(2007.4.22up) 1654番目の訪問者です
北見。競馬ではおそらくラスト訪問。。。
11月の最終週、久々に北見競馬場へ出かける予定だった。が、前日あたりになるとなんとも出かけるのに二の足を踏むブルーな気分になっていた。
ばんえい競馬は近年売上減が著しく、今年度終了時には約40億円の累積赤字が予想されており旭川と北見の2市は撤退することが既に決まっている。
ばんえい競馬自体の存続については帯広と岩見沢の2市開催の方向で存続余地が残されていた。が、岩見沢市は2/24に市議会議員協議会で共催案に対して「市民の理解が得られない」などの厳しい意見が出て、各団体代表で構成する有識者会議が存続に否定的な答申を報告した。最終判断としては27日に岩見沢市市長が最終判断を表明する。
冬季開催施設を持つ帯広は開催に前向なき姿勢だが、「帯広市単独で開催していくのは困難」と表明しており、2市開催ができなければ廃止という状況の中、ついに土俵際まで追い詰められた、というのが出発前々日の状況。
ここ数ヶ月間で、あっという間に廃止に向けてまっしぐらの状況が加速しており唖然としている。「ばんえい競馬はこのまま無くなっちゃうんだろうか。。。」というモヤモヤっとした気分のままでの出発となった。
ばんえいの今後については明確ではない状況だけれど、撤退が決まっている北見市を競馬目的で訪れるのはこれで最後ですねえ。。。
女満別空港着。現地で一緒になったCK氏が「ちょっと寄り道してから競馬場へ向かうけど、良かったらレンタカーに一緒に乗って行くかい?」とのお誘いにありがたく便乗させてもらった。
ドライビングプランはサロマ湖畔でなにか美味いモンでもつまんで、そんでもって、せっかく北見まで来ているんだから一回くらいは北見の名所でものぞいてみましょ、ってなプランだった。
Good!まあ、憂鬱な気分のまま北見を後にするのもつまらんからね!天気も晴天というには少々物足りないものの陽は射しており、まあまあのドライブ日和。なにより、「北見は寒いだろうなあ」と身構えて来た身にとってはびっくりするほど暖かいわ。
サロマ湖は初めて見るが、いや〜デカイ湖だ。だだっ広いな。道内では1番の大きさ、全国でも3番目の大きさで周囲91km。世界有数のホタテ生産地として知られているそうな。
んで、ドライバーであるCK氏と、もう1人の同乗者TM氏とのプランに便乗する形となったわけだが、この2人がしきりと盛り上がっていた話題はというと。。。、1987年までサロマ湖畔を走っていた湧網線
(ゆうもうせん)
というローカル線の話だ。2人とも鉄っちゃん
(=鉄道マニア)
ってわけでして(笑)。
湧網線は網走と名寄本線の中湧別
(なかゆうべつ)
を結んでいた路線で、網走湖、能取湖、オホーツク海、サロマ湖と。。。、湖や海の名所が次々と車窓の風景に現れるという人気のあるローカル線だったそうな。
レール自体は既に撤去されているが、駅があったであろう場所とか鉄橋など、路線があった頃のいにしえの面影が残っている。
サロマ湖をバックに走る列車を思い浮かべると、鉄分の少ない私でも(笑)、なかなかに味のある風景が思い浮かんできますねえ。
道中は水産物屋でウインドショッピング(?)し、揚げたてのホタテバーガーをぼおばり、蒸しカキをつまんだりした。
特に「道の駅」でつまんだ牡蠣はプリプリの大粒で感激。
午後は北見市内にまわり「ピアソン記念館」見学。ピアソン夫妻は明治時代にアメリカから宣教師として来日し、その後35年間の北海道での伝道活動に費やして開拓者達に勇気を与えたとされております。
丘の上に素敵なたたずまいを見せるこの記念館は北海道遺産にも選定されている。
その後、「北見ハッカ記念館・薄荷
(はっか)
蒸溜館」を見学して北見社会科見学を終了(笑)。そろそろ競馬場に向かわにゃあ、ということで午後2時位を回ったあたりでようやっと競馬場へと足を向ける。
