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ぶらり、草競馬
ぶらり、札幌競馬場
 (2002.6.24up)  4936番目の訪問者です

正面ゲート アクセス便利な札幌競馬場
 ホッカイドウ競馬の札幌開催時は、JR桑園駅と地下鉄東西線二十四軒駅から無料送迎バスが出されておりアクセスしやすい。JRで行く時は札幌駅から直行出来るし、私のように「せっかく札幌来たんだから、ラーメンをすすってから競馬場行くわ。」という人間にも、大通り公園に地下鉄の駅があるので行きやすいです(笑)。
 距離的にはJR桑園駅から競馬場までは歩いても10分くらいで行ける場所なんでそちらの方が距離的に近いですね。

 で、二十四軒駅で無料送迎バスを待っていたんですが。。。全然時刻表通りに来ないんだな、これが(苦笑)。
 バス待合所で待っているオジちゃん達は専門誌よりもスポーツ新聞の競馬予想欄を広げている人の方が圧倒的に多かった。札幌開催だとスポーツ紙もかなりのスペースを割いて予想を載せているんでしょうな。主催者側の方としても注目される札幌開催は稼ぎ時ということになりそうですね。


コース正面 2002年度 第4回札幌競馬 第4日目 (2002/6/11)
 出掛ける前の札幌近辺の天気予報は晴れ予報であったが、当日はどんよりとハッキリしない曇り空で肌寒い気候であった。
 天気が良く暑い日だったら名物のツブ串焼きをツマミにサッポロクラシックビールでも頂きたいところでしたが、飲んだら寒くなりそうなんでツブ串焼きだけ頂きました。味が染みていてなかなか美味。200円ナリ。

 ホッカイドウ競馬は札幌開催最終週を迎え、本日もメインレースは重賞、最終日には交流重賞である『北海道スプリントカップGIII』を控えており開催最後の盛り上がりを見せる時期である。
 札幌開催が終ると次ぎは旭川開催へと移って行き夏競馬の始まりですね。

 札幌競馬場はJRAの施設だけあって広々としたコースでダイナミックなレースが楽しめます。馬を走らせる騎手の方々から見ても馬の力を十分に発揮させられる走りやすいコースなんじゃないでしょうか。
 ただねえ、やはり地方競馬ファンからすると。。。ダートコースが内側だと「もうちょっと近くで観戦したいなー」という欲求は拭えない。やはり、砂を被るくらい近くで観たいな、と(笑)。まあでも中山や府中よりは、いや新潟コースなんかよりもダートコースは観客側からはちょっと近い感じはしますね。

 スタンドは大きいんですが、ホッカイドウ競馬開催時はそんなに広い発売窓口は必要無いみたい。ということで発売及び払い戻し機械はすべて正面入り口側に集中させていた。すると。。。パドック観て、馬券買って、4コーナー寄りで観戦するぶんには別に問題無いんでしょうが、パドック観て、返し馬観て、馬券買って、んでレースはゴール前で観たいゾ、という人にとっては結構行ったり来たりせねばならないのでこれは結構良い運動になってしまう(苦笑)。ちょっと不便かな。


  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

新人ジョッキーも奮闘中!
 着いた時間は午後1時を既にまわっていたので、3レースで噂の新人笹木美典騎手が勝ったレースを見逃した。これは残念。なんで噂か。。。ルックス抜群の女性ジョッキーなのだそうだわ。加えて根性も良いと評判。
 もう一人、男性の新人ジョッキー佐々木直貴騎手も頑張ってますよ。こちらもキリリとした良い男で騎手学校の成績も優秀だった期待の若人。
 二人とも未来のリーディングジョッキー目指して頑張って欲しいな、ってまだ気が早いか(笑)まずは目指せ二桁勝利!


五十嵐冬樹騎手
五十嵐冬樹騎手
宮崎光行騎手
宮崎光行騎手
齊藤正弘騎手
齊藤正弘騎手

道営競馬リーディングジョッキー
(第4回札幌競馬3日目終了現在)
順位 騎手名 所属厩舎 1着 2着 3着 連対率
1 五十嵐冬樹 桑原義光 24 11 9 30.2%
2 宮崎光行 須藤三千夫 23 14 13 32.5%
3 齊藤正弘 米川伸也 22 11 9 27.5%
4 坂下秀樹 原 孝明 19 15 16 26.8%
5 千葉津代士 黒川 武 17 19 7 30.8%
6 川島洋人 鈴木英二 17 9 8 25.5%
7 佐々木国明 若松 平 12 15 11 21.8%
8 服部茂史 中村光春 11 11 20 16.1%
9 渋谷裕喜 田部和則 10 11 19 18.8%
10 中村裕司 北川數男 10 7 6 25.0%
 ホッカイドウ競馬で長年エースとして頑張って来た松本隆宏騎手、米川昇騎手と2人のベテランが去年度で騎手を引退し調教師へと転身した。

