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ぶらり、草競馬
ぶらり、姫路競馬場
 (2000.9.4up)  4104番目の訪問者です

入場門 城下町・姫路。早朝散策。。。
 仕事を終えて一旦帰宅。ひとっプロ浴びて家を出発。渋谷発・姫路行き夜行バスに間一髪で乗り込む。いやはや、間に合わないかと思ったよマジで。
 夜行バスというのも初めてだったが思ったよりもゆったりしている。が乗り物で寝るのが苦手な私はうつらうつらで丁度寝れるかな?というあたりで到着してしまうんだよなあ(苦笑)。

 東急・姫路駅に隣接しているバスターミナルに7時に到着。
 近くの売店で競馬新聞「キンキ」を購入。関西では馬柱は横形がポピューラー、ということでキンキも当然横形。第1レースは11時15分かあ。。。競馬場行きの無料バス始発は9時55分。。。
 別にこんな朝早くから観光したい気分でもないが、いや姫路城があからさまにそびえているんで(笑)朝の散歩がてら歩いて行ってみることにした。と。。。、そういや会社を休む連絡をまだしてなかった。こんないい加減な人間ばかりだったら日本も滅びるな。。。
 それにしても今日は暑い。セミの声がやたら元気な日であった。


 バスに揺られ約20分で姫路競馬場に到着。駅から歩いてみようかな?なんて思ったりしたが歩くとちょっと距離はあるな、危なかった(笑)。
 最近は地方競馬場行きのバスに乗ると結構若い人の姿を見るが、ここのバスに乗る時は「結構年配のおじさんが多い」という印象。「この中で一番若い人はだれ?」と聞かれたら多分私が手を挙げていたでしょう(笑)。
 「姫路公園競馬場」これがこの競馬場の正式名称なんですね。開催日程表を見ると園田開催におされて開催日数が少ないけど、なかなかに小奇麗で清潔感のある緑に囲まれた美しいたたずまいの競馬場である。敷地が広ろくゆったりとした造りになっている。
 遠くには関東でも良く見掛けるスーパーマーケートが見えたりして、まあ中くらいの田舎といった感じのロケーションでしょうか。
 スタンド前の直線の距離は園田コースと殆ど変わらなが1周あたりの距離が園田の1000mに対して姫路は1200m。そのあたり微妙に巧拙が出そうだ。




直線の争い

兵庫競馬リーディングジョッキー
(2000/1/2〜7/14日現在)
順位 騎手名 1着 2着 3着 連率
1 小牧 太 124 93 86 36.2%
2 岩田康誠 119 87 80 36.6%
3 赤木高太郎 67 56 52 27.3%
4 平松徳彦 62 58 47 26.3%
5 永島太郎 54 46 53 22.2%
6 松浦政宏 46 47 47 19.6%
7 木村 健 44 61 40 22.6%
8 田中 学 44 43 32 23.1%
9 尾林幸二 37 31 30 23.9%
10 米田幸治 36 20 26 14.6%
2000年度 第2回姫路競馬 第6日目 (2000/7/19)
 皆さん御存知の通りアラブのメッカとしてならした兵庫競馬も時代の流れとともにサラブレッドのレースを導入するに至った。今年はそのサラ導入の2年目となる。

 今日の姫路競馬のプログラムは最初の1、2レースとメインの重賞レースがサラブレッド4歳のレースとなっていて、あとのレースがアラブ系のレース。メインと6レースの特別戦は距離1500mであるが、その他のレースは全て1400m戦となっている。
 コース案内図を見るとスタート地点の設定は1400m、1500mの他に800m/1800m/2000mがとれる様になっているので、う〜ん、もうちょっとプログラムにバリエーションがあってもいいんじゃないんかなあなんて思ったりもした。

 場内では遥々遠征して来た山形県人の山形シチーさんと御一緒することとなった。「姫路は重賞少ないですから来れる時に来ないと。今日は法事と言って休んできました、ははは」とかそんなことおっしゃっていた様な。。。。同じ様な方がいて安心したりして(笑)。
 山形シチーさんにはこの後夜の部まで御付き合いして頂くこととなる。やはり旅は道連れ、仲間がいると楽しいものであります。

小牧太騎手
小牧太騎手
岩田康誠騎手
岩田康誠騎手
 兵庫競馬の顔といえばやはり小牧太騎手でしょう。長年兵庫競馬のリーディングジョッキーの看板を張ってきた男であります。

 が、もうひとりデビュー以来天性のセンスを発揮し続けている天才肌のジョッキーがいる。岩田康誠騎手だ。
 毎年小牧騎手と熾烈なリーディング争いを繰り広げている。ケイエスヨシゼンを26年振りの3冠馬に導いたのもまだ記憶に新しいところだ。今や2枚看板といっていいでしょう。

