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ぶらり、草競馬
ぶらり、船橋競馬場
 (1999.5.16up)  6337番目の訪問者です

全景 ベイエリア発、船橋競馬
 船橋競馬場へ行くのは何年振りだろう?最後に行った時に馬券でえらく負けた記憶があったのと、同じ関東の割には私の住まいからアクセスが今一つだからか何となく疎遠になっていたのかなあ。
 いや最大の理由は船橋開催がJRA中山競馬場開催とかち合わないように土日開催をあまりやらないせいじゃないかなあ。だから「休みだし出かけてみるか〜」という機会が無かったような気がする。
 ゴールデンウィークに入った祝日開催。そんでもって重賞レースが組まれておりそそくさと出かけて行った。そそくさと言う割には。。。ちょこっと寝坊したが。


近くには人工スキー場 恵まれたロケーション
 船橋競馬場のロケーションは今まで行ったことのある地方競馬の競馬場の中でも結構変わった場所にあるような気がする。何処がってそれは周囲の健全(?)な雰囲気である。

 一大ショッピングセンター「ららぽーと」がすぐ近くにあり競馬場の第1〜2コーナーの背景には巨大な人工スキー施設"ザウス"がそびえたっている。こんなショッピング・レジャータウンに隣接した競馬場って他に思いつかないな〜。
 たいてい地方競馬場っていうとバスでゴトゴト運ばれ街外れや山の中に連れて行かれるような記憶が。。。

 まあこの辺の施設も近年になって出来たものだから10〜20年も前の様子はかなり違ったのだろうが、現在は「ママはショッピング、パパ競馬」みたいな、気軽に足を伸ばしやすいロケーションにあると言えますねえ。
 ただ「競馬場に行った帰りに向かいの赤ちょうちんで一杯やらないと競馬行った気がしない!」といった輩には"ちょっと帰りにデニーズ"とかでは健全過ぎて物足りない?




船橋競馬リーディングジョッキー
(4/27終了現在)
騎手名 所属 1着 2着 3着 着外
1 石崎隆之 出川己厩舎 28 19 16 54
2 佐藤祐樹 波多野厩舎 23 13 16 74
3 秋田 実 宮下厩舎 21 12  5 66
4 張田 京 岡林厩舎 18 23 11 59
5 佐藤 隆 吉田厩舎 14 16 16 71
6 桑島孝春 高松厩舎 11 19 18 71
7 左海誠二 北川厩舎 11 12 5 65
8 湯浅淳一 林厩舎 11 10 12 49
9 野口正宏 佐々木厩舎 11 6 18 77
10 石井勝男 函館厩舎 8 15 12 76
1999年度 第2回船橋競馬 第4日目 (1999/4/29)
 ちょっぴり風が冷たく駅から競馬場までの道すがら雨がポツポツと降ってはいたが寒いという程でもないし徐々に天気も回復してきている。
 ゴールデンウィークの初っ端ということもあり、また笠松競馬場の『オグリキャップ記念』(GII)場外発売も行われるということもありこの日の船橋競馬場は大変賑わっていた。
 夜は川崎競馬場でのナイター競馬も行われるし馬券好きな人にとってはそれこそ朝から晩まで馬券三昧の1日が過せる日ですね!

 私は久々の船橋競馬場であったが今日は頼もしい助っ人がいた。地元千葉に御住まいのグルメ氏(大のグルメフロンティアファン)と、筋金入りの地方競馬博士である関 万太郎氏の御二方である。
 ネット上で御知り合いとなり今日初対面であるが"競馬"という共通語で仲間が増えるのは楽しいものである。
 それに、どんなに素晴らしいレースでも一人で観るのはちょっぴり寂しいしねえ。

 グルメ氏はさすがに地元競馬場だけあって色々詳しい。
 「あの誘導馬変わった馬だね?」と問えば「彼らは地元の乗馬クラブからの遠征馬ですよ。ブチブチ模様の彼はダーラ君で確かクオーターホースでしょ。金色の彼は甘えん坊のキング君。芦毛の彼は重賞の時だけ出陣のカッターチェックス君で彼はサラブレッドですね」
 「厩舎って何処にあるんですか?」と聞けば「あちらとあちらの二手に分かれています。片方はぐるっと競馬場を回ってこなくては馬場に出れないので結構大変みたいですよ」いやいや物知り博士ですな〜

 そんな調子で今日はガツガツ馬券を買うことも無くのんびり御仲間と観戦気分であった。
 8レースに私の地元浦和競馬の馬が本間騎手で出走だったので前の日に印つけて「買うぞ〜」って思っていたけど。。。、買わないで良かった(笑)


