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2935番目の訪問者です
 第1回 オールスターカップ  2000.11.26 北見競馬場
 条件)馬齢選抜/混合・別定  距離)ダート200m  1着本賞金)2,000,000円  馬場コンディション)曇・水分4.0%

 Introduction !

 「馬齢選抜戦」というものがかつて平地の競争で存在したかは未調査につき定かではないが、各世代から選抜メンバーを集めて行われる重賞『オールスターカップ』は高齢まで息の長い活躍する馬が多いばんえい競馬ならではの好企画である。
 その第1回目の開催が北見で実現した。これからの改善要望も多々あるものの(例えば。。。もっと高額賞金の方が目標レースとして設定しやすいのでは?とか)、第1回目の開催を迎えるにあたり「レース名称のファンからの公募」「トライアル前哨戦の整備」「インターネット方式を含めた使用ゼッケンのプレゼント申し込み」などファンを巻き込んで盛り上げるべく最大限の努力をされた主催者側の努力に一ファンとして最大限のエールを贈りたい。

 レースのみどころとしては歴戦の古馬に対し今年の4歳クラシック路線の馬達達が軽量を生かしてどこまで肉薄出来るか非常に興味深い。
 特に今年の『ばんえいダービー』馬及び上位組も果敢に挑戦してきたのは嬉しい限りだ。


 Entry !

馬名 斤量/性齢 騎手 調教師 出走権獲得レース(2着馬又は1着馬)
1 1 コウリュウオーザ 680/牡馬4歳 西 弘美 久田 守 11/5北見・オータムカップ2着(キタノダイジン)
2 2 キタノダイジン 680/牡馬4歳 鈴木勝堤 光富駿一 11/5北見・オータムカップ1着(コウリュウリュウオーザ)
3 3 ホワイトキャップ 740/牡馬8歳 細川弘則 槻舘重人 11/3北見・オールスターカップTR(ヨシノミノル)
4 4 スーパーペガサス 700/牡馬5歳 岩本利春 大友栄人 10/27旭川・オールスターカップTR(ホクリュウイチ)
5 5 クシロキンショウ 740/牡馬7歳 大河原和雄 鈴木邦哉 10/15旭川・オールスターカップTR(サカノタイソン)
6 6 スミヨシセンショー 680/牡馬4歳 藤野俊一 宮崎正徳 10/29旭川・オールスターカップTR(コウリュウオーザ)
7 7 イシノタロー 740/牡馬10歳 安部憲二 前原和信 10/9旭川・オールスターカップTR(エビスダドバン)
8 ハイトップレディ 720/牝馬6歳 尾ヶ瀬馨 尾ヶ瀬富雄 10/8旭川・オールスターカップTR(エビスカチドキ)
8 9 グレイトジャイナー 740/牡馬9歳 藤本 匠 梨本照夫 10/15旭川・オールスターカップTR(アキバオーショウ)
10 ホクリュウイチ 700/牡馬5歳 坂本東一 鵜沼 武 11/5北見・オータムカップ3着(キタノダイジン)

グレイトジャイナー
グレイトジャイナー
 4歳馬からスミヨシセンショーが1番人気に支持された。
 『ばんえいダービー』(10/15旭川)では1番人気の支持を受けながら3着と惜敗したが、3歳時に『ナナカマド賞』(99'旭川)、今年に入って『イレネー記念』(1/30帯広)と既に2つの重賞タイトルを手中に収めている逸材。
 『ばんえいダービー』で水分量の多い馬場コンディションを利して逃げ切ったキタノダイジンへの借りをここできっちりと返したいところである。

 2番人気は9歳馬グレイトジャイナー
 シマヅショウリキなどがいないこの組み合せなら文句無く実績No.1。重賞勝ちが4つのみというのは勝ち味の遅さを現しているもののやはり闘ってきた相手が違う。
 去年の冬〜今年の頭にかけてこそ掲示板をはずし続けていたが、5月の旭川開催から急ピッチで調子を上げてきており重賞『岩見沢記念』(8/16岩見沢)勝ちを含めて今年既に6勝をマーク。
 敢えて死角を挙げれば。。。やはりこの馬、高重量戦での力勝負に強いイメージがある。水分タップリで逃げ切り連発の今日の馬場状態と、軽量4歳勢の斤量680キロに対しプラス70キロを背負わされていることは条件的に有利とは言えない。

 並んで2番人気の5歳馬スーパーペガサス
 最大の上がり馬といえばこの馬か。4歳時に『ばんえい大賞典』(99'北見)を勝っているし、『ばんえいダービー』5着(99'旭川)、『ばんえい菊花賞』(99'帯広)4着とあれば元々力を持っていた馬。
 古馬になってしばらくは連を確保できないレースが続いていたが5月の旭川開催で久々の勝利を収めたあたりから調子を上げ始めている。『はまなす賞』(8/15北見)で2着、『旭川記念』(10/8旭川)で3着と大健闘している。前走のトライアル戦を快勝して勢いもそのままに本番に臨む。