 それと小牧太騎手と伴に通算成績2000勝の成績を誇る平松徳彦騎手などベテランの騎乗振りも注目せねばなりませんゾ。

 兵庫競馬のもう一つの顔といえばレースの実況を担当している吉田勝彦アナウンサー。
 兵庫競馬の実況担当アナウンサーは吉田アナともう一方竹之上次男アナが担当されているが、やはり看板アナウンサーといえば吉田アナということで異論は無いだろう。感情のこもったハイトーンボイスのレース実況で数々の名勝負を演出してきた方である。地方競馬を代表する名アナウンサー。

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

アギレラボーイ  さてレースの方の印象は。。。やはりリーディング上位争いをしているトップジョッキーが人気に応えて馬の実力をきっちり発揮させ勝つレースが目立った。

 1・2レースはサラブレッド系4歳のレース。
 1レースは小牧太騎乗のタッカーキャプテン(父・スキーキャプテン)が、2レースは岩田騎手騎乗のトサノライデン(父・ワカオライデン)でそれぞれ1番人気を1着に持ってきて幕開け。
 その後も岩田騎手は3レースで4番人気の馬で2着、6レースのアラブの特別戦でも1番人気・絶好調の1番人気アギレラボーイでそつなく1着。
 人気の馬を人気通り上位着順に持って来れる腕前、それが名手の条件だと私は思いますネ。

 ここまで書けばお分かりになると思いますが。。。8レースで3番人気−5番人気で馬連2030円と好配当だったのを除けばすべて3ケタ配当で、穴党にはちょっともの足りない”堅い馬券”の1日だったと言えるでしょう(笑)

 ところで場内施設で最も印象的だったのが食堂。入場門をくぐった入口付近の建物の中に5〜6軒くらいの店がひしめいているのだが、冷たい飲み物を求めてちょこっと入っただけで「ここ空いてますよ!」「すぐできますよ!」との壮絶なバトル!これは見ごたえがありました(笑)。
 場内でたまたまお会いしたプロカメラ・ぷ氏とジュースの自動販売機を求めて入ったが「椅子にすわったら何か食わされるぞ!」とそそくさとハナ差逃げて来ました(笑)。いやあとで食堂にはお世話になったんですけどね。




第38回のじぎく賞
 サラブレッド系4歳牝馬 1着本賞金500万円 距離:1500m
馬名 斤量/性齢 騎手 厩舎
1 1 ティンクス 53.0/牝馬4歳 永島太郎 山口
2 2 タヤスカオリ 53.0/牝馬4歳 小牧 太 曾和
3 3 ユキノダイヤ 53.0/牝馬4歳 木村 健 中野
4 4 バクシンクリーク 53.0/牝馬4歳 田中 学 田中
5 5 セトノタイヨー 53.0/牝馬4歳 赤木高太郎 薮田
6 ホクセツクリスタル 53.0/牝馬4歳 尾林幸二 田中
6 7 フジノチャイナ 53.0/牝馬4歳 平松徳彦 利國
8 スキーダンサー 53.0/牝馬4歳 松平幸秀 久野
7 9 ハイアップ 53.0/牝馬4歳 松浦政宏 岡田
10 ハッタモガミ 53.0/牝馬4歳 坂本和也 薮田
8 11 ハギノシンディー 53.0/牝馬4歳 小牧 毅 上田
12 アヤノミドリ 53.0/牝馬4歳 岩田康誠
姫路、サラ重賞第一弾!
 今回で38回目を迎える『のじぎく賞』であるが、今年のこのレースは様変わりした新星レース。
 去年まではアラブ系牝馬4歳による一戦であったが、今年からサラブレッド系牝馬クラシックの一戦となっている。実質新星のじぎく賞の第1回目の開催である。
 と、同時に姫路競馬にとってはサラブレッド系重賞第1弾目ということで姫路競馬のサラブレッド競馬の夜明けと言って良いのではないでしょうか。


【2000年度 兵庫競馬サラブレッド4歳クラシックロード】
 (オープン特別)園田クイーンセレクション
  *JRA桜花賞TRブロック選定
 (オープン特別)デイリースポーツ社賞 *菊水賞TR
 菊水賞(園田、1870m)
 兵庫チャンピオンシップ(園田、1870m) *全国交流GIII
 園田ダービー(園田、1870m)
 のじぎく賞(姫路、1500m) *牝馬限定
 六甲盃(園田、1870m)


 同様に、永らくアラブ4歳のクラシックレースとして親しまれてきた『菊水賞』と『六甲盃』が今年からサラブレッドの4歳クラシックレースへと様がわりしている。
 この辺はファンからするとアラブのレース名として残しておいて欲しかった部分だと思うんだがなあ。。。


