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ぶらり、草競馬
ぶらり、門別競馬場
 (2002.12.4up)  4462番目の訪問者です

さて、いきなりハプニング(苦笑)
 新千歳空港で仲間と待ち合わせていた為、家を出たのはちょっと早め。早起きは苦手だが、何とか目覚ましに反応、割と余裕を持って空港入り出来そうな感じ。まだ通勤ラッシュ前ということもあり電車でも座ることが出来た。

 ウトウトとする耳に「しながわ〜」と駅のアナウンスが聞こえる。「ああ、もうすぐ浜松町ね。。。」。
「次は終点、かまた〜」今度は車内アナウンスが耳に入って来た。「んん〜、蒲田?」。やばい!寝過ごした!しかもご丁寧に終点まで来ちゃったよ!

 その後の奮闘記は省略するとして(苦笑)、結局、折角購入した格安チケットを無駄にしてしまい正規料金で1本遅れの飛行機で新千歳空港へと向かった。アホだよなあ。。。


馬産地を堪能!
 さて、今回の門別競馬場訪問、「せっかく馬産地行くなら牧場見学して行きましょ!」という競馬仲間のすけ氏の企画に便乗させて頂き、競馬場に行く前に「社台スタリオンステーション」を見学させてもらうことになっていた。
 新千歳空港に到着すると空港周辺は結構な量の雪が横殴りに吹雪いていた。おそらく気温もマイナス3〜5度くらいだったろう。寒い一日の始まりである。

 最後に空港に到着した私を含め5人を乗せたレンタカーは雪が降る国道へと滑り出す。名古屋仕込みのすけ氏の男らしいハンドル捌きに応えるように(笑)、タイヤが右へ左へと微妙に流されていた。


クロフネ
クロフネ(社台スタリオンステーションにて)
 30〜40分くらい走って目的地である『社台スタリオンステーション』に到着。
 建物の前にはサンデーサイレンスの像が誇らしげに置かれていた。

 で、早速見学。案内のお姉さんの後にゾロゾロと5人が続き、多少降りは弱くなっているものの雪降る中での牧場見学となりました。
 牧場事情に非常に疎い私は「社台の牧場はいくつか分かれているはずだけど、ここにも知っている馬の1頭か2頭はいるといいな。」程度の認識程度だったんですが。。。
 「はい、これがリアルシャダイ」「こちらがノーザンテースト」とお姉さん。
 おお!競馬雑誌の写真などでしか見た事が無い名だたる名馬達がいともさり気無く次々と紹介される。驚く暇も与えられずという感じだ。いやー、非常に良いモノを観させて頂きました。
 『ジャパンカップダート』でクロフネがあっと言わせる圧勝ぶりを見せたのも昨年の丁度この時期でしたね。彼も元気に走り回ってましたヨ。


トウケイニセイ
トウケイニセイ(日高軽種馬農協門別種馬場にて)
 気分は満腹。好奇心が満たされれば今度は食欲の番ですな。程良くお腹が空いて来た。
 ということで、皆さん門別に来るとお昼は定番となっているよ!という門別町にあるソバ屋さんへと向かう。
 途中、門別競馬場の入り口前を通過。こじんまりとした門別競馬場の看板がちらっと見えた。

 「ソバ屋あそこ!でも、ちとそこの信号左に曲がって!」てな感じで、またも謎の寄り道か。
 着いた場所は「日高軽種馬農協門別種馬場」。駐車場の脇にも何頭かの馬が見える。
 寄り道首謀者(笑)の峰富士氏いわく、「その馬がニホンカイユーノスだよ。彼は人なつっこいんだ。」
 ほほう、こういう寄り道は非常に嬉しい!これがアラブの名馬ユーノス君ですかあ。

 岩手競馬が生んだ名馬・トウケイニセイもここにおり元気な様子でした。彼はちょっとカリカリしてたかな(笑)。隣にいたミホノブルボンは御食事中で相手にしてくれなかったわ(笑)。


 昼飯を食べたおソバ屋さんについてちょこっと。門別町にある「いずみ食堂」というおソバ屋さん。
 かも天そばを食しましたが、う〜ん、鴨と天ぷらの油っ気がじわっと体を温めてくれ、本日の様に寒い日には非常にいいですなあ。
 道産そば粉を使った手作りの田舎そばというのがウリとのこと。門別に行かれる方は探してみて下され。