 4番人気の4歳馬キタノダイジンの出走は今回の目玉の一つ。
 7番人気の低評価を覆して『ばんえいダービー』(10/15旭川)優勝に輝いた馬。人気からすると今回も少々低評価でダービーがフロックでなかったことをここで証明したいところ。
 春〜夏にかけてかなり使い込まれており、今回の出走権利もトライアルを1度落として最終関門である『オータムカップ』(11/5北見)で得たもの。少々ローテーションがきついが4歳の頂点に立った馬としての意地を見せたいところだ。

 キタノダイジンと並んでの4番人気は5歳馬ホクリュウイチ
 4歳時は『ばんえいダービー』(99'旭川)4着、『ばんえい菊花賞』(99'帯広)3着と健闘したものの、その後重賞未勝利が続く。が、前開催の旭川の5歳限定重賞『旭川記念』でようやく重賞タイトルを手に入れた。こちらも『オータムカップ』組。

 以下も女傑ハイトップレディ、10歳にして重賞初挑戦のイシノタローなど魅力タップリのメンバーが揃った好カードである。


 Race's Impression !

 北見コースはゴール前に緩やかな上りの起伏がありスピードだけのタイプには辛いコースである。が、ばんえいのコースは平地以上に馬場コンディションによってその表情をガラっと変える。

 この日の馬場は雪解け後の水を含んだ「非常にソリが滑りやすい」馬場状態。つまりある程度非力でも先行して残ってしまう馬場。条件的には軽重量の先行出来る馬に有利なコンディションの様だ。
 日没直後の青白い光が雪を微かに照らし出す頃、レースのスタートが切られた。


4歳勢がとばす!

 先行して第1障害を果敢に攻めたのがやはり軽量を味方に付けたいキタノダイジン、コウリュウオーザといった4歳勢。
 2頭のジョッキーも若さにまかせて一気に!という作戦か!?その勢いで第2障害もスルスルと越えて行く。
 続いて第2障害をクリアーして行ったのは中央の2頭クシロキンショウ、スミヨシセンショー。
 人気の一角スーパーペガサスはここでかなり苦しんでいる。グレイトジャイナー、ホワイトキャップ、ハイトップレディあたりの古馬勢も先頭とはちょっと差を付けられたか。


キタノダイジン、コウリュウオーザ、ホワイトキャップ  ゴール前の最後の上り坂のある直線にさすがにキタノダイジン、コウリュウオーザの脚色もおつりが無くなって来たか、グイグイと追い込んで来たホワイトキャップが争いに加わる。
 そして中央からはスミヨシセンショーも伸びてくる。

 しかし、外からもう1頭第2障害を越えた後怒涛のごとく追い上げて来た馬がいた。グレートジャイナーである。
 内の争いを尻目に一気にゴールへ突っ込んで行った。


グレイトジャイナー、古馬の貫禄を見せつけた!
Click! 【大きな画像で観る!(jpeg画像37KB)】
 ゴール前の最後の上り坂のある直線にさすがにキタノダイジン、コウリュウオーザの脚色もおつりが無くなって来たか、グイグイと追い込んで来たホワイトキャップが争いに加わる。
 そして中央からはスミヨシセンショーも伸びてくる。

 しかし、外からもう1頭第2障害を越えた後怒涛のごとく追い上げて来た馬がいた。グレートジャイナーである。
 内の争いを尻目に一気にゴールへ突っ込んで行った。

 第1回目の戦いはグレートジャイナーが4歳勢をまさに力でねじ伏せ貫禄を見せ付けるレース結果となった。

レース結果
着順 馬名 人気 タイム
1 グレイトジャイナー 2 1.39.4
2 スミヨシセンショー 1 1.39.8
3 ホワイトキャップ 8 1.40.1
4 コウリュウオーザ 7 1.41.0
5 キタノダイジン 4 1.41.4
(払い戻し)
単勝【9】480円
複勝【9】260円/【6】210円/【3】280円
枠番連複【6-8】690円
Winner
グレイトジャイナー
(半血) マツノコトブキ (ペル) 二世ロツシーニ
(半血) 初姫
(半血) 桜姫 (ペル) ネビアス
(半血) 宝姫

【生産者】北海道 中川郡池田町
【収得賞金】4,940万円
【主な勝鞍】岩見沢記念(00'岩見沢) 北見記念(99'北見) ばんえいグランプリ(98'岩見沢) ポプラ賞(97'帯広)




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