 現在のリーディングジョッキーである五十嵐冬樹騎手を始めトップクラスが若返ったわけですから、はつらつとしたプレーで場内を沸かせて欲しいですね。
 また、ホッカイドウ競馬の所属馬は札幌競馬場や函館競馬場で開催されるJRAのレースに多くの馬を出走させているので、中央のジョッキーと腕を競い合う機会もあると思うしね。どんどん腕を磨いていって欲しいっす。
 ちなみに五十嵐騎手はプリンシパルリバーと伴に遠征した昨年の『全日本2歳優駿』(川崎、GII)で見事勝利を収めたのも記憶に新しいですね。

 そうそう、齊藤正弘騎手騎手は御自分のオフィシャルホームページをお持ちです。
 1年間通して忙しい職業でしょうから、そういった中ファンとのコミュニケーションを図ろうとする姿勢に本当に敬服致しますわ。


  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

さて、売り上げに貢献するよ〜
 場内の方にもう一度目を戻すと、時折、「このレースのxx番はサポーターズクラブの対象馬です。優勝した際は、御来場しているサポーターの方は馬と一緒に記念写真が撮れます。」といった内容の場内放送が流れてました。北海道競馬運営改善対策室がホッカイドウ競馬を盛り上げる企画の一環として行われている話題のサポーターズクラブ(=ペーパーオーナー)のことですね。
 来場した時タイミング良くサポーター馬が優勝するとこれはとても良い土産話になるでしょうなあ。
 ちなみに私も参加しているんですが。。。今年の対象馬はまだデビューもしてないんですわ。遅咲きの大器であることを期待しよう(笑)。

 さて、本日のプログラムを見ると、メインレース以外での注目レースは、8レース『フレッシュチャレンジ・2歳』、9レース『平岸特別(B2-2組)』あたりですかな。

 私的には、7レース『D1-3組』と8レース『フレッシュチャレンジ・2歳』の2つのレースで、ベテラン女性騎手・佐々木明美騎手が結構印の付いている有力馬に騎乗するので勝つレースを観れるかな?と期待。特に8レースの2歳戦の方の騎乗馬の前走は、他の出走馬よりも時計一個分抜けているので有力かな。両レースとも1番人気を背負って所属厩舎である若松平厩舎の馬に騎乗。単勝を買って応援だ。

 7レースは佐々木騎手騎乗のナリタオリンポスは直線良く追い込んではいるものの、思い切って先行した2番人気の坂下秀樹騎手のモガミシローにやられたわ、残念2着。
 8レース。今度は佐々木明美騎手騎乗ホッカイジェシーは先行して4コーナーあたりで良い感じに抜け出し。直線、坂下秀樹騎手のマルダイプレゼントが迫るも1馬身1/2リードを保ったまま振り切った。やったね!
 2レース連続で同じ騎手のワンツー。「また明美ちゃんと秀樹か、仲いいね。」そんな馬券おじさん達の言葉が聞こえてきそうな気が(笑)。


(平岸特別)オースミグリーン
(9レース・平岸特別)オースミグリーン
 9レース『平岸特別(B2-2組)』。佐々木国明騎手のオースミグリーンが1番人気。前走、このクラスまで7連勝で上がって来た売り出し中のゴーナウにタイム差無しの2着に好走している。なるほど、人気もうなずける。
 私は斎藤騎手の3番人気・アトミックベルの単勝を購入。前走オースミグリーンと同じレースを2番人気していて5着。その前のレースは先着しているしね。今回巻き返してくれないかなあー、と。

 で、レースはオースミグリーンが好位から伸びて勝利。2着は9番人気のホロトタマミがしぶとく食らい付いて馬連3070円の中波乱。
 成績見るとこの馬2ケタ着順の後にいきなり連対とか繰り返して、いつも馬券を買う方を悩ます感じの成績の馬の様ですな(笑)。アトミックベルは惜しくも3着でした。