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

コース全景 門別競馬場、その広さにただ驚く
 さて、腹も満たされようやっと競馬場へ到着。競馬場の駐車はちょっとした高台に上った所にあった。

 車を降りると雪はほとんど止んでいた。日高門別は北海道でも比較的雪が少ないと言われている。
 門別競馬場が出来て念願の冬季開催が行えるようになったわけだが、でもこの時期は雪が無いとしてもマジで寒いですわ。時折吹く風が露出した手に冷気を吹き付ける。

 本日は重賞レースがあるが、駐車場の空具合を見ると大入り満員という訳にも行かないようだなあ。。。


入場ゲート  駐車場からは4コーナーあたりを起点に門別競馬場のコース全体が見渡せた。
 「ひたすらだだっ広い競馬場」、これが偽りの無い第一印象。ポツンと遙か彼方に観客スタンドが見える。ある意味北海道の競馬場らしいと言えばらしいですなあ。
 競馬場の裏手には厩舎が並び、周辺には調教師、騎手とその家族の方々達約600人が住むと言われています。

 入場門は非常に簡素なもの。今日は最終日ということで入場料は無料のようであった。
 ここからゴール前にあるスタンドまで、4コーナーからゴール前までの直線分の距離がそのままあります。なんでも馬と競走しながら駆けて行った強者もいたそうだけど(笑)。
 そんな元気が無い人でも安心して下さい。大きめのバンがスタンドまでの送迎をしてくれます。




スタンド前のパドック 2002年度 第6回門別競馬 第6日目 (2002/11/21)
 皆さんご存じの通りここ門別競馬場は競走馬を調教するトレーニングセンターを約15億円かけて改装して、1997年12月にオープンされた日本で最も新しい競馬場です。

 レースに使用されるトラックは1周1600mで、ゴール前の直線は325mの大規模なもの。
 1000/1200/1700/2000/2600mと多彩なバリエーションの競争が組める立派なダートコースであります。スタートのポケットが無い為、1600m戦が組めないのはちょっと残念ですなあ。内側には練習用のコースを備えています。
 ここ門別競馬場は、盛岡競馬場や大井競馬場と並ぶ大型競馬場なのであります。


道営競馬リーディングジョッキー
(第4回札幌競馬3日目終了現在)
順位 騎手名 所属厩舎 1着 2着 3着 連対率
1 五十嵐冬樹 桑原義光 95 75 46 33.9%
2 齊藤正弘 米川伸也 92 68 57 29.2%
3 千葉津代士 黒川 武 72 52 49 26.3%
4 坂下秀樹 原 孝明 67 55 48 29.0%
5 川島洋人 鈴木英二 57 58 39 24.3%
6 服部茂史 中村光春 52 59 70 19.2%
7 宮崎光行 須藤三千夫 49 62 51 29.3%
8 佐々木国明 若松 平 39 32 40 16.0%
9 中村裕司 北川數男 35 33 35 19.4%
10 井上俊彦 高岡秀行 30 48 33 22.7%
 ジョッキーの成績を見ると、やはり五十嵐冬樹騎手がリーディングトップの座を去年に引き続き堅実にキープしております。
 ほとんど差が無く齊藤正弘騎手。近々この人の時代もやってくると思いますよー。
 そういえば、新潟県競馬廃止後、ホッカイドウ競馬で頑張っていた森川一二三騎手は引退されたようですね。残念です。

 そうそう。最近のホットな話題として、ホッカイドウ競馬所属の新鋭調教師・高岡秀行師が来年度よりシンガポールで開業されるということですね。
 御本人のコメントを読むと。。。「日本の馬主さんの選択肢が増えるとともに、日本の競走馬生産の販売経路の多様化の手助けにもなるかも。さらに冬季期間休催を余儀なくされる騎手たちが短期免許により活躍の場を新たに見つけることも可能になる。」
 色々と高い志を持っての開業であることが伺えます。是非とも成功を収めて欲しいものです。

  (コメントソース 高岡厩舎の応援ページ

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

第45回道営記念
 ホッカイドウグレード:H1 条件:サラブレッド系3歳以上・別定
 距離:2000m 1着賞金1000万円  (曇り・重)
馬名 斤量/性齢 騎手 厩舎
1 1 ビクトリアノニジ 54.0/牝馬3歳 服部茂史 谷口
2 2 キタサンモガンボ 56.0/牡馬8歳 星野純一
3 3 ホッカイワントン 56.0/牡馬5歳 藤倉寛幸 若松
4 4 サンデーカロ 55.0/牡馬3歳 千葉津代士 黒川
5 ムテキボーイ 56.0/牡馬8歳 板倉範明 清水
5 6 クラキングオー 56.0/牡馬5歳 五十嵐冬樹 堂山
7 ノーザンウェー 56.0/牡馬8歳 中村裕司 成田
6 8 モエギノヨオコー 55.0/牝馬4歳 竹内仁志 石本
9 シンコウリーダー 56.0/騙馬9歳 佐々木国明 若松
7 10 ハギノハンター 55.0/牡馬8歳 小林靖幸 桑原
11 チェイスチェイス 56.0/牡馬8歳 宮崎光行 鈴木
8 12 ツギタテヒカリ 56.0/牡馬5歳 齊藤正弘 米川
13 ダービーワイルド 56.0/牡馬6歳 坂下秀樹 柳澤
今年度を締めくくる『道営記念』
 さて、色々楽しい寄り道をし過ぎたお陰で(笑)、スタンドに到着して一服するまもなくパドックにメインレースである『道営記念』の出走馬が出てきて周回を始めました。