2006年度 第4回北見競馬第5日目(2006/11/26)
国道から看板に従い、競馬場へと通ずる登り口には白樺林があり「ああ、北見競馬場に来たな」って感をいつも持たされる。
入り口正面の駐車場は既に一杯で、車の混み具合を見るとなかなかの客の入りの様子だ。
車は客席スタンドに対しコースを挟んだ裏手
(レーストラックで言うところの向正面側)
の方へ回される。スタンドがよく見える位置。見ると。。。、こりゃあ、満員御礼状態だわ。
正面に回って入場すると、なんと専門誌は売り切れ状態。
まあ、馬券をガツガツ買うだけが北見の楽しみじゃないよ。名物「ばんば焼き」でも喰ってのんびりと、って思えば、これまた10人くらいの列が出来ていて現在売り切れ、絶賛予約販売中!状態で喰えず。こんなの初めて見たわ(苦笑)。
この競馬場にしてはちょっと異常な感じのお客の数。記念品販売の出店にも人だかりが出来てるわな。
しょうがない、おとなしく競馬でも観るか(笑)。
ばんえい競馬リーディングジョッキー
(2006/11/27終了現在)
順
位
騎手名
1着
2着
3着
連対率
1
坂本東一
108
62
91
24.6%
2
藤野俊一
105
100
76
30.5%
3
鈴木勝堤
97
87
69
27.8%
4
松田道明
79
78
66
28.1%
5
大河原和雄
78
86
70
23.6%
ばんえい競馬リーディングトレーナー
(2006/11/27終了現在)
順
位
騎手名
1着
2着
3着
連対率
1
大友栄人
71
71
53
39.6%
2
久田 守
67
65
49
36.3%
3
松井浩文
65
28
26
43.7%
4
梨本照夫
58
30
48
27.6%
5
今井茂雅
46
33
37
32.5%
北見開催の時点で騎手リーディング首位に立っているのは現役最年長の
坂本東一
騎手。今年6月にばんえい競馬史上2人目となる通算2,500勝を旭川競馬場で達成。
元気一杯の活躍振りで、まだまだ若い者には負けちゃいない!
ここ数年メキメキと力を付け良い馬が回ってきている
藤野俊一
騎手がリーディング2位で虎視眈々トップの座を睨む。
さて、本日のレースに目を移しましょ。
9レースは800万条件の準オープンクラスの一戦。重賞タイトルを持っている馬もいそうなメンバーなんだけど、いないんだよな。
レオユウホーは2001年の『ばんえい菊花賞』でヨコハマボーイに2着に健闘している馬だけど、古馬になってからは重賞とはとんと縁の無い存在になっている様で案外。
1番人気は安定感のあるエビスオウジャ。
<第9R>混合別定800万円未満 着順
順
馬名
騎手
タイム
人気
1
エビスオウジャ
松田道明
1.53.1
1
2
レオユウホー
尾ヶ瀬馨
1.53.8
3
3
トカチタカラ
藤本 匠
1.57.7
5
4
ライジングサン
大口泰史
2.00.2
5
5
バンゼン
大河原和雄
2.05.5
8
レースはゴール前エビスオウジャが余裕を持っての差し切りで1番人気に応え結果となった。
まー、このクラスは各馬の好・不調で人気も順位もコロコロと毎回変わるんじゃないかな。
<第10R>オホーツク特別(2歳 オープン) 着順
順
馬名
騎手
タイム
人気
1
カネサリュウ
工藤 篤
1.40.4
5
2
サムライキング
西 弘美
1.40.8
4
3
プリンセスモモ
高橋洋典
1.42.8
2
4
シベチャタイガー
鈴木勝堤
1.43.6
1
5
エビスオニワカ
山本正彦
1.44.4
7
10レースは2歳の若駒達による特別戦。前走同コースでのオープン特別を勝っている
シベチャタイガー
が断然の人気だ。
この馬は、2歳馬の第1回能力調教検査
(通称・能検)
にて、252頭中の1番時計をマークした馬で、デビュー前から注目されていた。
