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1483番目の訪問者です
 第49回 川崎記念 GI  2000.2.9 川崎競馬場
 条件)サラブレッド系5歳以上  距離)ダート2100m  1着本賞金)60,000,000円  馬場コンディション)曇り/良馬場

 Introduction !

 伝統の一戦、真冬のGIレース『川崎記念』である。2000年最初のGIウイナーがどの馬になるかまずは注目。
川崎記念がダートグレードGIになってからいつもつきまとう問題として日程とメンバーの問題がある。
 日程的に暮れの『東京大賞典』(大井、GI)と『フェブラリーステークス』(東京、GI)の2つのビッグレースの間に挟まれておりメンバーが分散されてしまうという問題である。
 ここに出走した後『フェブラリーステークス』にも挑戦となるとかなり厳しいローテーションとなる。やはりその辺のバランスは見直しの余地ありだ。


過去5年間の優勝馬
開催 勝馬 性齢 所属 騎手 2着
第48回 アブクマポーロ 牡馬8歳 船橋 石崎隆之 キョウトシチー
第47回 アブクマポーロ 牡馬7歳 船橋 石崎隆之 テイエムメガトン
第46回 ホクトベガ 牝馬8歳 JRA 横山典弘 キョウトシチー
第45回 ホクトベガ 牝馬7歳 JRA 横山典弘 ライフアサヒ
第44回 アマゾンオペラ 牡馬5歳 船橋 石崎隆之 カネショウホープ
 それでも今年は99年『東京大賞典』での優勝馬ワールドクリーク、2着馬ファストフレンドが参戦とあってまずは役者が揃った。
 ダートグレードGIとなってからアブクマポーロ、ホクトベガという2頭の歴史的名馬が連覇を果たしているのは記憶に新しい。実力馬が力で他馬をねじ伏せて行くレース、そんなレースを今年も期待したい。

 ダートグレード制導入後は、第45回にライフアサヒが2着、第48回はゴールドプルーフが3着と名古屋からの遠征馬が好成績を残している。


 Entry !

馬名 斤量/性齢 騎手 所属
1 1 トミケンライデン 56.0/牡馬7歳 安藤光彰 笠松)荒川友司
2 2 インテリパワー 56.0/牡馬6歳 張田 京 川崎)秋山重美
3 3 ファストフレンド 54.0/牝馬7歳 横山典弘 JRA)高市圭三
4 4 レオリュウホウ 56.0/牡馬6歳 O・ペリエ JRA)杉浦宏昭
5 ナリタホマレ 56.0/牡馬6歳 幸 英明 JRA)谷 潔
5 6 モンスター 56.0/牡馬6歳 佐藤祐樹 川崎)長谷川三郎
7 ハギノハンター 56.0/牡馬8歳 山林堂信彦 川崎)佐々木國廣
6 8 タイセイリーフ 56.0/牡馬7歳 金子正彦 川崎)鳥飼春弥
9 ナショナルスパイ 56.0/牡馬7歳 桑島孝春 大井)高橋三郎
7 10 エビスヤマト 56.0/牡馬6歳 小嶋耕輝 新潟)赤間 亨
11 ワールドクリーク 56.0/牡馬6歳 加藤和宏 JRA)新井 仁
8 12 ゴールドプルーフ 56.0/牡馬6歳 丸野勝虎 名古屋)今津勝之
13 サプライズパワー 56.0/牡馬7歳 石崎隆之 船橋)川島正行

ファストフレンド
ファストフレンド
ワールドクリーク
ワールドクリーク
インテリパワー
インテリパワー
 
 1番人気はここをステップに『ドバイワールドカップ』出走も視野に入れているファストフレンド(JRA)。現在ダート牝馬の女王の座はこの馬のもの。
 牝馬限定重賞の『TCK女王盃』(GIII)ではなくここにぶつけて来たのは陣営の自信の表れだろう。そして川崎コースも『エンプレス杯』(GII)でのレコード優勝を含み2戦2勝で不安無し。