アヤノミドリ
アヤノミドリ
バクシンクリーク
バクシンクリーク
一騎打ちムード!
 1番人気は牝馬ながら今年新設された『園田ダービー』(6/14園田)にて『菊水賞』馬マッキーローレルをマッチレースの上ハナ差制し第1回『園田ダービー馬』の冠を頂戴することとなったアヤノミドリである。
 3歳時デビュー戦のJRA認定レースを勝った後3走だけして思い切って6ヶ月の休養入り。4歳になってカムバックして2連勝、その本格化した勢いでの『園田ダービー制覇』であった。
 実績では現在兵庫サラブレッド4歳頂点の馬。激戦の疲れと一戦ごとに減り続けている馬体重が多少気になるところ。。。です。

 2番人気は第1回『園田ジュニアカップ』(99'園田)を制して記念すべきサラブレッド元年の3歳王者の座に立ち、99年度兵庫競馬のアラブ系最優秀3歳馬にも選出されたバクシンクリーク。フレッシュさではこちらが上か。
 今年に入ってからはJRA桜花賞トライアルの近畿・東海・北陸ブロック代表選定レースであるオープンレース『園田クイーンセレクション』(2/11園田)を勝ったのみで、芝での『4歳牝馬特別』(3/14JRA阪神)で14着、『菊水賞』(4/12園田)、『兵庫チャンピオンシップ』(5/3園田、GIII)で11着と結果が出ていない。
 1ヶ月の休養を入れた今回はこの馬の実力が発揮されるか注目の一番である。

 この2頭に死角が無いわけでもないが今一つ強力な伏兵も見当たらないのだが。。。小牧太騎手の手腕に期待がかかるタヤスカオリ、人気の2頭が比較的先行脚質ということではまれば差し込んで来そうなティンクスあたりに付け入る期待が寄せられた。

 ダービー馬vs3歳チャンピオンかあ。これは新生『のじぎく賞』に相応しい面白い一戦だ!

レースはアヤノミドリが先行
 さて、スタートは4コーナ入口から。逃げはフジノチャイナ。そのあとを掛かり加減で飛ばすのがアヤノミドリで鞍上・岩田ジョッキーが押さえるのに苦労しているのが見てとれる。

逃げはフジノチャイナ  対してバクシンクリークの方は先行するアヤノミドリを見る形で折り合って中団からレースを進める。

 1500m戦は姫路のトラックを2周するレースとなるわけだがレースが動き出したのはバックストレッジ3コーナー手前あたりから。
 まくって出てきたバクシンクリークがいつでもアヤノミドリを捕えられるられる位置まで進出して来ている。

 そして直線に向くと脚色からアヤノミドリとバクシンクリークの完全なマッチレースとなり、他の馬の付け入る隙はもう既にナシ。

バクシンクリークが差す!
バクシンクリークが外から強襲!

第38回のじぎく賞 成績
馬名 騎手 人気 着差
1 4 4 バクシンクリーク 田中 2 1.37.6
2 8 12 アヤノミドリ 岩田 1 クビ
3 3 3 ユキノダイヤ 木村 8 3馬身
4 5 6 ホクセツクリスタル 尾林 6 2馬身
5 8 11 ハギノシンディー 小牧 10 3/4馬身
(払い戻し)
単勝【4】300円
複勝【4】110円/【12】100円/【3】380円
枠番連複【4-8】210円 馬番連複【4-12】210円
田中学騎手と吉田アナ

 バクシンクリークの鞍上は若い田中学騎手であったが仕掛け所もタイミングバッチリで岩田騎手の1番人気アヤノミドリをキッチリ差し切っって実力馬、見事復活となった。
 レース後はスタンド前で表彰式が行われる。田中学騎手を迎え、インタビューアーは勿論吉田アナ。地元ファンお楽しみの一幕である。
 もう十分満足そうに静かに微笑む田中騎手から何とかホンネを引き出そうとがぶりよる(笑)吉田アナの熱っぽい語り口が印象に残った。

 「若い田中ジョッキーが良くバクシンクリークを勝たせたよね!よくやった!それにサラ元年の3歳優秀馬が勝ったんだからいいレースだっったんじゃない?」。
 メインレース頃に現れた関東では良く御一緒させて頂いているく峰ノ富士氏のコメント。彼は、「ちょっとメインレースだけ観に来たヨ」ってな感じに、いつも涼しげな顔をしていつのまにか現れる(笑)。

 そう、田中学騎手の父はかつて兵庫競馬の偉大なジョッキーであった田中道雄現調教師で、現在バクシンクリークの調教師。この親子コンビでの今回の勝利であった。このコンビは今年頭のJRA京都の『若駒ステークス』をダイトクヒデン(牡4)で豪快な差し切り勝ちを納め全国で注目されている。
 今後もこの親子鷹コンビのサラブレッド路線での活躍には注目!ですね。


姫路競馬場Map ゴール板

姫路競馬場
(住所)兵庫県姫路市広峰2丁目7-8
(電話)0792(82)5181
(交通)
 JR播但線野里駅下車、徒歩10分
  *開催時はJR姫路駅から無料送迎バスあり
(テレホンサービス)
 レース結果速報)0180(99)7100
 レース実況中継)0180(99)7200
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