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ぶらり、草競馬
ぶらり、浦和競馬場
 (1997.10.17up)

入場門 まずは地元の競馬場から。。。
 地元浦和競馬場にぶらりと出かけて来ました。
 さて、競馬ファンの方は、浦和競馬場といって何かイメージが浮かぶだろうか?第1回ジャパンカップで、日本馬の中で最先着したゴールドスペンサーは浦和の馬だった。そして1997年にマイルチャンピオンシップ・GIを勝ったトロットサンダーは元浦和所属の馬だった。そんなところだろうか。

 ナイター開催してる大井・川崎の2場、ララポート・ザウスなど近辺に多くのショッピング・娯楽施設のある船橋競馬場。浦和競馬場のロケーションはというと、郊外の住宅地に囲まれた静かな場所にある。良く言えば南関東の競馬場の中では最もローカル色豊かな、悪く言えば垢抜けない中途半端な場所に在る。
 競馬を観る方から言うと南関東の他場と比べてのんびりとした雰囲気を楽しめる競馬場であることはたしかだ。観客も地元の人々が中心の雰囲気。埼玉県庁所在地である浦和市。江戸時代は宿場街として栄えた街である。また、昔から川や沼などが多い土地柄で新田の開発が盛んだった。現在は商業都市としての色が濃い。


返し馬  さて、競馬場の方はというと、近年新しいスタンドができ、マークシートカードが導入され、そして馬連方式が取り入れられた。サービス的に南関東の他の競馬場に追いついて来た。
 また、交流重賞レースも『さきたま杯』『浦和記念』の2レースが開催されるようになりプログラムも面白くなって来た。

 しかしながら、浦和の競馬サークルは他場と比べると少々閉鎖的な感じがする。地元で走らせて賞金を稼いでくれればよい、というような...。
 今、浦和所属馬で大井や川崎のオープン馬に混じっていい勝負になる様なオープン馬は殆ど居ない。エフティーサッチにグランプリクンくらいなもんだろう。もっと遠征してモマれ、第2のトロットサンダーとなる強い馬を出現させて欲しい。


見澤譲治騎手
見沢穣治騎手
本間光雄騎手
本間光雄騎手
コースは小回り
 トラックは1周1200mで左回りのダートコース。ゴール前直線は220m。コースの長さは川崎競馬場と同じだが、コース幅は南関東の中で一番狭い。
 コーナーのカーブが緩く3コーナーあたりから"まくって行ゆけるような、自在性の有る先行馬が有利。必ずしも逃げ馬という訳でも無い。

 レースはとにかくスタート次第だ。先行すると思われていた馬が出遅れでもしたら眼も当てられない。また、追い込み型の馬がスタート良く前に付けられてゴールまで粘ったりする。大井・川崎のタフなコースと比べると砂は軽くタイムが出やすい。

 現在浦和のナンバーワンジョッキーと言えば見澤穣治騎手。とにかく今乗れている。この日も2勝を挙げていた。先行出来る馬に乗ったら要注意ですね。
 以下小林真治騎手、松井達也騎手、鍛炭幸夫騎手、橋尚哉騎手、と続く。
 いや忘れてはいけないのがベテラン本間光雄騎手。現在リーディングは8位と低調気味ではあるがやはり浦和の看板ジョッキーの一人であることには変わりなくまき返しに期待である。
 南関東のナンバーワンジョッキー・石崎隆之騎手、やはりトップクラスの桑島孝春騎手、彼ら2人は浦和競馬の常連である。特に船橋から遠征して来た馬に乗ったら注意すべきでしょう。
 また、やはり船橋所属の張田京騎手も堅実な走りを見せる。




