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この日は砂塵がひどかったので印象に残る日でした。
『斜里岳(しゃりだけ)特別』で2着だった松井浩文騎手の写真を取り上げてみました。彼は昨年で現役騎手を引退され調教師になられるとのこと。頑張って欲しいものです。 松井騎手のファインダー越しでの印象は、「静かなる闘魂を持った人」という印象でした。きっと立派な調教師になられることでしょう。 ふと思い出されることは、ちょっとした会話の中ででしたが「馬の耳は大事だね」と言っていました。「馬の耳は表情の一つだ」と強調したかったのか、それとも「競争馬として大事な部分だ」という意味なのか。聞きそびれてしまった今となっては、答えは砂塵の中、いや、霧の中ということになります。 ここで斜里岳にちなんだ私の作品『出漁』を紹介させて頂きます。第36回北海道美術作家協会写真公募展の道美展で入選を頂いた写真です。撮影は2002年3月。 ![]() 『出漁』 白鳥公園からの撮影で、バックにドンと構えているのがレース名にもある斜里岳です。標高1,545m、別名オンネプリとも呼ばれる知床半島の根元に聳える死火山で、深田久弥氏の名著「日本百名山」でも取り上げられている山です。 私はこの雪山を見る度に何か感じるものがあり、その何かを形にしたい衝動に駆られるのですが。。。フィルムを湯水のように使った苦い思いが沢山蘇って来ます(苦笑)。 撮影ポイントである白鳥公園は網走国定公園の中にあり、周囲28kmある濤沸湖(とうふつこ) の西畔にあり、毎年シベリアの冬を避け約4,000羽のオオハクチョウが飛来し早春にシベリアへ戻って行きます。最近の情報では丹頂鶴の親子が越冬しに来ている様です。 『出漁』の画題ですが、白鳥を捉える漁業では無論ありません。牡蠣貝の早朝出船の事です。題名から白鳥猟と勘違いされたことがあります(苦笑)。画的には白鳥のパフォーマンスに心奪われたりしてテーマを詰め込み過ぎたかな?と少々反省する部分も。 <写真/文>小泉哲雄 from Kitami-City |