期待に応えてここまで12戦8勝と好成績。人気にならないハズがない1頭です、ハイ。
負担重量は560キロで一番軽い組とは25キロの差がある。
そのシベチャタイガーを2走前に負かしている牝馬の
プリンセスモモ
が人気で続く。北見開催に入って3走して2勝2着1回とパーフェクト連対。負担重量も535キロと恵量。
さて、レースは人気のシベチャタイガーは2番手で第2障害をクリアーしたが直線の伸びず。
そこを4〜5番手で障害を下りた5番人気の伏兵カネサリュウが伸びて来て直線半ばで先頭に立ち、3〜4番手で下りてきて追い上げてきたサムライキング以下を振り切った。
シベチャタイガーはプリンセスモモにも遅れを取り4着止まりの結果となった。
第27回北見記念
条件:3歳以上・別定
距離:直線200m 1着賞金280万円 (曇・馬場水分量:3.2%)
枠
馬
馬名
重量/性齢
騎手
厩舎
1
1
アンローズ
840/牝馬7歳
藤本 匠
大友栄人
2
2
スターエンジェル
830/牝馬6歳
藤野俊一
大友栄人
3
3
タケタカラニシキ
850/牡馬5歳
鈴木勝堤
山田勇作
4
4
トモエパワー
850/牡馬6歳
坂本東一
松井浩文
5
5
シンエイキンカイ
850/牡馬9歳
大河原和雄
久田 守
6
6
ヒカルセンプー
850/牡馬9歳
高橋洋典
梨本照夫
7
7
サダエリコ
840/牝馬6歳
安部憲二
金山明彦
8
8
ミサイルテンリュウ
860/牡馬7歳
鈴木恵介
槻舘重人
メインレースは北見開催の総決算『北見記念』
北見の本年最終開催週の大一番の見どころレースが、開催地北見の冠を頂く『北見記念』であります。
800キロ以上の高重量を負担するレースなので、好走するには重い荷物を曳ける実力馬であるという条件はもちろん必要だが、このレースは実力とともに北見が得意な馬が好走しているイメージがありますわ。
アンローズ
1番人気は牝馬
アンローズ
。2001年にデビューし、翌年の3歳クラシック戦線では『ばんえいオークス』『ばんえいダービー 』
(ともに旭川)
を制している。以来、多少の好不調の波はあったものの安定した息の長い活躍をしている。
800キロを超える高重量戦でも男馬を退けるその馬力はまさに女傑の名に相応しい。
今年は、810キロ曳いて『岩見沢記念』
(10/1岩見沢)
を優勝。このレースの3連覇を達成(凄い!)。『ばんえいグランプリ』
(8/13岩見沢)
優勝。
前走の『レディースカップ』
(11/12北見)
は6着敗退。しかし、斤量差ある中での敗戦と割り切れば、その前まで『ばんえいグランプリ』『岩見沢記念』を含む5連勝の快進撃を見せていた成績から体調は良さそうだ。『北見記念』は2004年に優勝しており相性の良いレース。
2番人気は同じく牝馬の
サダエリコ
。
こちらは03年の『ばんえいオークス』『 ばんえいダービー』『ばんえい菊花賞』の勝ち馬。
昨年の『北見記念』優勝馬でこのレースの連覇がかかる。今年は『旭王冠賞』
(6/11旭川)
を制しているが、以降勝ち星が無い分近走での勢いでアンローズに一歩譲る形となった。
サダエリコ
トモエパワー
3番人気は
トモエパワー
。
遅咲きの新鋭。6歳になった今年重賞初挑戦。『旭王冠賞』
(6/11旭川)
はサダエリコの5着。『北斗賞』
(7/23岩見沢)
はミサイルテンリュウの4着。『ばんえいグランプリ』
(8/13岩見沢)
はアンローズの6着。『岩見沢記念』
(10/1岩見沢)
はアンローズの2着。
『ばんえいグランプリ』までの負担重量が790キロまでだったのに対し、『岩見沢記念』では負担重量830キロ。初の高重量戦でいきなり連対を果たすあたり、古馬戦線においては俄然面白い存在になって来た。
4番人気は
シンエイキンカイ
。
2003年2月の『ばんえい記念』
(帯広)