 本日は平成14年度道営競馬開催の最終日。そしてこのメインレースが最終レースとなっているのでホントに騎手にとってもお客にとってもオーラス勝負になります。
 と、言いつつも、お客にとっては、この後大井競馬のメインレースである『東京記念』と大井の最終レースの場外発売も控えているんだけどネ(笑)。

 交流重賞を別にすると、『道営記念』の本賞金1000万円は最も高額で地元の古馬ナンバーワン決定戦として位置付けられているレースです。
 なお、今年からファン投票の結果を考慮したメンバー選定レースに変わっているとのこと。
 メンバーを見渡すと出走が期待されたタキノスペシャルの名前が無いのがちょっと寂しいですね。

 おなじみになったスタリオンシリーズでありますが、このレースを勝った馬主さんにはフレンチデピュティの種付け権利が与えられます。
 先程、フレンチ君には「社台スタリオンステーション」でお会いしてきましたが(笑)。


(参考)2002年度サラブレッド系古馬重賞  *Hはホッカイドウグレード
【H2】
赤レンガ記念
(5/5札幌・1700m)
チェイスチェイス
- - > 【H3】
エトワール賞
(5/23札幌・1000m)
マークオブハート
- - > 【H1】
ステーヤーズC
(6/11札幌・2400m)
クラキングオー
- - > 【GIII】
北海道スプリントC
(6/13札幌・1000m)
サウスヴィグラス(JRA)
- - > 【GII】
ブリーダーズゴールドC
(8/15旭川・2300m)
アルアラン(JRA)
 
【H3】
ノースクイーンC(牝馬)
(10/1門別・1800m)
ビクトリアノニジ
- - > 【H2】
瑞穂賞
(10/31門別・1800m)
ツギタテヒカリ
- - > 【H1】
道営記念
(11/21門別・2000m)
???

有力馬紹介
クラキングオ−
クラキングオ−
チェイスチェイス
チェイスチェイス
ツギタテヒカリ
ツギタテヒカリ

【道営記念 過去5回の優勝馬】
実施日 優勝馬 騎手
2001.11.22 チェイスチェイス 松本
2000.11.21 ヒットパーク 宮崎
1999.12.23 スズオールマイティ 齊藤
1998.12.23 ハセミイホー 坂下
1997.12.11 マサノチャーミング 岡島
 1番人気はクラキングオー
 ファン投票でも第1位に支持されている。春に比べて成績的に見ても安定感をグッと増しており、前走からリーディングジョッキーである五十嵐騎手を鞍上に迎えており、このレースでも期待が寄せられる。
 昨年のこのレースではチェイスチェイスの4着に敗れているが、今年はリベンジして一皮剥けたところを見せたい。距離が2000m以上の距離も望むところ。

 2番人気チェイスチェイスは昨年度のこのレースの覇者。
 本来ならこの馬が大将格なんだろうが、昨シーズンの『道営記念』、そして春の『赤レンガ記念』を制した時の勢いと比べると、多少衰えが出てきたのかなあ、と思わせる成績が続く。勝ち切れないのだ。
 しかし、底力を考えると評価は落とせないところか。

 3番人気はツギタテヒカリ
 今年最大の上がり馬・ツギタテヒカリがここに来て本格化している。
 『瑞穂賞』はクラキングオー、チェイスチェイスが不在だったものの、トップハンデで1番人気に応えて初の重賞制覇を収めている。
 ホントにこれからが楽しみな1頭であります。

 そして、春の古馬重賞に比べて楽しめる点が、フレッシュな3歳馬達の参戦ですね。
 サンデーカロは『北海優駿』の優勝馬。前走『瑞穂賞』では、ツギタテヒカリにアタマ差まで迫った。
 3歳最強牝馬ビクトリアノニジは『ノースクイーンカップ』『マドモアゼルカップ』を制しており、また前走『瑞穂賞』でも3着に頑張っている。