2002年度 サラブレッド系主要レース (賞金単位:万円)
2002年度ダート交流重賞
レース名(格) 開催 条件(賞金)
北海道スプリントカップ(GIII) 札幌 サラ3歳上(3000)
グランシャリオカップ(GIII) 旭川 サラ3歳(3000)
ブリーダーズゴールドカップ(GII) 旭川 サラ3歳上(4000)
エーデルワイス賞(GIII) 門別 サラ2歳牝(2000)
北海道2歳優駿(GIII) 門別 サラ2歳(2000)
2002年度ホッカイドウグレードH1
レース名 開催 条件(賞金)
ステイヤーズカップ 札幌 サラ3歳上(500)
北海優駿 門別 サラ3歳(400)
道営記念 門別 サラ3歳上(1000)
今年からホッカイドウグレード制導入
 さて、ホッカイドウ競馬は、今年の春からサラブレッド系のレースに独自のホッカイドウグレード制を導入。ダート交流レースと伴にファンに分かりやすい番組作りを提供して行く姿勢を見せている。
 グレード制の導入をしたからには今後それぞれのレースやダート交流レースの位置付けが明確になるようなプログラム作りを是非とも期待したいですねえ。

 そして、今日のメインレースもホッカイドウグレードH1の看板が付いて第1回目となる重賞レースであります。




第46回ステイヤーズカップ
 ホッカイドウグレード:H1 条件:サラブレッド系3歳以上
 距離:2400m 1着賞金500万円  (曇り・良)
馬名 斤量/性齢 騎手 厩舎
1 1 チェイスチェイス 58.0/牡馬8歳 宮崎光行 鈴木
2 2 ホッカイワントン 54.0/牡馬5歳 藤倉寛幸 若松
3 3 マルカダンガン 55.0/牡馬9歳 川島洋人 田中
4 4 タキノスペシャル 54.0/牡馬5歳 井上俊彦 高岡
5 5 マサノチャーミング 53.0/牝馬10歳 沼澤英知 桧森
6 ダービーワイルド 54.0/牡馬6歳 千葉津代士 柳澤
6 7 ヤマヒサヒロイン 55.0/牝馬9歳 五十嵐冬樹 廣森
8 シンコウリーダー 56.0/騙馬9歳 佐々木国明 若松
7 9 シルバースワット 55.0/牡馬8歳 岡島玉一 伊藤
10 ノーザンウェー 54.0/牡馬5歳 森川一二三 成田
8 11 ツギタテヒカリ 54.0/5歳牡馬 齊藤正弘 米川
12 クラキングオー 56.0/牡馬5歳 堂山直樹 堂山
スタミナ自慢集まれ!
 ということでサラブレッドの長距離重賞『ステイヤーズカップ』がメインレースです。
 位置付けとしてはお盆休みで旭川競馬場が最も賑わう時期に行われる、交流重賞『ブリーダーズゴールドカップ』に繋がる重要なレース。

 ただねえ、この『ステイヤーズカップ』に繋がるレース路線がまだ整備されていない気がするんですよ。
 今回出走のメンバーの前走を見ると全馬1700m戦。馬券的には波乱を含んで面白くなりそうだけど、やはりこのレースから『ブリーダーズゴールドカップ』を目指す馬に対し路線整備をして行かないと、JRAや他地域の強豪達に遅れを取る事になっちゃうんじゃないかなあ。
 昨年まで2100mの距離でやっていたのを今年から2400mに延長していることもあり、その辺り尚更気になるなあ。

 ホッカイドウ競馬はスタリオンシリーズと銘打って、優勝馬のオーナーには種牡馬次年度交配権が付与されるレースが幾つか設定されている。『ステイヤーズカップ』も「メジロマックイーン賞」と銘打たれており、「最強のステイヤーだったメジロマックイーンの種付け権が贈られます!」ってVTRがしきりに流れておりました。


チェイスチェイス
チェイスチェイス
シンコウリーダー
シンコウリーダー
タキノスペシャル
タキノスペシャル

 断然の1番人気はチェイスチェイス。去年、古馬の年度総決算のレースである『道営記念』を優勝している馬。
 南関東から転厩後まだ地元戦では昨年の『道営記念』、この春の『赤レンガ記念』の重賞2勝を含む5戦とも土付かず。転入後唯一負けているのが交流重賞の『エルムステークス(札幌、GIII)』での6着だから地元馬相手なら当然最右翼の存在。
 距離面での不安がチト残るが他の馬もそれは同じ。ただ、基本的にはこの馬はマイラーだと私は思っているけどなあ。


【ステイヤーズカップ 過去5回の優勝馬】
去年まで旭川開催、距離は2100m
実施日 優勝馬 騎手
2000.07.06 ホウエイコスモス 五十嵐
1999.07.08 シルバースワット 岡島
1998.07.16 オースミダイナー 藤倉
1997.07.10 オースミダイナー 藤倉
1996.07.04 ヤマノセイコー 松本
 シンコウリーダーは不動の2番人気(苦笑)。
 大将格であるチェイスチェイスを物差しにすると道営記念、赤レンガ記念で僅差の2着であるこの馬がやはりチェイスチェイスに次ぐ格と見て妥当なんでしょう。安定した成績が売り物。