 2番人気は東京大賞典馬ワールドクリーク(JRA)
 『東京大賞典』では先着しているにも関わらずファストフレンドの2番人気ということで馬券を買う方もまだ底力に半信半疑といったところなのだろうか。
 確かに『東京大賞典』では展開に恵まれた部分もありここはすんなり勝って新ダート王の称号を不動のものにしたいところだ。左回りも東京コースで経験済み。

 3番人気は南関東期待のインテリパワー(川崎)
 99年は『浦和記念』(GII)を優勝しダートグレードホースの仲間入りを達成して締めくくった。明けて今年の1戦目『東京シティ盃』はアローセプテンバーの2着。引き続いて好調子の様だ。
 地元川崎コースは3歳時アグネスワールドの2着に頑張った『全日本3歳優駿』を含め2勝2着2回の相性の良いコース。

 前評判ではファストフレンドとワールドクリークの一騎撃ちムード。そこにインテリパワーがどこまで頑張れるかというのが大方の見方か。

 4番人気レオリュウホウ(JRA)はダート経験が1走のみでまだまだ未知数。鞍上ペリエ騎手の御手並み拝見といった感じでしょうか。

 5番人気は実力馬サプライズパワー(船橋)であるが、去年春の『かしわ記念』(GU)を勝って以来勝ち星に見放されている。このメンバーに入っても格では見劣りしないはずだが。。。

 以下去年に引き続き今年も『川崎記念』挑戦のゴールドプルーフ(名古屋)、もう少し短い方が適距離とも思われるがここにきて充実振りを見せるナショナルスパイ(大井)などの走りも注目される。


 Race's Impression !

 
インテリパワー先行して抜け出す!
Click! 【大きな画像で観る!(jpeg画像63KB)】
 果敢にハナを奪ったのはサプライズパワー。ここのところ結果が出ていないので積極策か。
 インテリパワーもスタートセンスが良くスッと2番手に付ける。レオリュウホウ、ゴールドプルーフも先行集団。
ファストフレンドは中団から。1番人気ワールドクリークは更に後方で末脚に賭ける。

 サプライズパワーが引っ張る速い流れ。
 4コーナーから直線に向くとインテリパワーが張田騎手に促され力強く抜け出す。1番人気のワールドクリークは先団グループから離され気味。
 直線半ばから上がって来たのが最近絶好調のナショナルスパイ。そして人気のファストフレンド。
しかしインテリパワーがゴール前は着差以上に余裕の手応えで押し切って1着ゴールイン。

 2着は粘ったナショナルスパイ。3着ファストフレンドは外回ったロスがあった為か伸び切れなかった。
ワールドクリークは良い所無しの6着に終わった。


レース結果
着順 馬名 人気 タイム
1 インテリパワー 3 2.14.5
2 ナショナルスパイ 7 3/4馬身
3 ファストフレンド 1 1/2馬身
4 ナリタホマレ 8 4馬身
5 エビスヤマト 10 3/4馬身
(払い戻し)
単勝【2】820円
複勝【2】170円/【9】300円/【3】110円
枠番連複【2-6】9380円/馬番連複【2-9】7520円
枠番連単【2-6】15870円/馬番連単【2-9】13880円
 道営競馬、中央競馬と渡り歩いた豊富なキャリアがインテリパワーの粘り強さの源なのかも知れない。

 アブクマポーロ引退後、このインテリパワーやアローセプテンバーが南関東の王座を継承してダートグレード競走を賑わせて欲しいものだ。インテリパワーはここのところ好不調の波が無く100%力を発揮できるようになってきておりこれからも期待できそうだ。

Winner
インテリパワー
ルション Riverman
ベルドリーヌ
インテリフラワー オウインスパアリング
ササノマサル

【主な勝鞍】
浦和記念(99'浦和、GII) サンタアニタトロフィー(99'大井)

【生産者】
北海道茅部郡森町笹川大晃牧場

【収得賞金】
2億1704万円


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