佐藤祐樹騎手
佐藤祐樹騎手
 98年度船橋競馬リーディング2位、南関東総合でも第4位。
 98年度はエスケイタイガーでブルーバードカップ・黒潮盃と2つの重賞を勝っている。
 注目すべき若手ジョッキー。
腕達者揃いの船橋
 船橋競馬の魅力と言えばやはり腕達者なジョッキー達の競い合いが見所じゃないかな。
 地方競馬ジョッキーの第一人者であり、98年度もNAR最優秀騎手賞を受けている石崎隆之騎手が所属するのがこの船橋競馬。
 石崎騎手は船橋競馬場だけでなく南関東で開催があれば何処へでも行く。彼に刺激されてか船橋所属のトップジョッキー達は他場にどんどん乗りに出かける。

 桑島孝春騎手、佐藤祐樹騎手、張田京騎手、佐藤隆騎手などは南関東の他の3場でも良く見かける。
 チャンスがあればどんどん遠征して行く貪欲さが「船橋の騎手のレベルは高い」と言わせる秘訣なんじゃないかな。

 「ところで”騎手で買う”以外で船橋競馬場での馬券を買うコツを教えて下さい」とグルメ氏、関万太郎氏の御二方に尋ねたら声をそろえて「逃げ・先行有利!」という答えが返ってきた。なるほどなるほど。




第44回船橋記念
 サラブレッド系・オープン・ハンデ 距離:1800m 1着賞金1200万円
 (天気:晴れ 馬場状態:重)
馬名 斤量/性齢 騎手 所属
1 1 モンスター 54.0/牡馬5歳 佐藤祐樹 川崎)長谷川
2 2 ドラゴンジェイ 54.0/牡馬7歳 張田 京 船橋)山浦
3 3 プレミアムプリンス 54.0/牡馬8歳 左海誠二 船橋)新井
4 キクノウイン 57.0/牡馬7歳 佐藤 隆 船橋)石川
4 5 サプライズパワー 58.0/牡馬6歳 石崎隆之 船橋)川島
6 ワールドイーグル 52.0/牝馬6歳 脇本一幸 大井)中村
5 7 タイセイリーフ 56.0/牡馬6歳 金子正彦 川崎)鳥飼
8 エビスライデン 54.0/牡馬6歳 内田博之 大井)栗田
6 9 キタサンシーズン 54.0/牡馬7歳 石井勝男 川崎)村田
10 キャットスペシャル 54.0/牡馬6歳 的場文男 大井)坂本
7 11 イシゲヒカリ 55.0/牝馬6歳 秋田 実 船橋)玉井
12 ベストンスイング 56.0/牡馬8歳 山野勝也 川崎)村田
8 13 シービーダイコク 55.0/牡馬10歳 桑島孝春 船橋)白川
14 マゾンオペラ 58.0/牡馬9歳 白田日出夫 船橋)出川
メインレース、第44回船橋記念
 メインレースは今年で44回目の伝統の一戦『船橋記念』である。南関東の重賞の中ではG3の格付けがされています。

 歴史のあるこのレースではあるが、第41回まではアラブの重賞として開催されており、第42回はオールカマーの混合レースとして、そして第43回にサラブレッド系のオープン重賞として生まれ変わったレースで南関東競馬を取り巻く環境とともに様変わりをしてきている。

 今年はメンバー的には小粒な感じではあるが『帝王賞』あたりを目指しここらではずみをつけておきたい実力馬と、勢いに任せて初の重賞獲りを狙う上がり馬とが入り乱れていてレースとしてはなかなか面白そうだ。
 ハンデ戦ということもあり波乱含みである。

 去年は佐藤隆騎手騎乗のベストンスイングが楽な手応えで逃げ切り勝ちをおさめた。
 今年も2連覇を賭けて出走してきているが、う〜ん去年の勢いは無く今年は苦戦しそうだ。


サプライズパワー 有力馬紹介
 1番人気はサプライズパワー。97年に『東京王冠賞』『東京ダービー』(ともに大井)を優勝している南関東クラシック2冠馬である。
 古馬一級線に混ざると今一つ詰めに甘い部分があるがこのメンバーの中で実績的には1枚も2枚も上である。

 そして川崎のタイセイリーフが2番人気に支持された。まだ南関東での重賞勝ちは無いが、前走『マイルグランプリ』(大井)で4着と健闘している。息の長い末脚が持ち味である。
 元々は北海道道営競馬からの転厩馬で3歳時には『北海道3歳優駿』(帯広)などを勝っている素質馬である。

