 早川順一 栃木)日野

ベラミチケット
ベラミチケット
コイノボリ
コイノボリ
スーパーウインザー
スーパーウインザー


 1番人気のベラミチケット(栃木)は母がベラミスキーでベラミロードの弟にあたる馬。やはり姉同様高いスピード能力を持っている様だ。
 まあ。。。年度代表馬にまで上り詰めた姉と比較するのはまだまだ早い話ではあるが、既に重賞『かもしか賞』を勝っており栃木3歳馬勢の中で一歩リードしている馬であることは間違い無い。
 前々走の古馬に混じったB級戦ではハナを競りあって大敗した様だが、前走3歳オープンの『ゴールデンカップ』(2/25足利)ではコイノボリ以下を0.7秒突き放して勝っており3歳相手なら力が違うところを見せた。父はウイニングチケット。

 2番人気はコイノボリ(高崎)
 こちらは『三歳優駿』(00/12/30)を勝っている高崎3歳チャンピオン。デビュー戦のJRA認定レースを勝った後、芝の『ダリア賞』(00'JRA中山)へ挑戦して4着に善戦。伴にハナを争ったベラミチケットが7着に沈んだのと比較しても結果は上々。その後は芝とダートを両睨みしてのローテーションを取っている。
 前走はベラミチケットに無理に競りかけず2番手からの競馬でスローペースにはまり2着。今回はなんとしても逆転を狙いたいところ。サクラトウコウ産駒。

 3番人気はスーパーウインザー(高崎)
 こちらもコイノボリと同じ一倉昌行厩舎所属で、デビュー戦のJRA認定レースを勝った後は中央の芝のレースに挑戦し続けている。
 そして前走3歳オープンの『春菜賞』(2/17JRA東京)で念願の1着入線で期待に応えた。前2走は芝のレースであり、ダートで地元一級線を相手にするのは意外にも初めて。
 500キロを越える見栄えのする馬体であるが、小回りの足利コースでどうか?期待は大きいが未知の部分も多々あり。ダンスインザダーク産駒。

 上位3頭三つ巴の様相。栃木ナンバーワンvs高崎強豪対決といった様相で、とりわけ栃木・室井康雄厩舎(ベラミチケット、ファストテンション)、高崎・一倉昌行厩舎(コイノボリ、スーパーウインザー)ががっぶり四つに組んでの勝負気配濃厚。

 しかし4番手以下も注目馬は多く。。。

 4番人気のワカオフラワー(栃木)は、『かもしか賞』は6着だったものの3歳牝馬限定重賞・北関東クイーンカップ(2/11高崎)を勝っている。
 前走、芝の『アネモネステークス』(3/10JRA中山)では後方から追い込んで5着に健闘している。ワカオライデン産駒。

 5番人気のヒカリシュタイン(栃木)はDanzig産駒の良血馬。
 前走は中央のダート500万条件戦(3/4JRA中山)に挑戦するも10着大敗と及ばなかったものの、地元では3連勝を含む4勝を既に挙げている。逃げ脚質で同型ベラミチケットと喧嘩しないで行けるかがカギか。

 6番人気ブラックキング(栃木)も『かもしか賞』を2着しておりデビュー時から期待された1頭であるが。。。
 『かもしか賞』以来のレースとなる今回はさすがに条件的には不利か。ヒシアリダー産駒。

 同じく6番人気のデビュタントボール(高崎)は『三歳優駿』で2着、『北関東クイーンカップ』で2着と好走している。
 男馬との比較でどうか?だが、はまれば一発ありそう。ジョリーズヘイロー産駒。


 Race's Impression !

 さてスタート後は。。。ちょっと意外な展開。当然ベラミチケットの逃げが予想されていたが猛然とハナを奪ったのはコイノボリ。
 無理に競らずベラミチケット2番手。ヒカリシュタイン、デビュタントボールも先団。
 スーパーウインザーは丁度中団から先頭グループを見る形で進む。ミホノコトブキ、ブラックキングが続き、後方にエイシンスキー、ファストテンション。
 こんな並びで1周目のスタンド前を通過。


コイノボリ
流れを引っ張るコイノボリ
ベラミチケット
ベラミチケットは2番手から
割って出たのはヒカルシュタイン
Click! 【大きな画像で観る!(jpeg画像53KB)】

 向こう正面でもコイノボリは2番手以下を離して飛ばす。これは先行集団にとってはちょっとキツそうな流れ。
 3角で満を持してベラミチケットがコイノボリ、ヒカリシュタインを交して先頭に立った。人気の一角であったスーパーウインザーはこの時点で後退加減。

 最後の直線に向いてベラミチケットの手応えが怪しくなり後続が一斉に襲いかかる。真中からヒカリシュタイン、外からミホノコトブキ、内からもう一度盛り返すコイノボリ。
 最後追い比べとなったが、直線先に仕掛けたヒカリシュタインがミホノコトブキをクビ差振り切ってゴール。クラシック前哨戦を制した。

   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 早いペースと読んで巧い仕掛けで勝利を物にした鈴木騎手と、無欲の負い込みで2着を確保した平澤騎手のベテラン2人の手腕が光ったレースだったか。

 コイノボリは主導権を獲ってレースを引っ張り、最後もう一伸びしてふんばった。負けてなお強し。
ベラミチケットはハイペースに巻き込まれた時の脆さを見せ本番への不安を見せた。

 本番はこれからであるが北関東の3歳クラシック戦線は混沌として来たのは事実である。


レース結果
着順 馬名 人気 タイム
1 ヒカリシュタイン 5 2.10.0
2 ミホノコトブキ 8 クビ
3 ワカオフラワー 4 1馬身
4 コイノボリ 2 2馬身
5 ベラミチケット 1 1馬身1/2
(払い戻し)
単勝【9】2010円  複勝【9】190円/【3】340円/【10】410円
枠番連複【3-8】4190円/枠番連単【8-3】9470円
Winner
 ヒカリシュタイン  父)Danzig
母)Pink Dove




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