さあ、今年度最後のレースがスタート!
 注目のスタートは4コーナーのポケットからです。

 ゲートが開くと各馬周囲の様子を伺いながら、という雰囲気のスタート。その中から先頭に立ったのはキタサンモガンボ。
 そして3歳馬のサンデーカロが続く。クラキングオーはその後の3番手から。
クラキングオーをマークする形でダービーワイルド、内に入ってツギタテヒカリ。その後にチェイスチェイスである。
 後方のグループはというとやや離され加減。淡々としたペースの割には縦長の展開かな。

 レースは3コーナーあたりで動き始める。1番人気のクラキングオーが早くも単独先頭へ立った。
 マークしていた馬達も連れて動き出す。チェイスチェイスが2番手の位置へ。前の2頭を見る形でツギタテヒカリとダービーワイルド。

 4コーナーから直線へ。クラキングオーが僅かに先頭だが、チェイスチェイス、ツギタテヒカリが差が無く横一線。ダービーワイルドは既に一杯。
 直線は先の3頭の追い比べとなった。

クラキングーに迫るツギタテヒカリ、チェイスチェイス
 クラキングオーとの距離を詰める2頭。追い出しを遅らせた分だけツギタテヒカリの方がチェイスチェイスより脚色が良い。
 が、ツギタテヒカリはリードを持っていたクラキングオーと同じ脚色になってしまい結局1馬身差分詰めきれなかった。クラキングオー快勝!


クラキングオーが1番人気に応えて先頭ゴールイン!
クラキングオーが1番人気に応えて先頭ゴールイン!

第45回道営記念 結果
馬名 騎手 タイム(差) 人気
1 クラキングオー 五十冬 2.06.3 1
2 ツギタテヒカリ 齊藤 1馬身 3
3 チェイスチェイス 宮崎 クビ 2
4 シンコウリーダー 佐々木 5馬身 6
5 ビクトリアノニジ 佐々木 6馬身 4
(払い戻し)
単勝【6】220円
複勝【6】100円/【12】120円/【11】120円
枠連複【5-8】360円 馬連複【6-12】360円
ウィニングランをする五十嵐騎手とクラキングオー
ウィニングランをする五十嵐騎手とクラキングオー


スタンド内での表彰式 戦いが終わって
 人気の3頭が直線の叩き合いを演じてくれた見応えのある良いレースだった。
 クラキングオーは自分からレースを作れる強みが勝利に繋がったと思いますねえ。

 レース後は外ではさすがに寒いからという配慮からでしょう、スタンド内の一角を使って優勝馬関係者への表彰式が行われました。
 今年度のリーディングジョッキーの座が本日決定した五十嵐冬樹も安堵の表情でインタビューに応え、関係者へのお礼の言葉を述べました。来場者も拍手でそれに応えます。なかなか良い雰囲気でしたヨ。

 今日はおそらく雪のちらつく寒い日だったからということもあるでしょう。それほど本場に駆けつけたお客さんは多くなかったようだ。
 この500人しか収容出来ない小さなスタンド、これくらいの客足の日にはジャストサイズで居心地の良い空間でしたが、交流重賞が行われる日だったりすると人でごった返して大変な状況になるであろうことは想像に難しくない。
 しかも、外がこんな冷気に包まれた日には、あんまりスタンドの外に出たくないしねえ(苦笑)。


ホッカイドウ競馬、来年度は勝負の年
 さて、今シーズンのレースをすべて終えたホッカイドウ競馬であるが、既にここから来年度に向けた勝負が始まっているはず。
 ホッカイドウ競馬は、来年度から馬単、三連複、三連単と3つの新種馬券の発売を決定している。
 「これで売上が少しでも上がるといいですね〜」などと悠長な事を言ってられない。現在巨額の累積赤字を抱えているホッカイドウ競馬にとってこの投資は最後のチャンスであると言って過言で無い。必ず成果を出さねばならない。
 来年はホッカイドウ競馬にとっては最後の勝負に出る年になるでしょう。そしてその勝負で是非とも勝利を収めて欲しいと切に願います。


門別競馬場Map ホッカイドウ競馬
門別競馬場
(住所)北海道沙流郡門別町富川駒丘76番地1
(電話)(01456)2-4110
(交通)
JR富川駅からタクシーで約10分
JR札幌駅から高速バス約1時間30分
札幌から車で約2時間
千歳から車で約1時間10分

-ホッカイドウ競馬オフィシャルホームページ-
http://www.hokkaidokeiba.net/
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