 3番人気は重賞初挑戦、大井からの遠征馬キャットスペシャル。準重賞クラスで好調の上がり馬であるが、わざわざ的場文男騎手を従えての遠征で不気味。
 初の遠征、初の左回り、初の重賞挑戦と初物尽くしの不利を克服して上位に食い込んでこれればホンモノだ。


タイセイリーフ
タイセイリーフ
キャットスペシャル
キャットスペシャル

 人気の3頭以外でも伏兵揃い。

 『埼玉新聞杯』(98'浦和)を勝っているキタサンシーズン。前2走大井のレースでは結果が出なかったがG3クラスではまだまだ力の見劣りはしない。4番人気。

 モンスターは去年の南関東クラシック路線で善戦していたが重賞ではまだ未勝利だ。ここの所A1クラスで好成績が続いており上り調子である。5番人気。

 4歳時に南関東クラシックの1つ『東京王冠賞』を勝っているキクノウインもはや7歳。最近は善戦するもなかなか勝ち切れないレースが続くがこのメンバーに入れば南関東重賞5勝の実績が黙っていない。船橋コースも8勝と相性がいい。6番人気。

 そうそう忘れちゃいけないのが南関東重賞10勝の成績を持つ古豪アマゾンオペラ。本来実績ナンバーワンであるが今年9歳で4ヶ月の休養開けとなるとさすがに厳しいか。ファンも多い馬だし頑張って欲しいが。

 船橋記念発走の前に場外発売されていた笠松競馬場『オグリキャップ記念』の実況中継がターフビジョンに映し出された。
 私は栃木競馬からはるばる遠征のミナミノイーグルの応援馬券を買うつもりだったがモタモタしているうちに締め切りで買えず観戦のみ。
 レースは人気薄の地元笠松の逃げ馬タカノハハローをナリタホマレ(JRA)が捕らえて決着。枠連複式6690円/馬連複式7330円、枠連単式7600円/馬連単式12030円の高配当。
 まわりからは「ありゃ〜」とため息が漏れていてたがこれを関万太郎氏が的中していた。いやいや「先生!」と呼ばせて頂きます、ハイ。


船橋記念発走!
 さて『船橋記念』の発走。
 逃げたのは先行力が売り物のキクノウイン。連れて積極策のイシゲヒカリ。
 3番手に1番人気のサプライズパワー。内にドラゴンジェイ、キタサンシーズン。タイセイリーフ、モンスターが中団に付け、アマゾンオペラ、エビスライデン、ベストンスイング、ワールドイーグル。
 人気のキャットスペシャルはずいぶん後方の位置で、末脚勝負のシービーダイコク、プレミアムプリンスが最後方。

 淡々とした流れの中、前日の雨で脚抜きの良くなっている馬場を軽快に飛ばキクノウイン。
 直線に入っても脚色は衰えずゴールまで粘り込みをはかる。

 キクノウインにサプライズパワー、モンスターなどが襲い掛かる。
 そしてサプライズパワーがキクノウインを1/2馬身捕らえたところがゴールであった。


キクノウインに並びかけ。。。
サプライズパワー抜け出す!

第44回船橋記念 着順
馬名 タイム(着差)
1 サプライズパワー 1.49.8
2 キクノウイン 1/2馬身
3 モンスター 4馬身
4 タイセイリーフ ハナ
5 ドラゴンジェイ アタマ
単勝【5】160円
複勝【5】100円/【4】260円/【1】190円
枠連複【3-4】930円/馬連複【4-5】1060円
枠連単【4-3】1350円/馬連単【5-4】1440円


船橋競馬場Map 締めはやはり石崎騎手でした
 単勝1.6倍の断然人気の馬でキッチリ勝ち切る信頼感が南関東の競馬場では観なれている場面とはいえ石崎騎手の凄いところである。
 ちなみにこの日は9〜最終11レースまで連続3勝!しかも11レースで勝った馬の単勝は2070円もついている。
 人気の有無に関わらず石崎騎手騎乗馬は馬券検討から外せないね。

 何せダートを走らせたら日本一のジョッキーにとって庭みたいなモンですからこのコースは。


船橋競馬場
(住所)千葉県船橋市若松1-2-1
(電話)0474(31)2156
(交通)
 京成電鉄船橋競馬場駅から徒歩5分
 JR南船橋駅から徒歩10分


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