ではサカノタイソン、スーパーペガサスに続く3着に健闘。現地観戦した時は、「うむ。やがてこの馬が天下を取る時がやってくるだろう。」なんて思ったけど、現況は当時抱いた期待とはかけ離れたものがあって正直残念な状況で、なんとも勝ち味に遅い。
勝手な推測だが、3〜4歳時に重い荷物を背負わされた影響ってやはり出てきているんじゃないかなあ、その後の成長って点で見ると。
【北見記念 過去の優勝馬】
回
実施日
優勝馬
所属
騎手
26
2005.11.27
サダエリコ
金山
安部憲二
25
2004.11.14
アンローズ
大友
藤本 匠
24
2003.11.24
スーパーペガサス
大友
岩本利春
23
2002.6.30
スーパーペガサス
大友
岩本利春
22
2001.7.22
マルニエーカン
今井
大河原和雄
馬券は少頭数だからなかなか買いづらいなあ。
実績のアンローズ、勢いのトモエパワー、この重量ならシンエイキンカイも。買いたいのはそのあたりまでか。
連覇のかかるサダエリコは、一昨年もアンローズの2着に健闘しており、このレースとの相性も抜群で怖いが、近走の成績が一息で思い切って切りたい。ちゅうか、新聞が買えなかったので、昨年の勝ち馬だってことを当日は忘れていたよ(苦笑)。
メインレース、スタート!
メインレーススタートは午後4時10分。この時刻の北見コースはというと陽もしっかり落ち、さながらナイター競馬の様相。
レースは少々見づらくなるが、ムードはあるね。
800キロ以上の重量を負担する高重量戦だけに、ゲートが開いても全馬ソロソロとスローなスタート。各馬他の馬の出方を気にしながら弟1障害を越えて行く。
勝負どころの第2障害を1番手で攻めにかかったのがアンローズで3腰くらいで難なく越えて行く。
遅れて仕掛けたミサイルテンリュウも障害は巧い。アンローズに続いて直線へ。
程なくトモエパワー、シンエイキンカイが続く。
ミサイルテンリュウがアンローズを捉えるられるか!?が、ミサイルテンリュウは直線半ばでつまずくと、もうここからはアンローズの横綱相撲。ミサイルテンリュウを3番手から抜き去ったトモエパワーを尻目にセーフティーリードを保ったまま力強くゴールイン!
アンローズ、先行して押し切り!
第27回北見記念 結果
順
馬名
騎手
タイム
人気
1
アンローズ
藤本
2.42.2
1
2
トモエパワー
坂本
2.46.4
3
3
サダエリコ
安部
2.51.0
2
4
シンエイキンカイ
大河原
2.54.1
4
5
ミサイルテンリュウ
鈴木
2.59.1
5
(払い戻し)
単勝【1】220円
複勝【1】120円/【4】150円/【7】130円
馬番連複【1-4】430円 馬番連単【1-4】750円
アンローズ強し!この一言に尽きる。他の馬達を力でねじ伏せたっ、てな印象。04’年に続くこのレース2度目の優勝。
しかし、この馬、兄のウンカイと違って古馬になっての成長力に富んでいるよねえ(苦笑)。
個人的な今後への期待の馬はトモエパワーかな。なかなか、面白い存在になりそう。
さて、この訪問記をまとめている間にばんえい競馬の状況は周知の通り急展開を見せた。
岩見沢市の撤退は決定。しかし、帯広市に民間企業であるソフトバンクが手を差し伸べ単独開催する形でばんえい競馬の存続が決まった。まずは、存続おめでとう!と言いたい。
しかしながら、賞金40%カットなど非常に厳しい条件での再出発であり、今後も経営面で改善されて行くことが今後の条件になって行く事に変わりは無いはずだが、ぜひともこの困難な局面を乗り切って欲しいものである。
北見競馬場
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(交通)
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