パドックのジョッキー

第1回さきたま杯
 統一グレードGIII サラ系オープン 賞金)3000万円 別定
馬名 斤量/性齢 騎手 所属
1 1 ケーエフマイスター 54.0/牡馬5歳 矢内 博 船橋)函館
2 2 ニーニャデガルチ 52.0/牝馬5歳 石崎隆之 JRA)山内
3 3 ヤマノトッキュウ 54.0/牡馬6歳 本間光雄 浦和)岡田
4 4 ウエスタンマッチ 53.0/牡馬8歳 見沢穣治 浦和)黒田
5 5 フジノマッケンオー 59.0/牡馬7歳 吉田 豊 JRA)中村
6 6 エフティーサッチ 52.0/牝馬5歳 小林真治 浦和)小林
7 7 タケノボイス 54.0/牝馬10歳 小林照男 船橋)新井
8 8 キクノウイン 56.0/牡馬5歳 秋田 実 船橋)石川
9 イブキパーシヴ 54.0/牝馬5歳 高橋 亮 JRA)橋口
JRA交流レース、そしてメイン!
 9月15日(敬老の日)は『さきたま杯』『マルチヒーロー特別』の2つの交流レースが組まれていた。

 JRAの馬が来る、ということで台風が近づいて来ているにも関わらず、かつて見たことも無いほど朝から賑わっていた。
 『マルチヒーロー特別』は地元の4歳馬と中央未勝利馬との交流レース。JRAのジョッキーと南関東のジョッキーとの熱いバトルに地元のおじさん達の眼も一段と輝いていた。レースの合間には「豊ク〜ン」(吉田豊君)てな声援も飛んで華やかな雰囲気に包まれていた。

 レースは、南関東勢石崎隆之騎手がポンととび出したまま鮮やかな逃げを見せて快勝!(馬はJRA山内厩舎の馬)。
 2着はJRAの的場均騎手が、彼らしい"距離の差し馬の巧さを見せつけくれた。

 メインレースは第1回となる『さきたま杯』。『かしわ記念』(船橋・GIII)で、中央ダート超一級のバトルラインに2着、地元重賞2連勝中のキクノウイン。中央芝の『桜花賞』2着の実績馬イブキパーシヴ。最近短距離路線でメキメキと復調気配。新聞では先行力のある2頭の勝負。
 そして小回り浦和コースでフジノマッケンオーがどこまで追い込めるか,そんな見解であった。

 が、人気の方はフジノマッケンオーとキクノウインの組合せが枠連2.9倍、馬連3.8倍の1番人気。
 前日中山メインレース『オールカマー』でメジロドーベルを1着させて勢い付いて乗り込んできた若武者・吉田豊の腕に期待が集まった。


フジノマッケンオー イブキパーシヴ

直線の攻防  パドックでの様子もマッケンオーはキビキビと動き、充血した眼をギョロギョロさせて(昨日夜更かししたんか?)やる気満々という感じだった。
 片やイブキパーシヴの方はというと、栗東から輸送後の馬体重マイナス9kgで今一つ覇気が無い様に見えた。小柄な牝馬、しかも初めてのダートコースと同馬には厳しい条件となった。
 キクノウインは落ち着いた様子で余裕しゃくしゃく。ボロをたれておった。


結果は。。。
 レースは中団に付けたフジノマッケンオーが直線でグイグイ伸び快勝。2着も1番人気のキクノウインで固く収まった。イブキパーシヴはスタートは良く巧く先団に付けたが3コーナーで外に振られたまま遅れを取りそのまま馬群に沈んだ。
 それにしても吉田豊騎手はスタートが巧くセンスのあるジョッキーですよね。


第1回さきたま杯 着順
着順 馬名 タイム(差) 人気
1 フジノマッケンオー 1.25.8 3
2 キクノウイン 1馬身1/2 1
3 ニーニャデガルチ 3/4馬身 4
4 ヤマノトッキュウ 1/2馬身 6
5 ウエスタンマッチ 2馬身1/2 7
吉田豊騎手

スタンド全景 開催の無い日は...
地元の市民に開放されている。野球やサッカーを楽しむ少年達、そして犬の散歩を楽しむ人々達で賑わい、また別の表情を見せます。
 競馬場のダートコースにジョギングしている人が居る光景なんか見たことあります?(新潟・三条競馬場の内馬場が畑になっているのをみてビビッタことは有りましたが..)夏は花火大会も行われます。

 地元の人達には、競馬をやらない人にも親しみの持たれている空間に違いない。また、うなぎが名物である浦和。一儲けしたらぜひ味わってみてください。


浦和map

浦和競馬場
(住所)埼玉県浦和市大谷場1-8-42
(電話)048(881)1551
(交通)JR京浜東北線南浦和駅から徒歩15分
  *開催日は無料バスあり
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