 3番人気はタキノスペシャル。今日の出走馬の中では今後も含めて最も注目すべき馬でしょう。
 3歳時に『北海道3歳優駿』(門別、GIII)を優勝。明け4歳になってからは『兵庫チャンピオンシップ』(園田、GIII)でミツアキサイレンスに2着、『ジャパンダートダービー』(大井、GI)ではマイネルコンバットの3着と、同世代相手とはいうものの全国区に実績を見せつけた馬。地元クラシック戦『北海優駿』でクラキングオーに敗れた後、残念ながら長期休養に入ってしまった。
 10ヶ月休養明けの復帰戦となった前走のオープン特別をシルバースワットの2着。まずまずの滑り出しであった。ただ久々の長距離戦だし、相手関係を見ても条件的には楽ではないでしょうなあ。

 自分は。。。一応堅いとみたがねえ。関東人には馴染みのあるチェイスチェイスが勝つところを久々に観たいというのもあったし。チェイスチェイスからシンコウリーダーへ1本!


  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

レース! 長丁場をじっくりと楽しもう
 レースは向正面からのスタート。大外だったけどハナを奪ったのは去年のこのレースの覇者クラキングオー。続いてマルカダンガン、ノーザンウェー、ツギタテヒカリ、5番手あたりに控えてチェイスチェイス。さらにそれをマークするようにダービーワイルド、タキノスペシャルと続く。
 スタート直後はクラキングオーとマルカダンガンがやりあっていたが、半周してスタンド正面あたりまで来るとペースは落ち着いた。

 レースが動き出したのはやはり2周目の向こう正面あたりから。先行グループの様子を伺っていたチェイスチェイスがツギタテヒカリを交わして仕掛けて行った。後方に控えていたタキノスペシャルもこのあたりから動き出す。

 3コーナーから4コーナーへレースが移る時点で先頭3頭が後続を徐々に離して行く。先頭をクラキングオーとマルカダンガンが激しく主張し合う。外から58キロのチェイスチェイスが追い上げる。
 直線先頭はマルカダンガンか、いやもう一度クラキングオーが盛り返す。チェイスチェイスは前2頭と脚色が一緒になってしまい差が詰まらない。
 競り合いに勝ったのはクラキングオー。マルカダンガンに1馬身1/2差離して先頭でゴール!


後続馬を尻目に、クラキングオーがゴール!

第46回ステイヤーズカップ 結果
馬名 騎手 タイム(差) 人気
1 クラキングオー 堂山 2.33.4 5
2 マルカダンガン 川島 1馬身1/2 9
3 チェイスチェイス 宮崎 1馬身1/2 1
4 ツギタテヒカリ 齊藤 1/2馬身 6
5 シンコウリーダー 佐々木 2馬身1/2 2
(払い戻し)
単勝【12】1480円
複勝【12】280円/【3】780円/【1】130円
枠連複【3-8】14340円 馬連複【3-12】43330円
クラキングオー

 クラキングオー、近況があまり良くなかったもので5番人気だったけど、考えてみると去年のこのレースの覇者で距離適性は無論あるわけでして。
 ちょっと人気の盲点でしたな。鞍上の堂山直樹騎手も今日のレースは「してやったり!」という感じで満足でしょう。

 チェイスチェイスは58キロ背負っていたとうのはあるとしてもちょっと案外だった。展開が優勝馬に見方した部分はあるんだろうけど。

 今日はメインレースの馬券は堅いと思っていたのになあ、残念ドはずれ。

 帰り際にお会いした杜野うさぎさん曰く「もっとピリッとしたレース観たかったでしょ?2400mなんて皆走り方分からないんじゃない?」と辛口(苦笑)。
 そうですねえ(苦笑)、H1と名乗るからにはやはり近走2000m以上で好成績を残してきた馬達の闘いというステップが整備されるとスペシャリスト達のさらに白熱したレースが観れるようになってくると思いますね。
 ホッカイドウ競馬、今後も更なる整備に向けて期待してますからね!



札幌競馬場Map 売店御案内

札幌競馬場
(住所)北海道札幌市中央区北16条西16丁目
(電話)011(717)1986
(交通)
JR桑園駅から徒歩約10分
地下鉄東西線二十四軒駅から徒歩約25分
 *JR桑園駅・地下鉄東西線二十四軒駅より無料バス運行

-ホッカイドウ競馬オフィシャルホームページ-
http://www.hokkaidokeiba.net/


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